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トヨタ復帰で注目度が高まるWRC!いったいどんな競技なの?改めてご紹介します。

WRCに参戦するマシン

© Red Bull Media House

では、そんなWRCにはどんなマシンが参戦しているのでしょうか。

WRCで使用されるマシンは一般的に街中を走っている市販車をWRC用に改造したものとなっています。

ですので、マシンの外観は見慣れているという方も多いかもしれませんが、エンジンやサスペンションなど内部は大幅な改良が施されており、市販車とは全く別物の高性能マシンとなっているのです。

エンジンの排気量は1.6Lターボで最高出力は380psにも上ると言われており、2017年は空力に関するマシンレギュレーションが大きく変わり、ダウンフォース量が増加したためコーナーリング速度が上がると見られています。

また、昨年まで無敵の強さを誇ったフォルクスワーゲンが突然撤退を表明したため、今季は新たにトヨタを加えた4メーカーが覇権を賭けた激しいバトルを展開します。

では早速ですが、2017年に参戦予定のマシンを見てみましょう。

 

トヨタ・ヤリスWRC 2017

出典:http://www.superstreetonline.com/

トヨタが19年ぶりとなるWRCへの復帰を表明し、その記念すべき最初のマシンとなったのがトヨタのヤリスWRCです。

このマシンはかつて4度のWRC王者に輝いたトミ・マキネンが開発に関わっており、彼が率いるトミ・マキネン・モータースポーツとトヨタの共同開発によって仕上げられたマシンとなっているのです。

日本メーカーの久しぶりのWRC参戦に多くの人たちが大注目のマシンです。

 

フォード・フィエスタWRC

© Red Bull Media House

アメリカのメーカーで唯一マシン供給を行うフォードは、2010年に投入したフィエスタWRCで2017年シーズンを戦います。

長年WRCに関わっているフォードですがワークスチームは2010年限りで活動を終えており、現在はプライベートチームにマシン供給のみを行っての参戦となっています。

 

ヒュンダイ・i20 WRC

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2014年にi20 WRCで参戦を開始したヒュンダイは、歴史の浅いチームながら参戦初年度から優勝を飾ったり、マニュファクチャラーズタイトルでも安定した強さを発揮するなど、光るパフォーマンスを発揮していて、大きく飛躍を遂げる可能性を十分に秘めています。

 

シトロエン・C3 WRC

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ラリーにおいて長い歴史を持つシトロエンは今季新たに開発されたC3 WRCで2017年を戦います。

なかでも2000年代には圧倒的な強さを誇ったセバスチャン・ローブを擁し、数多くのタイトルを獲得してきたチームとしても知られています。

残念ながらここ4年間はタイトルから遠ざかっていますが、今季は5年ぶりとなるタイトル獲得に期待が集まっています。

 

レースウィークは“下見”からスタート

© Red Bull Media House

まず、イベントが開催される週の水曜日に”レッキ”と呼ばれる下見走行の時間が設定されます。

このレッキでは競技車両での走行は認められておらず、一般車両でドライバーとコ・ドライバーはコースの状況をチェックし、アタックの際に使用するペースノートを作成するのです。

次に選手たちはシェイクダウンと呼ばれる時間で初めて競技車両に乗り込み練習走行を行います。ここではマシンのセッティングなどレースに向けての最終確認の時間を終えると、いよいよ3日間、もしくは4日間の激しいレースが始まるのです。

 

SS(スペシャルステージ)

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SS(スペシャルステージ)はドライバーたちがタイムアタックを行う区間で、一般公道をイベント中に限り封鎖して競技区間として使用されるエリアのことを指します。

イベントごとに多少の増減はあるのですが、おおよそ20ほどのSSを3日間かけて走破するというスケジュールが組まれ、WRCではこれら全SSの合算タイムを競います。

また、このSSまで移動区間はリエゾンと呼ばれ、こちらは封鎖されていない一般道ですので競技車両だからといって交通法を違反すると検挙の対象となります。

また、SSのスタート時刻は厳格に決められており、これに遅れてしまうと1分につき10秒のペナルティが課せられてしまうので、リエゾンも競技の一部として認識されている重要なセクションとなっているのです。

 

スーパーSS(スーパー・スペシャル・ステージ)

SSのなかで唯一、2台のマシンが同時にスタートする事で注目度も高いステージがスーパーSS(SSS)です。

こちらはスタジアムやトラックでローズドのサーキットのようなコースを作り上げ、2台のマシンが同時にアタックを行うステージとなっています。

以前、日本で開催されていたラリー・ジャパンでは札幌ドームがスーパーSSの舞台となり、海外でもこれに似たスタジアムに多くの観客が詰めかけ盛り上がりを見せました。

2台のマシンが同時に走行できるよう、コースには2つのレーンが用意され、外周路と内周路をそれぞれ走るように途中でレーンチェンジが出来るレイアウトとなっているのも特徴です。

ミニ四駆のコースを思い浮かべて頂けると想像しやすいかもしれませんね。

 

パワーステージ

© Red Bull Media House

 

スーパーSSと同様に高い注目を集めるのが、パワーステージです。

このパワーステージとは、各イベントにあらかじめ設定された特別なSSであり、総合成績に関係なくここで上位に入った3台のマシンには特別ポイントが与えられるという近年新たに導入されたステージとなっています。

そのため、走行区間は通常のSSと大きな違いはありませんが、各ドライバーは通常のSS以上に攻めた走りを見せることも多く、年間王者を争うポイントでも重要なステージとなっているのです。

 

サービスパーク

@World

WRCのスケジュールは長丁場となるのでマシンが破損したりすることもあります。

そんな時、メカニックの手によってマシンの修復やセッティングの変更ができるのがこのサービスパークなのです。

サービスパークは、マシンのメンテナンスだけでなくドライバーやピットクルーの休憩場所にも使用されます。

ちなみに、メンテナンスに使える時間は1日につき30分!これを超えるとペナルティの対象となってしまうのです。

また、セッション終了後にも45分の整備時間が与えられ、途中でリタイアした場合、ここで修復ができれば、タイム加算はあるものの、翌日からのレース復帰が可能となります。

 

まとめ

©︎TOYOTA

トヨタの参戦発表により、国内でも大きな注目を集めているWRC。

今回は改めてルールやマシンをご紹介しましたが、やはり最大の魅力は、数少ない選ばれしラリードライバー達が公道を限界ギリギリのマシンコントロールで走破していく迫力だと思います。

その舞台は断崖絶壁の山道や美しい海岸線、さらには大草原や雪道までどんな場所でも最速を極める男たちの戦いこそがWRCなのです。

今季シリーズは、1月20日にラリー・モンテカルロで開幕します。

トヨタの挑戦や新時代に突入したタイトル争いなど、見所満載のWRCに少しでも興味を持って頂けたら嬉しいです。

次回はWRCに参戦するドライバーやチームをご紹介していきますので、ぜひお楽しみに!

 

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Writer Introduction
shunsuke_kawai

モータースポーツライターをさせて頂いております、河合俊佑です。10代にF1の魅力にハマり、以後フォーミュラレースに憧れを抱く。大学時代は自身でカート活動を始め、モータースポーツの面白さを体感し、魅力を伝える事を志しています。少しでもモータースポーツを楽しく、分かりやすく伝えられるよう取組んで参ります。宜しくお願い致します。

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