くじ引きでグリッド決定?BTCCレースの流れ

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BTCC(ブリティッシュツーリングカー選手権)というだけあって、イギリス国内を中心に年間11戦33レース行われます。

レースウィークは土日の2日間で、土曜日は2回のプラクティスと30分間の予選を行います。

日曜日には決勝レースを3回!? 行います。

Race1は土曜日の予選結果通りのグリッド順で行います。

Race2はRace1の結果をそのままグリッド順にしたもので行います。

Race3のグリッドは風変わりで、Race2終了後に6〜10の番号が書かれたボールでくじ引きを行い、Race2の1位〜出た数字の順位をリバースグリッドにするというもの。

というのも、あらかじめ「◯位までがリバースグリッドの対象」とすると、Race3のポールポジションを欲しいがためにRace2のフィニッシュ直前に急減速し、順位をコントロールするドライバーがいるため、またそれによる事故を防ぐためこのような一風変わったルールが定められています。

どんなマシンが走れるの?車両レギュレーション

Jordan-01

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先にも述べましたように、NGTC規定が導入されており、基本的にはBTCC主催団体であるTOCAが取り決めたメーカーのパーツのみ使用が可能となっています。

エンジンに限りTOCAが用意したエンジンを使用するか、その車両の市販状態で搭載されているエンジンを使用するかが選択できます。

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またシリーズポイントの1〜10位には75〜9kgのウェイトハンデが順位に応じて課せられます。

ボディ:ドア枚数 2~5枚(但し、2,3ドア車は4,5ドア車と基本設計が共通であること)

    全長 4.4m以上

    全幅 1890mm

    重量 1280kg

エンジン:350馬力 2.0L ターボチャージャー

エンジンレイアウト:市販レイアウトを保つこと(横置き→縦置き等の変更不可)

ターボチャージャー:PWR製

ECU:Cosworth製

トランスミッション:Xtrac製6速シーケンシャルギヤボックス

クラッチ:AP Racing製カーボンクラッチ

駆動方式:2輪駆動(ベース車両が4WDの場合は前後どちらかの駆動方式を選択)

サスペンション:前後ダブルウィッシュボーン SPA Penske製コイルオーバーダンバー

タイヤ:ダンロップ製245×650×R18

ブレーキ:AP Racing製

年間スケジュール

2017年の年間スケジュールを紹介します。

開幕から時間が経っているので、既に終了しているレースもありますが、今後の参考にしてみて下さい。

開幕戦 4/1-2 ブランズハッチ インディ

第2戦 4/15-16 ドニントンパーク

第3戦 5/6-7 スルクストン

第4戦 5/20-21 オールトンパーク

第5戦 6/10-11 クロフト

第6戦 7/29-30 スネッタートン

第7戦 8/12-13 ノックヒル

第8戦 8/26-27 ロッキンガム

第9戦 9/16-17 シルバーストン(ショートカットコース)

第10戦 9/30,10/1 ブランズハッチ GP

 

見どころ(動画であります)

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上位カテゴリーのWTCCが「喧嘩レース」と言われる程激しいレースであることは、過去のMotorz記事でご紹介致しましたが、BTCCのドライバーがそもそも「喧嘩レース」をしていたので、WTCCに波及してしまったのではないか、と心の片隅で思ってたりします。

そんな風潮??がよく分かる動画をご紹介します。

https://www.youtube.com/watch?v=iomBV21EXBk

「Matt Neal vs Jason Plato」

https://www.goodwood.com

左がジェイソン・プレート、右がマット・ニール 出典:https://www.goodwood.com

毎年シリーズチャンピオン争いに絡むマット・ニールとジェイソン・プレートですが、見ていて笑ってしまう程ヒヤヒヤしたレース展開をします。

お互いが前後の順位にいると分かるや否や、他ではありえないほどのプッシングやカバーをしてきたり、お互いでトップ争いをしているのにど突き合ってトップを他の選手に明け渡してしてしまうなど、まさにやりたい放題なんです。

長年BTCCに参戦し、WTCCで戦えるだけの技術を持ち合わせているにもかかわらず、BTCCに留まるのは何か理由があるのかもしれません。

もちろん??この2人に限らず他のドライバーもコース上の至る所で接触やクラッシュ、コースアウトしているので、ご期待に応えてくれると思います。

まとめ

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いかがだったでしょうか??

近年WTCCは車両の高速化が進み、サイドバイサイドのホイールトゥホイールといった極端な接近戦は減っている傾向ですが、BTCCであればそんな接近戦というか殴り合いというようなレースが毎回見られます。

ご視聴方法はBTCCオフィシャルサイトでライブストリーミングがありますので、そちらでご視聴してみて下さい。

個人的には日本にもこんなカテゴリーのレースがあったら楽しいのになぁ、と思ってます。

参考URL:http://www.btcc.net/

 

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