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世界の最先端を行く、BBSホイール。その強さとデザインの秘密とは?

ホイールといえば?と聞くとBBSホイールが思い浮かぶ人も多いのではないでしょうか?それほどまでに、各メーカーやレーシングチームに信用され選択されている「BBSホイール」の秘密に迫るため、BBS Japanさんにて広報担当の長尾さんにお話を聞いてきました。

 

 

BBSホイール誕生の歴史

BBSドイツ

元々は、「ワシマイヤー」という会社で繊維編機用の大型ビーム(ミシンのボビンみたいなもの)の製造を行っていました。その技術力の高さから、市場でのシェア90%を占めていました。

その技術を、他のモノ作りに生かせないか・・・と考え生み出されたのが自動車のホイール製造なのです。

ホイールを製造するに当たり、ノウハウとブランドを得られてホイールの製造を伸ばしていくためにパートナー企業としてお互いが選んだのが、当時のドイツBBS社でした。

BBSホイール

ちなみに、当時ドイツBBS社は、ドイツのモータースポーツ業界の、モータースポーツ用パーツメーカーであり、ホイールサプライヤーでした。

社名の由来は、元レーシング・ドライバーのバウムガルトナー(B)、共同出資者のブラント(B)、そして、街の名前シルタッハ(S)の頭文字から、それぞれの頭文字をとって「BBS」となったそうです。

当時、鋳造でのホイール製造が一般的な中、独自の鍛造技術を用いてアルミホイールの量産を成功させたワシマイヤー社とモータースポーツでブランドを確立しつつあったドイツBBS社の提携により、レーシングカー用のホイール開発・製造に力を入れ始めました。

今では当たり前になっているアルミ軽合金ホイールが日本で一般化したのは1970年代といわれており、それまでスチール(鉄)製だったホイールがアルミ軽合金ホイールへと変わっていくことは、まさに革命的と言えるほどの技術の進歩でした。

BBS工場

独自の鍛造技術をもつワシマイヤー社とドイツBBS社が本格的なホイールメーカーの展開として日本BBS社が誕生したのが1983年のこと。

そこから、BBSホイールは日本のワシマイヤー社でF1のホイールから一般乗用車向けホイールまで一貫して製造されているのです。

 

鍛造と鋳造って何が違うの?BBS社の特徴とは?

よく聞く鋳造ホイール、鍛造ホイール。実際それぞれどのような特徴があるのか知っていましたか?

 

鋳造

出典:www2.yamaha-motor.jp

出典:www2.yamaha-motor.jp

鋳造とは、鉄やアルミなどの金属を液状になるまで熱し、鋳型と呼ばれる型に流し込んでから冷却して、成型する方法です。

型さえ作ってしまえば、後は流し込むだけなので、デザインなどの自由度が高いことと、大量生産に向いています。

しかし、強度を保つためにはある程度厚みを持たせる必要があるため、鍛造と比べるとどうしても重くなる傾向があります。

 

鍛造

BBS鍛造工程

BBS鍛造工程

出典:http://www.bbs-japan.co.jp/

出典:http://www.bbs-japan.co.jp/

鍛造とは、プレス機を使用して金属に圧力をかけ、型に押し込んで成型する手法です。

圧力がかかっているため、鋳造に比べると金属の密度が高くなり、圧倒的に強度が高くなるのが特徴です。

しかし、鋳造に比べるとプレス機や型など、設備が高額になることと、量産する速度が鋳造よりは遅いということがあります。

 

BBS社が採用している鍛造手法

 

BBSが採用している鍛造は密閉鍛造と言う技法。
日本ではBBSのみが採用していると言われています。

これは、プレス機の中に金属の逃げ場を無くすことで、金属自体の密度を非常に高く保てる方法です。

この方法によって、1平方センチあたり 4t(4トン) もの圧力がかかっているとのこと。

これは現存する鍛造方法の中では、最も強度を保てる手法であり、ホイールのように軽量かつ高い剛性が求められるパーツには最適とのことなのです。

 

ホイールの剛性が高いということは、コーナリング中など、Gが大きくかかる状況でも歪みにくいということ。

歪みにくいということは、タイヤの形状に大きな変化が起こらない=タイヤの機能をより正常な状態で使えるということにつながります。

つまり、タイヤ自体の性能を最大限に引き出すためには、剛性が高いホイールが必要不可欠なのです。

そして、密閉鍛造という技法で、軽量かつ剛性の高いホイールを生み出しているBBSは、ストリートからモータースポーツの現場まで、様々な場所で使用されているのです。

 

BBSジャパン インタビュー

BBSホイールインタビュー

 

—BBSジャパンとしてモータスポーツ活動をやる意義は何なのでしょうか?

BBSジャパンとして、モータスポーツ活動をやる意義としてはホイールの開発とブランディングという面が大きいです。やはり、BBSジャパンとしては最高のホイールを作る技術はあるのですがモータースポーツ(クルマ)に対しての知見が少ないと感じており、今後ドイツなどのモータースポーツ先端国で3〜4年技術者を派遣したりという活動もやっていきたいと考えています。

 

—モータスポーツ用ホイールの開発の難しさはありますか?

モータスポーツという領域では、走行データをとって解析もするのですがドライバーの感性の部分を具現化してホイールを開発するという部分が、市販車のホイール開発でも言えることなのですが難しくも面白いところですね。特にホイール単品でということはなくて車全体でを求められるのでレースカーも市販車も同じくらい奥が深くてやりがいのある仕事です。

 

—BBSホイールの自慢できる所を教えて下さい!

