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クルマをカッコよく見せてくれるGTウィング。実際街乗りでつけて効果あるの?

車の後端にそびえ立つ翼、リアウイング。特にSUPER GT(かつてのJGTC)のマシンをモチーフとしたものはGTウイングと呼ばれ、チューニングパーツとしてだけでなく、ドレスアップパーツとして装着されている例もあります。その効果は街乗りでも発揮されるのでしょうか?

 

Photo by Alexander Nie

 

 

GTウイングとリアウイング、リアスポイラーとの違い

 

出典:https://www.sti.jp/product/s206/nbr_p1.html

 

自動車の後端、トランクリッドやリアハッチに取り付けられるエアロパーツには、その形状によっていくつかの名称があります。

簡単には、以下に分類されます。

リアスポイラー:ボディ後端に装着され、下に空気が流れない

リアウイング:ボディから立てられたステー(柱)に装着された翼

GTウイング:リアウイングの中でも細く軽量のステーで高い位置に装着。由来はJGTCやSUPER GTのGTレースカー。

厳密に言えばリアスポイラーの中でも、ハッチバック車のリアガラス上部に取り付けるテールゲートスポイラー(ルーフウイング)もありますが、ここではリアスポイラーやリアウイングと同じ扱いにします。

リアスポイラーやリアウイングは純正エアロパーツとして装着されている例が多く、STIのS206 NBR CHALLENGE PACKAGEのようにGTウイングを純正採用している例も。

また、保安基準適合範囲であれば装着していて問題のあるパーツではないので、各メーカーがそれぞれに効果を狙って装着するのは特に珍しいことではありません。

 

その機能的効果は空気抵抗を「増やす」か「減らす」か

 

Photo by Grant C

 

GTウイングに限らずエアロパーツの機能的効果は、基本的に大きく分ければたったの2つ!

空気抵抗を「増やす」か「減らす」か、それだけです。

それによって空気の流れが変わったり、ダウンフォースが増減したりというのは車体そのものの空力設計や他のエアロパーツとの相乗効果次第なので、単純に「~をつければ~という効果が出る」と言い切れるものではありません。

ですから、そのエアロパーツ単体の話だけをするならば、空気抵抗の増減しか語れないわけです。

例えばここでテーマとなるGTウイングも、その直前にある車体後部上面の空気がどのような流れ方をしているか、スムーズに流れてくるのか渦を巻いているのか。

そして、ウイングの高さはそれに対してどのような位置にあるのか、ウイングの角度は、翼断面は・・・。

それによって、全く同じパーツを装着しても効果が異なってくるので、車種や製品、あるいは総合的なカスタマイズを考えない限り、その効果は語れないのです。

その為、大抵の場合は空気抵抗が増えるか、減るか、どちらかのみとなります。

 

視覚的効果は、特に街乗りで著しい

 

 

一方、視覚的効果はそんなに難しいことを考える必要はありません。

単純に「その車にそのGTウイングは似合っているか」それだけだからです。

車種専用品であれば、そのあたりの視覚的バランスを狙って製品開発が行われているので、よほど他のエアロパーツとゴタ混ぜにしたり、どノーマルにGTウイングだけ装着というもので無い限り、似合わないことは無いでしょう。

そのあたりは洋服と同じで、大事なのはトータルコーディネートなので、どうせやるなら同じブランドのGTウイングこみフルエアロが一番。

ホームページや雑誌に載っている写真と同じものにしてくれ!と頼めば間違いはありません。

服を選ぶ時も、店のマネキンや雑誌と同じコーディネートをしておけば一応カッコがつくのと同じです。

そこから自分なりのアレンジ、つまりブランドの違うパーツの組み合わせをするなら、その人のセンスが問われるのも同様。

その中でもGTウイングは一際目立つので、GTウイングをドレスアップに使う場合、似合うか似合わないかが最重要事項なのです。

 

街乗りで見た目以外の効果はあるの?

 

Photo by sideways jdm

 

「そうは言うけど、街乗りでそんなものをつけても無駄じゃないの?」

そう言いたい人は必ずいると思います。

その疑問はもっとも!

では具体的に街乗りで効果があるかどうかと言えば、先に書いたとおりでGTウイング単体だけで効果は語れないので、どちらとも言えます。

あるいは空気抵抗が増えて燃費が落ちる代わりに、ダウンフォースが増えて加速や高速巡航時の安定性は向上するかもしれません。

または、GTウイングをつける前より高速安定性は変わらなくとも、空気抵抗が減って以前より加速がスムーズで、燃費も良い可能性だってあり得ます。

つまり「無駄かどうかは、見た目からだけではわからない」のです。

風洞実験でも行えば別ですが、実際に乗るドライバーがどう感じるかが全てなのです。

 

まとめ

 

今回は「街乗りでGTウイングの効果はあるのか」というテーマでしたが、公道のような制限速度の縛りが無いサーキット走行やモータースポーツと違って、機能的な効果について論じることには、あまり意味がありません。

仮に見た目だけで全く効果が無くても、機能的には全く無駄だったとしても、街乗りにしか使わないドレスアップパーツなのであれば、カッコ良ければそれでいいのです。

そもそも趣味とは「無駄を楽しむ」ことにほかならないのですから、楽しんだもの勝ち!

もしGTウイングに機能的効果を求めるのであれば、その効果を確かめるためにサーキットに行ってみましょう。

街乗りなら視覚的効果で十分だと思いませんか?

 

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Writer Introduction
兵藤 忠彦

ダイハツ党で、かつてはジムカーナドライバーとしてダイハツチャレンジカップを中心に、全日本ジムカーナにもスポット参戦で出場。 現在はサザンサーキット(宮城県柴田郡村田町)を拠点に、主にオーガナイザー(主催者)側の立場からモータースポーツに関わっています。http://dctm.info/

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