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コーナーで勝負!?究極のシングルロードスポーツバイク・スズキGoose350の魅力に迫る

単気筒スポーツバイクの名車といえばいくつか思い浮かぶと思いますが、その中でも最もスポーティーなモデルと言えば、スズキGoose350ではないでしょうか。セパレートハンドルにタイトなポジション、そしてレプリカバイクと同じ倒立フォークを装着し、まさに純シングルレーサーといっても過言ではありません。今回はそんなスズキが生み出した名車、Goose350についてご紹介します。

 

#goose350#suzuki

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レプリカバイク全盛時代に登場した単気筒ロードスポーツバイク

 

#SUZUKI#スズキ#GOOSE350 1991年式  GOOSE 350 油冷4ストOHC4バルブ単気筒 348cc 33PS/8000rpm 3.3kg-m/6500rpm 145kg 車体構成は、フレームはスチールパイプのトラス形状ダイヤモンドフレームにアルミ鋳造製のスイングアームピボットブラケットを組み合わせる。これにフロントはインナー39Φの倒立フォーク、リアはスチール製スイングアームにニューリンク式のシングルショック。スタイルは丸目ヘッドライトに砲丸メーター等ネイキッド然としたものだが、トップブリッジ下に付くセパレートハンドル、バックステップ気味のステップ、シングルシート風のテールカウルと、かなりレーシーで独特のデザインを見せる。 登場した時は面白いバイクだなと思ったが、いかんせんカタログスペックの数値の低さで、既にレプリカモデルの対抗馬と考えられなかった。 今のおっさんの私ならいいかも。

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スズキは、単気筒エンジンを搭載したGoose350(グース350)を1991年東京モーターショーで発表し、同年12月に発売を開始しました。

スズキGooseのラインナップには排気量を249ccまで落としたGoose250もあり、こちらは翌1992年に登場しています。

車名は、マン島TTコースにあるグースネック(Gooseneck)と呼ばれるヘアピンコーナーが由来であり、キャッチコピーは『直線は退屈だ』。

そんな車名の由来とキャッチコピーからも分かるように、コーナーでの操作性が売りのバイクでした。

登場した1991年はレプリカバイク全盛期で、250cc2ストローク2気筒や400cc4ストローク4気筒のエンジンを搭載したレプリカバイクに人気が集中し、ユーザーがバイクに求めるものは絶対的な性能と速さという時代。

その為、コストをかけたグランプリレーサーのようなバイクが次々と登場し、スズキもRGV250ガンマとGSX-R400という高性能レプリカバイクを発売。

ライバルであるホンダ、ヤマハ、カワサキと性能・販売台数を競い合っていたのです。

その中でもヤマハから1985年に発売されたシングルスポーツバイクのSRX250/SRX400/SRX600が根強い人気を誇っており、スズキはそれに対抗すべく新しいシングルスポーツバイク、Goose350を登場させました。

 

足回りはレーサーレプリカ

Goose350はネイキッドバイクでありながら、タンクやシートカウルのデザインがレーサーレプリカのようなスタイルで、フロントサスペンションに倒立フォークとリアにリンク式モノサス、ホイールに17インチ5本スポークの合金ホイールと豪華なパーツが多数装備されていました。

フロントブレーキはシングルディスクでしたが、TOKICO製の4ポットキャリパーは十分なストッピングパワーを発揮。

コーナーリング性能を追及したパーツ選択とセッティングは、レーサーレプリカバイクとほぼ同等で、直線で抜かれてもコーナーで勝負できるシングルスポーツバイクでした。

 

エンジンはDR350ベース

Goose350のエンジンはスズキのモトクロッサーDR350がベースとなっていましたが、注目すべきはスズキ独自の油冷エンジンを採用していることです。

これにより、水冷エンジン並みのパワーを絞り出せ、レブリミットは10,000rpmと高回転まで回すことができました。

 

コーナーで勝負!スズキGoose350は玄人向けコーナリングマシン

 

出典:https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Goose350.jpg

 

1980年代後半から1990年代前半のレーサーレプリカ全盛期に、シングルスポーツバイクを選択するライダーは少数でしたが、ホンダとヤマハはシングルロードスポーツバイクを販売していました。

ホンダはレトロスタイルのGB250クラブマン(1983~1997年)/GB400TT(1983~1987年)/GB500(1980~1990年)、ヤマハは伝統のSR400(1978~2017年)/SR500(1978~2000年)とデザインに定評だったSRX250(1984~1990年)/SRX400(1985~1997年)/SRX600(1985~1997年)があり、どれもGoose350のライバル車となっています。

