8/27,28は全日本ラリー第6戦モントレー2016in嬬恋(つまごい)が群馬県嬬恋村で開催されます。全日本ラリーのシリーズ戦では都心から最も近い場所での開催となる、モントレー嬬恋の雰囲気や観戦ポイント、アトラクション、8/26のシェイクダウンの模様をお伝えします。

rally arai vab

 

 

全日本ラリー第6戦モントレー2016in嬬恋とは

モントレー 嬬恋 セレモニアル

群馬県と長野県の県境に位置する、群馬県嬬恋(つまごい)村で行われる全日本ラリー。

JAF加盟団体 上州オートクラブとNPO法人M.O.S.C.O.が主催しており、ここ数年は夏場の開催となっています(過去に真冬のスノーラリーがありました)。

都心から最も近い場所で開催されるのがモントレー嬬恋で、これが終了すると残すところはRALLY HOKKAIDO(北海道)、ラリーハイランドマスターズ2016(岐阜)、新城ラリー(愛知)となっています。

今年は8/18に、群馬県嬬恋村の隣の長野県須坂市が豪雨に見舞われ、長野県側のSS(スペシャルステージ)となっていたルートが一部崩落してしまい、群馬県側のみのSSとなってしまいました。

また、全体的に高速ステージが多く、クラスによっては200km/h近い速度に達することもあり、今年はそういったSSにシケインが設けられ速度抑制の措置がとられています。

スピード感が抑えられてつまらないと思われがちですが、200km/h近い車速からフルブレーキでシケインに飛び込んでいく様子が見られるので、面白みが増したとも言えるでしょう。

こちらは、2015年の模様。

 

会場(パルコール嬬恋)の様子

会場となっているパルコール嬬恋の様子を紹介します。

 

ホテル

パルコール嬬恋

芸能人の高橋英樹(名誉支配人)・真麻(チーフプロデューサー)親子がイメージキャラクターとなっているパルコール嬬恋リゾートホテル。

嬬恋 ゲレンデ

冬場はスキー場の営業もしており、ホテルの目の前にゲレンデがあります。

広大な敷地と自然に囲まれており、夏場も登山客や合宿客などで賑わいを見せています。

 

サービスパーク

嬬恋 サービスパーク

ホテルの目の前にある広大な敷地を利用して、サービスパークや駐車場、サミーSSS(スーパースペシャルステージ)、アトラクションが置かれています。

ドライバーは朝方から昼過ぎまで全SSのレッキに行っているため不在でしたが、16時までの公式車検に間に合わせるために、メカニックの方々が忙しく作業をされていました。

嬬恋 サービスパーク

サーキットのピットとはまた違った雰囲気で、地面が砂利ということもあってか、平らにするための板を敷いたり、水溜まりに土を盛って埋めたり、とラリーの現場ならではの光景が見られました。

 

レッキの様子

サミーSSS レッキ 嬬恋

ドライバーとコ・ドライバーはレンタカーを使用してレッキ(下見走行)を行います。

ラリーの醍醐味であり、疎かにできない行程ですので、見た目のスピードは遅い(公道は法定速度厳守)ですが、各SSのペースノート作成のため入念に行われており、鬼気迫るものがあります。

嬬恋 大前須坂SS

サミーSSSと大前須坂SSのみスピード制限が無かったようですが、ゆっくり走るドライバーがいれば本番を想定した走りをするドライバーもいました。

 

観戦場所

ラリーは公道を使用する都合上、競技中のSSは入場制限が設けられることがあります。

SS区間中に特別観覧場所などがありますが、スタッフさんの指示に従って行動しましょう。

 

Sammy SSS

サミーSSS 嬬恋

パルコール嬬恋リゾートホテルの目の前にある私有地を使って行われるのがSammy(サミー) SSSです。

パチンコ・スロットメーカーのSammyが大会スポンサーであることから、この名前が付いています。

区間としては通常SSSが0.491km、リバースが0.401kmと短いですが、観戦もしやすくギャラリーにはもってこいのポイント!

