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みんなこうやって呼んでいた!?あだ名のついた名車5選

自動車の車名とは車検証を見れば大抵はメーカー名、個々の車の識別は型式です。しかし実際にはメーカーごとに車名をつけていますが、それに加えてユーザーから「あだ名(愛称、通称)」のついた車が存在します。そんな車を何台か集めて注目してみました。

Photo by Thomas’s Pics

 

ヨタハチ(トヨタ UP15 スポーツ800)

トップバッターは1965年に発売された「ヨタハチ」こと、トヨタ スポーツ800です。

戦後日本自動車界で、スポーツカーが未だフレームの上にボディを乗せるフレーム形式で作られていたのに対し、先進的なモノコック構造を採用したモデルです。

超軽量かつ空力的にも優れたボディで、パブリカと同系統の貧弱なエンジンでもパワフルなエスロク(ホンダ S600)などと対等の速さ、抜群の燃費性能で耐久レースにも強いマシンでした。

名前の由来はト「ヨタ」スポーツ「8(ハチ)」00というわけで、車名の略となっています。

あだ名がつく理由はいろいろとありますが、この場合は「トヨタのスポーツハッピャク」だと長すぎたからというところでしょうか。

 

ランタボ(三菱 A175A ランサーEX GSRターボ / GTターボ)

Photo by smerikal

「ランエボ」は大抵の年代でメジャーですが、昔のランサーターボは「ランタボ」と呼ばれていました。

元は1979年に発売されたランサーEXこと2代目ランサーで、1981年にそれまで輸出仕様でしか設定されなかったターボ車(ただし輸出仕様2,000ccに対し1,800cc)が追加されました。

そのA175A型ランサーEX GSRターボ / GTターボを縮めたのが「ランタボ」です。

これは車名の中で特定のグレードを呼ぶ時に、車名とグレード名を合わせて略したパターンのあだ名ですね。

ランタボと言えば大抵はこのA175Aを指しますが、その後のランサーエボリューションを除くランサーのターボ車を指すこともあり、雑誌などメディアでは「次期ランサーにランタボ復活か?!」という見出しがよく使われたものです。

 

ビートル(フォルクスワーゲン タイプI)

Photo by Nick Ares

ビートルは、正式名称だと思うかもしれませんが、初代「ビートル」はあだ名であって、正式車名ではありませんでした。

1939年に第2次世界大戦が始まる前、量産直前だった頃にはアドルフ・ヒトラー総統によって「KdF-Wagen」と命名され、戦後1945年の量産開始時に「フォルクスワーゲン タイプ1」へと変更されました。

これは単にフォルクスワーゲン車の第1号車という意味で、その後も車名は「フォルクスワーゲン1300」など、特に愛称らしきものはありません。

「ビートル」は、形がカブト虫に似ているからと英語圏で宣伝などに使われたあだ名で、他にも言語の違いや何に似ているかという解釈の違いで、国や地域によってさまざまなあだ名があります。

また、「ビートル」は北米という大市場で定着していたことから「フォルクスワーゲン本社公認のあだ名」とも言えましたが、正式車名になることはありませんでした。

日本でも「ビートル」か、1990年代以前は特に「ワーゲン」と言われることも多く、1980年代半ばに秋篠宮殿下(当時は礼宮さま)が中古の1976年式カスタム・ビートルを購入した時にも、「礼宮さまの愛車はオレンジ色のフォルクスワーゲン」と書かれています。

1998年にフォルクスワーゲンがリメイク版のニュービートルを発売した時、ようやく「ビートル」が正式に使われるようになりました。

 

バリカンコロナ(トヨタ T40 / 50 コロナ)

Photo by Iwao

あだ名の少ないコロナですが、数少ない例外は1964年に発売された3代目です。

日産 ブルーバードとの販売競争で初めて優位に立ち、後に2ドアハードトップはトヨタ 1600GTのベースになるなど、コロナとしては大きな飛躍を遂げた記念すべきモデルでした。

思い切ってフロントマスク下部を突き出したスラントノーズに刃のようなフロントグリルがバリカンに似ていると「バリカンコロナ」と呼ばれました。

今でも古いコロナを指す時に、この3代目だけは例外的に「バリカンコロナ」で通じます。

車の形状があだ名になったという典型的な例のひとつです。

 

マー坊(スズキ SS40T マイティボーイ)

Photo by FotoSleuth

スズキが2代目セルボをベースに、思い切って前席から後ろをカット、開放式の荷台を設けた軽ピックアップトラックがマイティボーイです。

軽自動車の黎明期、特に現在のエンジンの上にキャビンが乗るキャブオーバー式以前の軽トラでは、このような軽ピックアップトラックが多かったのですが、自動車メーカーが正式モデルとして作ったのはこのマイティボーイが最後でした。

サニトラのように業務用で広く使われるというより、純粋な遊び用の車だったので数は少ないものの、今でも愛好家がいるので見かけた事があると思います。

基本的に550ccエンジン当時のセルボやアルトと同じなので、アルトワークスのエンジンに載せ替えるなど、カスタムベースとしてもよく使われています。

あだ名の由来はデビュー当時のCMで「スズキのマー坊とでも呼んでくれ」がドンピシャとなり、ユーザーはそのまま「マー坊」と呼んで親しみました。

 

まとめ

無数にある自動車の中でも、あだ名がつくほどの車というのはそう多くはありません。

こうしてあだ名がついた車を見ていると、どれも個性的であり、それゆえあだ名が定着し、後々まで伝わっていることがわかります。

ビートルのようにリメイク版で正式車名となったり、マー坊のようにCMのキャッチコピーがそのまま定着したケースなども、その個性ゆえではないでしょうか。

そうした個性的な車はまだまだありますから、また機会があれば紹介したいと思います。

 

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Writer Introduction
兵藤 忠彦

ダイハツ党で、かつてはジムカーナドライバーとしてダイハツチャレンジカップを中心に、全日本ジムカーナにもスポット参戦で出場。 現在はサザンサーキット(宮城県柴田郡村田町)を拠点に、主にオーガナイザー(主催者)側の立場からモータースポーツに関わっています。http://dctm.info/

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