イメージ一新!マツモトキヨシカラー

1998年 RE雨宮マツモトキヨシRX7 山路慎一/松本晴彦 組

出典:http://www.re-amemiya.co.jp/

この年からマツモトキヨシがメインスポンサーとなり、お馴染みの黄色を基調としたカラーリングに変更。山路/松本組がドライブを担当します。

第5戦ツインリンクもてぎでは、激しい上位争いに加わり、優勝のチャンスも見えてみましたが、途中で他者と接触し脱落。この年はオールスター戦(TIサーキット)での2位が最高で、優勝することができず。シリーズランキング(チーム)は10位となりました。

また第2戦富士では、スタート直後に起きた大クラッシュで炎上したマシンを見つけた山路がコース脇にマシンを停車。消火器を持って誰よりも消火作業にあたり、ドライバーを救出するシーンもありました。

 

1999年 RE雨宮マツモトキヨシRX7 松本晴彦/山野哲也 組

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1999年は山路に変わり山野哲也が加入。マシンのフロント部分をアップデートしたマシンで参戦。予選では全戦トップ6圏内に入る速さをみせました。

その中でも優勝に最も近かったのが第5戦富士。序盤からアドバンタイサンGT3Rと激しいバトルと展開。一時はトップに浮上しますが、レース後半はペースが伸びずライバルの先行を許し、悔しい2位フィニッシュとなります。

続く第6戦でTIサーキット(現 岡山国際)でも、クスコインプレッサとの激しいバトルを制し、2位を勝ち取り、このシーズンはランキング4位で終えました。

 

2000年 RE雨宮マツモトキヨシRX7 山野哲也/松本晴彦 組

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この年もフロントの吸気口部分を変更。マツキヨカラーも3年目ということで「RE雨宮=マツキヨカラー」というイメージも、すっかり板についてきました。

開幕戦でいきなり2位表彰台と力強いパフォーマンスをみせ、迎えた第3戦SUGOではクラス2番手のタイサンポルシェに1秒近い差をつけポールポジションを獲得。

決勝もスタートから後続をリードし、RE雨宮が久しぶりに優勝するのも確実と思われていました。

ところが、途中のピットストップで右フロントタイヤが装着できないトラブルが発生。これで大きくタイムロス。それでも遅れを取り戻し再びトップに浮上しますが、エンジントラブルで無念のリタイアを余儀なくされてしまいました。

その悔しさを晴らすべく、マレーシアのセパンで行われたオールスター戦では2戦連続ポールポジションを獲得。今度はトラブルなくコンスタントに走りきり、見事優勝を飾りました。

後半戦でも2度の表彰台を獲得し、シリーズランキング5位に入ります。

 

イエローとブルーのツートンカラー「マツキヨ×アスパラドリンクカラー」

2001年 雨宮マツモトキヨシ アスパラRX7 山野哲也/松本晴彦 組

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カラーリング今までと同じ黄色をベースにしたものですが、こちらもお馴染みのアスパラドリンクカラーのロゴがマシンに大きく描かれます。なお、イエローとブルーのツートンカラーは2007年まで続きます。

最大の見せ場を作ったのは、昨年悔しい思いをした第3戦SUGO。予選3番手からスタートしユニシアジャックスシルビアとトップ争いを展開。ややシルビアが有利かという状況だったが、サスペンショントラブルが発生しリタイアしてしまいます。

これでトップに立ったRE雨宮が1995年以来となる公式戦勝利。1999年からチームに加入した山野にとっては念願のJGTC初勝利となりました。

シーズン中盤まではチャンピオン争いに加わりますが、ラスト2戦でのノーポイントが響き、ランキング2位に終わりました。

 

2002年 雨宮マツモトキヨシ アスパラRX7 松本晴彦/谷口信輝 組

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現在ではGTに欠かせないドライバーとなった谷口信輝選手が初登場となった2002年。この年からシリーズ戦のひとつとして開催されることになった第4戦セパンで優勝を記録。

しかし3度のリタイアなど、シーズンを通して安定したパフォーマンスを発揮することができず、チームランキングは10位と低迷してしまいました。

 

2003年 雨宮マツモトキヨシ アスパラRX7 谷口信輝/大井貴之 組

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長年チームに携わった松本に代わり、大井貴之が加入。しかし、なかなか上位に食い込むことができずシーズンを通して苦戦。第3戦SUGOで3位に入るものの、それ以外は下位に沈んでしまい、チームランキングがは15位となってしまいました。

 

2004年 雨宮アスパラドリンクRX7 山路慎一/井入宏之 組

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この年はドライバー体制を一新し、山路が復帰。井入宏之が加入します。開幕戦では苦戦をしいられましたが、第2戦SUGOよりパイプフレームシャシーを持つRX-7を導入。