会場に居ながらラリー特有の迫力ある走りを見ることができる唯一のステージです。

 

Omae Suzaka SS(大前須坂)

嬬恋 大前須坂 ギャラリー

会場となるパルコール嬬恋から一番近い公道を使用したSSがOmae Suzaka(大前須坂)SSです。

ホテルから徒歩10分ほどの場所に位置し、ギャラリーポイントがあります。

大前須坂 ギャラリーポイントまで

試しにレッキ中の車を見に、大前須坂SSのギャラリーポイントまで行ってみたのですが、

大前須坂 大自然

登山というか、獣道というか、無理やり切り開いたというか、と言った道が10分ほど続きます。

8/26に大雨が降り、非常にぬかるんでおり、大変滑りやすくなっていますので気をつけてください。

Day1のSS2(9:56〜)とSS8(17:19〜)をダウンSS(5.316km)、Day2のSS12(10:34〜)と最終のSS16(13:26〜)をアップSS(5.737km)で行いますのでお見逃しなく。

 

会場アトラクション

会場内、サービスパークやSSS以外にアトラクションがあります。

Gazoo Racing協力のもと、様々なアトラクションがあるので、一部紹介します。

 

タイヤリフトアップ

モントレー 嬬恋 タイヤリフトアップ

見た目そのまま、バーの左右にタイヤ(ホイール付き)をバーベルに見立ててリフトアップの体験ができます。

メカニックの方々はホイホイ持ち運んでいますが、実は結構重いんです。

あまり無理をして怪我をされないようお願いします。

 

チャレンジ!!RACING BELT

モントレー嬬恋 レーシングベルト

ラリーカーはもとよりレーシングカーに装着が義務付けられている4点式ハーネス(実際は5点ないしは6点式)の装着体験ができます。

思っている以上に体が縛り付けられ、腕と脚しか動かない状況になります。

ラリーカーのコックピットに座る貴重な機会なので是非試してみて下さい。

 

大雨のシェイクダウン

嬬恋 arai vab test

サミーSSSリバースを使用して、シェイクダウン(不具合がないかのテスト走行)が行われました。

日中は晴れ間が覗き、日差しが強く汗が止まらない程でしたが、シェイクダウン直前に天気が急変し大雨に見舞われました。

サーキット走行では間違いなく赤旗中断となるところですが、道がある限りどんなコンディションでも可能な限り行うのがラリー。

嬬恋 今橋 86 イニシャルD

ディズニーランドのスプラッシュマウンテンを彷彿とさせるようなウォータースプラッシュができるほど、路面が川の状態の中、走行開始。

ほとんどの選手が走らない選択しましたが、「世界の新井」で有名な#4 SUBARU TEAM ARAI 新井敏弘・田中直哉組(VAB JN6)や、全日本ラリー初参加となる#42 CUSCO RACING 今橋彩佳・織田千穂組(ZN6 JN2)等が走行していました。

 

まとめ

嬬恋 ガチャガチャ ヌボラーリ

いかがだったでしょうか?

8/27 8:30〜 スターティングセレモニーで最高峰JN6クラスランキングトップの#1LUCK RALLY TEAM勝田範彦・石田裕一組(VAB)からパルコール嬬恋を出発しSS1 Sajiki(桟敷)からSS開始となります。

また、Day2では全日本戦がスタート後、モントレー浅間として関東ラリーシリーズ群馬戦も行われます(SSは全日本戦と一緒)。

Day1は全日本戦が63台、Day2は群馬戦58台も合わせて121台が出走予定となっています。

ラリーを見るまたとない機会ですので是非観戦に来てみてください。

 

JRCA URL:http://www.jrca.gr.jp/

モントレー2016in嬬恋 URL:http://www.rally-montre.com/