もうすぐ生まれる我が子。何か気の利いた名前をつけたいけど、キラキラネームはちょっと…。でもベタなのも避けたい、垢抜けた名前にしたい…。今回はそんな皆様のために、子供につけても違和感のなさそうなクルマの名前をピックアップしてみました。侮る事なかれ、プロが1000万人に愛される様に付けた、素晴らしいネーミングの数々なのです。

 

Photo by Gabriel Pinto

カレン【キラキラネーム度:5%】

 

Photo by JOHN LLOYD

 

トヨタ・セリカ(T200系)のフェイスリフト版であるカレンは、1994年から1998年までトヨタ・ビスタ系ディーラーで販売されていました。

丸目4灯のラリー色が強いセリカに対し、オーソドックスでおとなしいスタイルをまとった、いわば”大人向けセリカ”です。

しかし侮る事なかれ、スポーツグレードである「ZS」には2.0L直4エンジンの名機・3SGEと5速MTというスポーティなパッケージングが与えらえていました。また、TRD仕様も作られていた様です。

モータースポーツでの活躍を期待された200系セリカの血統をそのまま引き継いだ、十分なスポーツ性能を誇るクルマだったといえるでしょう。

クルマのキャラクターに合わせて、エレガントな響きの女性名を与えているところも洒落ています。

お子さん向けにも申し分なく良い名前ですが、命名の由来としてあまりにもマイナー、という点は否めないでしょう。

 

セリカ【キラキラネーム度:10%】

 

©TOYOTA

 

トヨタのモータースポーツ・アイコンとして、初代からWRCに参戦してきたトヨタ・セリカ。

スペイン語で「神秘的な、神々しい」を意味する”celica”という言葉から名付けられています。

当時のWRCといえば、本場ヨーロッパに向けてクルマの耐久性を示す上で、非常に重要なステージでした。

そういう意味では、トヨタが世界戦略の第一歩を踏み出した、貴重なクルマといえるかもしれません。

その後もモデルチェンジを繰り返しながらラリーの舞台で戦い続け、1993年、1994年にはタイトル2連覇を達成しています。

1970年にデビューした初代モデルは、フロントバンパーのメッキ部分がひげの様に見えたことから「ダルマ・セリカ」という愛称でも親しまれました。

 

アルト【キラキラネーム度:20%】

 

©Motors

 

今も昔も変わらぬ人気を誇るスズキ・アルトですが、特にスポーツグレードのアルト・ワークスは、ときにリッタークラスのスポーツカーを食う速さを持つ俊足が魅力です。

現行の8代目モデルもスパルタンな5速マニュアルが用意され、DOHCヘッドに可変バルタイを組み合わせたターボユニットで、格上の加速感を誇ります。

ちなみに、名前の由来はイタリア語の”alto”という言葉で、「優れた」「秀でた」という意味。

男の子っぽい名前なので基本違和感はありませんが、姓が変わる可能性があるならば世間に「鈴木さん」がけっこう大勢いることに注意が必要です。

 

ジュリア【キラキラネーム度:30%】

 

出典:http://volanteclassics.com/inventory.php

 

イタリアの老舗クルマメーカーであるアルファロメオが、乗用車販売で成功をつかむきっかけとなった名車「ジュリア」。

先代のジュリエッタ(ロミオとジュリエットに由来)から、女性名を引き継ぐ形でつけられた愛称です。

数多くのグレードが存在する中で、やはり一番はジョルジェット・ジウジアーロがスタイリングを手がけた流麗なクーペ「ジュリア・スプリント」ではないでしょうか。

この2017年には、そんな伝統の”ジュリア”の名が復活することでも話題を呼んでいます。

アルファとしては本当に久々のFRセダンで、BMW3シリーズなどをライバルに設定した本格的スポーツセダンとして生まれ変わる様です。

お子様の名前の由来としても充分に洒落ていますし、私も娘に付けたかったのですが、嫁にあっさり却下されました。

 

モデナ【キラキラネーム度:70%】

 

Photo by Joao Paulo

 

イタリアの自動車文化を象徴する、伝説的存在「フェラーリ」。

彼らの本拠地がイタリア北部に位置するモデナ県にあり、2003年に発表された「360・モデナ」にその名が与えられています。

名車F355に続く、V8フェラーリの次世代モデルとして登場したモデナは、F1でシューマッハが驚異の連覇を遂げていたこともあり、過去最大の販売台数を記録。フェラーリ史上最大のヒット作となりました。

ギリギリ日本人の名前で使えそうな、イタリア感溢れるネーミング…といったところでしょうか。漢字変換してしまうと、キラキラネーム度が上ってしまうので、諦めたほうがいいかもしれません。

 

グロリア【キラキラネーム度:100%】

 

Photo by TTTNIS

1959年にプリンス自動車工業から初代モデルが登場し、その後日産を代表する高級サルーンとなった「グロリア」。

実は日本初の3ナンバー車としても知られています。

ラテン語で「栄光」を意味するネーミングは、現在の天皇・皇后両陛下がご成婚されたことにちなんで付けられたという由緒正しい由来がある様です。

その完成度の高さから、最終モデルとなったY34型は未だにカスタム市場で人気が高く、一部の人々にとっては今も憧れの存在。

子供の名前にするには少し難易度は高くなりますが、もしもハーフならば、とても良い名前ではないでしょうか。

モデナと同じく、漢字変換は諦めたほうが無難です。

 

まとめ

名前の響きとその佇まいが一致したネーミングは、クルマをより一層美しく見せてくれます。

クルマが完成すると、社内ではいくつものアイディアが現れては消え、世に出るときには最も愛着が湧くであろう名前が与えられるのです。

まるで我が子を名付ける様に、そこにはデザイナーたちの愛が込められている事は間違いありません。

もちろん、クルマの名前を子供にそのまま付けようとすると、大抵の奥さまは反対するでしょう。

それでもどうしても…という方は別の由来を提案してみるなど、どうにか頑張っていただければと思います。

 

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