その中で、Gooseは最もスポーツ志向が強く足回りの作り、エンジンのチューニング、バイクにまたがったときのポジションはライダーを本気にさせるものでした。

シングルスポーツの魅力は、なんといってもコーナーリングの速さ。

コーナーでイン側に体重をかけるとスパッと倒れ込み、アクセルを開けながらリアタイヤにトラクションを掛け、一気に立ち上がるコーナーリングスタイルはシングルスポーツ独特で、これができるのはある程度ライディングスキルを持ったライダーになってくるかもしれません。

そういった点では素人が速く走ろうとすると操作が難しいバイクですが、深いバンク角でコーナーを攻略できたときの達成感と気持ちよさはGoose350ならではと言えました。

 

シングルスポーツバイクレースで大活躍だったスズキGoose350

 

 

サーキットで行われるレースでは単気筒エンジン搭載車両を対象としたクラスは少なく、開催している会場も減少傾向にあります。

それでも、シングルスポーツバイクのコアなファンは多く、車両価格も比較的安価なためシングルスポーツ向けのレースが開催されると多くの参加者が集結!

筑波サーキットで毎年4月、6月、9月に行われる『筑波ツーリスト・トロフィー』では、4ストローク単気筒251cc以上で行われる『NS1(Normal Single1)クラス』と、NS1より改造範囲の広い『MS1(Modified Single1)クラス』が設けられており、ライバルのSRX400/SRX500やSR400/SR500と互角に競い合う白熱した姿が多々見られます。

単気筒独特のドッドッドというエンジンサウンドは迫力満点!

是非1度、生で見て頂く事をおススメします。

 

スズキGoose350のスペック

 

全長×全幅×全高(mm) 1,995×710×1,055
ホイールベース 1,350
シート高 770
乗車定員(名) 2
乾燥重量(kg) 145
エンジン種類 油冷4ストローク単気筒SOHC4バルブ
排気量(cc) 348
圧縮比 9.5:1
ボア×ストローク(mm) 79.0×71.2
最高出力(kW[PS]/rpm) 24.6[33]/8,000
最大トルク(N・m[kgf-m]/rpm) 32.4[3.3]/6,500
トランスミッション 6速
燃料タンク容量(L) 15
タイヤサイズ 前:110/70-17
後:140/70-17
トップスピード(km/h) 148.7
0-100km/h加速(秒) 6.8
車体価格 569,000

 

スズキGoose350の中古車価格は

 

Goose350の中古車価格は15~40万円の価格帯で、安く探そうと思えば20万円以下でも購入が可能です。

走行距離は10,000~30,000キロといったものが多く、長距離ツーリング向けのバイクではないため、極端に走行距離の長い車両はあまりありません。

また、中古車全体的に極端なカスタム車両は少なく、カスタムされていても多くはマフラー交換のみですが、車検があることを考慮すれば車検対応の公認マフラーが取り付けられているものを選ぶのがいいのではないでしょうか。

 

まとめ

 

ここ数年でバイクの性能は急激に進化し、リッタークラスのバイクでは時速300キロまで出すことが可能、それでいて玄人でなくても街乗りやワイディング、サーキットでもそれなりのペースで操ることもできるという驚愕のバイクが増えてきています。

しかし、一部では「バイクに乗らされている。」という意見もあり、バイク本来の性能を引き出すにはサーキットのみとなっている事も現実です。

そんな時代になりゆく中でも、Goose350はタイトなコーナーが続くワイティングやショートコースでも、ライダーの技量次第で2ストローク250ccや4ストローク4気筒バイクと互角に争えるバイク。

乗りこなすのは難しくても乗りこなしてやろうという気持ちにさせてくれ、ライダーの魂を掻き立てる1台といえるでしょう。

中古車はまだまだ安価で手に入るので、Goose350でさらに自らのライディングスキルに磨きをかけてみてはいかがでしょうか。

 

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Writer Introduction
池田 勇生

自動車・バイクを専門にフリーライターをしています。10代からTVでバイクレースを観たり、自らミニバイクレースへ参戦もしたりなんかして、プロレーサーに憧れていた青春時代を過ごしていました。車離れやバイク離れといわれる昨今ですが、若い方へ多くの魅力を伝えていき今後の自動車・バイク業界を盛り上げていきたいです。

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