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これが究極のエンターテイメント!オーバルレースのNASCARが面白い4つの理由

アメリカで凄まじい人気を誇るNASCAR。オーバルコースで争われるこのシリーズは、現代ではあまり見られない、昔ながらのレースが見られます。また、アメリカらしい派手な展開とレースを盛り上げる工夫が施されているのです。ではこのNASCARの面白味はどういう所にあるのか、ご紹介していきたいと思います。

Photo by Dwilliams851

アメリカで絶大な人気を誇るNASCAR

出典:https://www.instagram.com/nascar/

 

NASCARは、親しみやすいマシンと派手なバトルが魅力のオーバルレースとして知られています。

日本ではF1やル・マン24時間レースといったヨーロッパのレースをご覧になる方が多いと思いますが、このNASCARはアメリカではインディカーシリーズと並ぶ人気を誇り、そのファンの熱狂ぶりはもはや国民的スポーツとも言えるのです。

近年は多くのシリーズでハイブリッド化が進んでいますが、このNASCARはそんなのお構いなし!

現在もアナログ全盛とも言える環境で争われています。

それでは少しづつこのNASCARの魅力に迫ってみましょう。

創設から70年という長い歴史を持っており、このレースの魅力がしっかりと根付いています。

 

その1:ハイテクを禁止するNASCARのマシン

出典:https://www.instagram.com/nascar/

NASCARで使用されるマシンは、市販車両をベースに特別仕様に改造されたマシンが用いられています。

コンストラクターはアメリカの大手自動車メーカーであるシボレー、フォードに加え、日本のトヨタもカムリでも参戦しています。

市販車両をベースにするシリーズは多くありますが、このNASCARは人気カテゴリーのなかでも現代ではあまり見られないアナログなマシンで争われています。

そのため非常に低いコストでマシンを製造することができ、多くのチームが参入しやすいこともこのシリーズの特徴で、コストカットを可能にしているのが最低車重3300ポンド(約1500kg)という規定です。

これは現在のレースでは比較的重い部類になりますが、軽量化を狙って用いられるカーボンなどの高価な素材を使う必要を無くしているのです。

エンジンはOHVのV8エンジンで統一されており、最大800馬力とも言われるパワーを発揮します。

そのため最高速は300kmを上回りますが、マシンのダウンフォースは少ないので、この操作性の難しいマシンをいかにコントロールするかという点が勝負の分かれ目となるのです。

また、タイヤは長年グッドイヤーがワンメイク供給を行っており性能差がないことも、ドライバーの技量と戦略が結果を大きく左右することに繋がっています。

 

その2:コース全体が追い抜きのポイント

 

出典:https://www.instagram.com/nascar/

 

オーバルコースで争われるNASCARは、一挙に40台ものマシンがレースを行うので台数の多さだけでも迫力のある走りを楽しめます。

しかし、それ以上に大きな魅力なのが、コースの至るところでバトルを楽しむことが出来るという点です。

楕円形のレイアウトとなっているオーバルコースは平均時速が高く、どのドライバーも前車の後ろについて空気抵抗を減らすテクニックであるスリップストリームを多用します。

その結果、何台ものマシンが電車のように連なって走る「トレイン」と呼ばれる接近戦はNASCARの醍醐味となっているのです。

これによって抜きつ抜かれつという展開がコースの至るところで見られるので、派手なレース展開が毎戦のように見られるのも楽しみの1つです。

追い抜きを仕掛けやすいこのオーバルコースも、ドライバーの技量と駆け引きが存分に楽しめる要素の1つと言えるでしょう。

 

その3:古典的かつ迅速なピット作業

マシンの規定が古典的なものとなっているNASCARでは、ピット作業も現代では中々見られない風景が見られます。

F1では2秒台のタイヤ交換が当たり前となっていますが、このNASCARの場合は一味違ったクルーの神業を見ることが出来るのです。

というのもマシンのベースが市販車両のため、F1マシンのように独自のナットやホイールガンを持ち込むことは出来ず、作業はわずか6名のクルーによって行われるからです。

しかし、その迅速な作業の技術の高さは一目瞭然!誰もが驚くと思います。

 

上の動画はタイヤ交換を担当するクルー目線でカメラが設置されています。

5本のナットを信じられない速さで外し、給油機もハイテク装置ではなく重力に頼って上から流し込むという原始的な方法が用いられているのです。

マシンと同様に古典的なピット作業が見られるのもNASCARの面白味の1つなのです。

 

その4:レースの見どころは作るもの!?

 

出典:http://www.nascar.com/

 

エンターテイメント性を重視するNASCARでは、お客さんがレースを最後まで楽しめるいくつかの工夫が施されています。

例えば、大きなアクシデントが起こった場合には、他のカテゴリーでも見られるフルコースコーションが導入されています。

これはマシン同士の間隔が縮まるためレースの展開を大きく左右するのですが、レース展開によっては些細な出来事でこれを導入し、レース展開が一方的にならないような工夫がなされています。

そしてもう1つの工夫はチャンピオンを決めるためのポイントシステムにも用意されているのです。

また、NASCARは他のシリーズと比較してレース開催数が年間36戦と非常に多く、序盤に独走するチームやドライバーが現れると、そのシーズンの消化試合も他のカテゴリーより多くなってしまうという欠点がありました。

 

出典:https://www.instagram.com/nascar/

 

そこで導入されたのがプレーオフにも似た、チェイス制度でした。

これはシーズンが残り10戦となった際にドライバーズポイントをリセットし、タイトル争いの行方を分からなくすることが目的となっています。

チェイスが開始される第27戦以降は16名のドライバーが徐々にタイトル争いから脱落する仕組みになっており、最終戦でも必ず4名のドライバーによって王座が争われるのです。

もちろん、前半のランキングや成績に応じて恩恵を受けられるのですが、あくまでタイトル争いは最終戦まで続くという点に重点を置いています。

また、チェイスに進出できなかった選手でもモチベーションが下がらないように、チェイス不参加選手の最上位には100万ドル(約1億1万円)の賞金を出すという制度も設けられています。

とにかく、レースを面白くするために演出するという点が人気を集め、全36戦のどのレースから見始めても楽しめるような工夫が施されているのです。

 

まとめ

エンターテイメント性が最大の売りであるNASCARでは、他のシリーズでは見られない演出とも言える工夫が随所に用意されています。

近年、モータースポーツにおいてハイブリッド化が進みファンの間でも議論を呼んでいますが、昔ながらのレースの形が見られる数少ないシリーズと言えるでしょう。

しかも36戦もあるので、週末のお楽しみとしていつでも楽しめるのも魅力です!

日本では日テレG+で放送されていますので、是非一度ご覧になってみてはいかがでしょうか?

 

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Writer Introduction
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モータースポーツライターをさせて頂いております、河合俊佑です。10代にF1の魅力にハマり、以後フォーミュラレースに憧れを抱く。大学時代は自身でカート活動を始め、モータースポーツの面白さを体感し、魅力を伝える事を志しています。少しでもモータースポーツを楽しく、分かりやすく伝えられるよう取組んで参ります。宜しくお願い致します。

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