自慢できる所は、常に最新のデザインで長年愛されているホイールを作り続けてきたことでしょうか。LMというホイールは、もう20年以上愛され続けていて、色々なメーカーさんにもデザインを真似されています。

BBS LM

これは、2〜3年でデザイン寿命が来ると言われているホイール業界ではかなり凄いことかと思います。

あとは、市販車ではメーカーさんから非常に高い評価をいただいておりまして、タイヤを組むと通常はホイールバランスを調整するための重り(バランス)を貼るのですがBBSのホイールは貼らなくてもバランスが取れていると言われます。

 

—最後にBBSホイールの今後の展開を教えて下さい!

そうですね、モータースポーツもそうなのですが色々と新しい挑戦を増やしていければと思っています。今年もMyBBSをはじめとして活動を開始しました。

社長も変わりますし、それにともなって新しい活動を発表していければと思います。

 

—長尾さんお忙しい中、ありがとうございました!

 

BBSジャパン モータースポーツの取り組み

BBSモータースポーツ

モータースポーツの現場でもBBSのホイールは数多く使用されています。

例えば、国内最高峰のツーリングカーレースであるスーパーGTで見ても、多くのチームがBBSのホイールを採用。

GT500クラスでは、全15チーム中4チームがBBSを選択しており、これはクラス内の最大シェアを占めています。

内訳としては、BBSが4チーム、WORKが1チーム、ENKEIが3チーム、Moduloが1チーム、SSRが2チーム、WedsSportsが1チームです。

また、GT300クラスでも4チームが採用。500と300を併せてもBBSが最も多く、その事実自体が信頼性の高さを物語っているということに変わりありません。

なお、BBSを採用している8チームは以下。

 

LEXUS TEAM LEMANS WAKO’S

Photo by Tomohiro Yoshita

Photo by Tomohiro Yoshita

脇阪寿一監督の就任でも大きく話題になったLEXUS TEAM LEMANS WAKO’S。

ドライバーは大嶋和也選手と、アンドレア・カルダレッリ選手。

2016シーズンは全レースで入賞圏内をキープする安定感を発揮しており、着実にポイントを獲得。

 

LEXUS TEAM SARD

出典:http://toyotagazooracing.com/

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現在ランキング3位。最終戦まで目が離せないLEXUS TEAM SARD。

ドライバーは平手晃平選手と、ヘイキ・コバライネン選手。

2016シーズンは2位表彰台を2回獲得しており、ポテンシャルが高いことは間違いありません。

 

MOLA

出典:http://supergt.net/

出典:http://supergt.net/

2016シーズンは表彰台を2回獲得しているMOLA。

ドライバーは2代目日本一速い男、本山哲選手と、千代勝正選手です。

本山選手はGTを3度シリーズ制覇しており、千代選手は2015年の300クラスチャンピオン。

 

NAKAJIMA RACING

出典:http://www.nakajimaracing.co.jp/

出典:http://www.nakajimaracing.co.jp/

元F1ドライバー、中嶋悟監督率いる中嶋レーシング。

ドライバーは監督の息子さんの中嶋大祐選手とベルトラン・バゲット選手。

今シーズンは、ハイブリッドシステムを降ろしたNSX。

マシンの熟成がうまくいかず、厳しい状況が続いていますが、NSXの雄姿をみたいと思っているファンも多いはず。

 

BMW Team Studie

出典:http://teamstudie.jp/

出典:http://teamstudie.jp/

BMWと言えばここ、チームStudie。

荒聖治選手とヨルグ・ミューラー選手のコンビによるドライブで、開幕戦で3位表彰台を獲得。

2016シーズンは新型のM6で、まだまだマシンの熟成が進んでいない状況の中、大健闘の走りを見せています。

 

Gulf Racing with PACIFIC

出典:https://supergt.net/

出典:https://supergt.net/

伝統のガルフカラー。Gulf Racing with PACIFIC。

坂口良平選手と吉田大樹選手のコンビで走るこのポルシェも、BBSホイール。

ポルシェファンからすると生唾もののこのカラーリングは2016年から。

 

Arnage Racing

出典:https://supergt.net/

出典:https://supergt.net/

緑とオレンジが印象的なArnageレーシングのこのマシンは、ODYSSEY SLS。

安岡秀徒選手と久保凛太郎選手がドライブしています。

このカラーリングと、6.2リッターV8サウンドの組み合わせはサーキットでもひときわ目立っています。

2016年はJAF-GT勢が速く、FIA-GTは厳しい戦いが続いていますが、今後にどうしても期待してしまうチームです。

 

R&D SPORT

出典:https://supergt.net/

出典:https://supergt.net/

2016年9月現在、ランキングトップ!R&D SPORTからSUBARU BRZ!

井口卓人選手と、山内英輝選手のドライビングで、第4戦から第6戦まで3連続表彰台!

安定した速さ、強さを持ち、今シーズン台風の目となっているBRZもBBS。

 

その他、世界各国様々なモータースポーツで活躍しているのです!

 

まとめ

世界各国の自動車メーカーやモータスポーツ関係者に認められている、BBSホイール。BBSジャパンとしても新たな活動を考えられているとのことで今後の展開も楽しみですね!

そんなBBSジャパンの最新情報を知りたい方は、公式HPを要チェックです!!

公式HP BBSジャパン

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