グッドスマイル初音ミクAMGが3年ぶりに勝利!GT300も最後まで気の抜けないバトルに

©︎Tomohiro Yoshita

一方、GT300クラスはスタートからNo.65LEON CVSTOS AMG、No.4グッドスマイル初音ミクAMG、No25VivaC 86 MCの一つもミスが許されない緊迫したバトルが展開された。

スタートからレースをリードしたのはメルセデス勢。65号車(黒澤治樹)が逃げていこうとするが4号車(片岡龍也)がぴったりマーク。18周目のバックストレート終わりで片岡が仕掛けるが、黒澤も必死で応戦。両者のバトルはダブルヘアピンまで続き、最後まで粘り続けた片岡がトップに浮上。レースの主導権を握っていった。

 

今回もピットストップが明暗を分ける

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レース中盤のピットストップ。まず先に動いたのは25号車だった。山下健太から松井孝允に交替。昨年はタイヤ無交換作戦が主流だった25号車だが、今回は左2本のみを交換し戦列に復帰する。

続くクラス28周目に65号車がピットイン。蒲生尚弥が乗り込んだが、こちらはタイヤ4本交換を選択。その分、作業に時間がかかり25号車の逆転を許すことになった。

残るはトップの4号車。3チームの中で一番最後となる29周目にピットへ。ここで左タイヤ2本交換を選択。トップの座を死守した。

後半スティントの4号車を担当した谷口は、すぐに後続を引き離すべくプッシュを開始。一方、2番手争いの松井と蒲生は接戦のバトルを繰り広げた。このバトルの影響もあり、谷口はさらにリードを広げていった。

そんな中、後方でアクシデントが発生。No.50Ferrari 488 GT3の新田守男がGT500車両と接触しスピン。コンクリートウォールにクラッシュしてしまった。マシンは大きく大破しFROや救急車も出動。ドライバーの安否が心配されたが、幸い新田自身に大きな怪我はなかった。

これによりセーフティカーが導入され、トップの谷口が築いてきた貯金はゼロに。これで3台によるバトルが勃発かと思われたが、残り20周でレースが再開されると再びペースを上げリードを広げ。2番手争いは変わらず接近したままという展開に戻った。

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後半スティントはずっと睨み合いのバトルをしていた松井と蒲生だったが、残り10周になろうかというところでGT500との混走で松井が痛恨の単独スピン。これで4位まで転落してしまい、蒲生が2番手に浮上した。

結局、最後まで危なげない走りを見せた4号車がトップチェッカー。チームとしては2014年第2戦以来となる優勝。そしてメルセデスにスイッチして、ようやく手にした勝利となった。

レースを終えた谷口の目には、珍しく涙が。2014年のチャンピオン獲得後、連覇をするためにメルセデスのマシンにスイッチをしたが、BoPの影響もありなかなか結果を残せず苦しいレースが続いた。

それだけに、今回の勝利は非常に大きな意味があったようだ。

2位には65号車が入り、メルセデスAMG GT3がワンツー独占。3位にはGULF NAC PORSCHE 911が入った。

 

まとめ

©︎Tomohiro Yoshita

開幕戦から、これでもかというくらい波乱が起きた2017年のスーパーGT。GT500、GT300ともに強いだろうといわれていたチームが上位にきたが、これが第2戦も続いていくかというと、そうとも限らない。

次回は5月3・4日の富士スピードウェイ。ますます目が離せないレースが待ち受けていそうだ。

 

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