これで戦闘力が一気に向上し、デビューレースでいきなりポールポジションを獲得。続く第3戦セパンでは優勝を飾り、その後のレース展開もガラリと変わっていきました。

第6戦のオートポリスでも激戦を制しポール・トゥ・ウィンを飾る活躍を見せ、シリーズランキング4位となりました。

 

2005年 雨宮アスパラドリンクRX7 山路慎一/井入宏之 組

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シリーズ名称が「スーパーGT」に変わった2005年。しかしチーム体制は変わらず山路/井入。マシンはもちろんRX-7です。

開幕戦からエンドレスアドバンZと好バトルをみせ、2位表彰台を獲得しますが、その後はなかなか優勝争いに加われない我慢のレース運びをすることに。

結局、このシーズンでの表彰台は最初の2位だけで、シリーズランキング9位。不本意な結果となってしまいました。

 

2006年 雨宮アスパラドリンクRX7 山野哲也/井入宏之 組

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RE雨宮のスーパーGT参戦の中でも、もっと印象に残っているのが、2006シーズン。この年は山野哲也と井入のコンビで開幕戦から快進撃を見せます。

第2戦セパンでの優勝を含め、2位も2回獲得。ここまで81ポイントを獲得し、ランク首位の紫電とは7ポイント差で最終戦富士を迎えました。

上位でのフィニッシュが必要だったRE雨宮ですが、序盤に山野がスピンを喫し22番手まで転落してしまいます。

これでチャンピオンは遠ざかったかと思われましたが、山野と井入が最後まで諦めずに追い上げ6位まで挽回。一方、紫電は戦略がうまく機能せずポイント圏外へ脱落。

結果、2台が同じ86ポイントで並びますが、上位入賞回数でRE雨宮が上回り、念願のシリーズチャンピオンを手にしました。

 

2007年 RE雨宮 RX-7 井入宏之/折目遼 組

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折目遼が新加入し井入とのコンビで連覇を目指しますが、思わぬ苦戦を強いられてしまうことに。

メインスポンサーの田辺製薬(アスパラドリンク)を失い、よく見るとマシン側面からアスパラドリンクの写真が消えています。

その影響もあってか、この年は表彰台どころかトップ5にも入れず、シリーズランキング14位と低迷してしまいました。

 

わずか1年限りのレアカラー?シルバーメインのORCカラー

2008年 ORC 雨宮 SGC-7 井入宏之/折目遼 組

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新スポンサーにオグラクラッチを迎え入れ、マシンカラーリングを一新。シルバーを基調としたマシンになりますが、これは2008年のみ登場したレアカラーでした。

前年では苦戦しっぱなしでしたが、この年は開幕戦から速さをみせ、いきなり優勝。得意とする第4戦セパンでも3位に入る活躍を見せ、シリーズランキング7位に食い込みました。

 

タイヤ無交換作戦で話題に!M7 MUTIARA MOTORSカラー

2009年 M7 MUTIARA MOTORS 雨宮 SGC 7 谷口信輝/折目遼 組

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マレーシアの自動車販売店MUTIARA MOTORSがメインスポンサーとなり、マシンカラーは白を基調とした新しいものへ変更。

さらに谷口信輝が久々にチームに復帰し、開幕戦から4戦連続で表彰台を獲得する快進撃を見せます。

現在でもスーパーGTで見られるタイヤ無交換作戦を、この年のRE雨宮は積極的に取り入れ、全9戦中6戦で表彰台を獲得する安定した強さを発揮します。

しかし、第5戦と第7戦でのノーポイントが響くことになり、最後は3ポイント差でシリーズランキング2位。悔しいシーズンエンドとなってしまいました。

 

2010年 M7 MUTIARA MOTORS 雨宮 SGC 7 谷口信輝/折目遼 組

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引き続き、谷口/折目のコンビで参戦。大波乱となった開幕戦鈴鹿を制し、RE雨宮が大得意とするセパンでも後続を圧倒する強さで優勝。

シリーズランキングも3位と好調をキープしましたが、シーズン終了後にRE雨宮はスーパーGTからの撤退を発表。16年にも及ぶ日本トップカテゴリーへの挑戦に幕を下ろしたのでした。

 

まとめ

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ロータリーの雄「RE雨宮」のレーシングマシンの数々、どれも印象に残っているものばかりですね!

こうして振り返ってみると年代によって様々なカラーリングが存在し、見る人によってイメージカラーは異なるものです。

読者の皆さんにとって「RE雨宮と言えば…」というカラーリングはどれでしたか?

また日本のトップカテゴリーでRE雨宮のマシンが見られる日に思いを馳せながら、往年の雄姿を思い起こしてみましょう!

次回はD1グランプリで活躍したRE雨宮を振り返っていきたいと思います。

 

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