フェラーリF1で活躍した“青い瞳のサムライ”『ジャン・アレジ』

2017/02/07

CONTENTS

【アレジのもう一つの魅力：関わったスタッフへの“感謝の気持ち”】
そして、夢は息子ジュリアーノへ…
【今年もアレジ親子に会える！鈴鹿ファン感謝デー、3月4・5日開催！】
まとめ

【アレジのもう一つの魅力：関わったスタッフへの“感謝の気持ち”】

©︎Tomohiro Yoshita

合計で13シーズン、202戦にわたってF1で戦い続けてきたアレジ。その間、6チームに在籍するなどいろいろなところを渡り歩いてきました。

どんなマシンでも、限界以上のパフォーマンスを引き出し、上位に食い込む走りを披露。常にファンのハートを掴むアツい走りを見せてくれていました。

ただ、彼の魅力はこれだけではありません。

2015年の鈴鹿サーキットモータースポーツファン感謝デーの時のことです。

©︎Tomohiro Yoshita

ホンダがF1に復帰するシーズンということで「Honda F1復活祭」と銘打たれて、往年のホンダF1マシンなどが登場。ここにアレジもゲスト来場し、マクラーレン・ホンダMP4/5のデモランやトークショーなど様々なイベントに出演しました。

2日目の全イベント終了を告げるフィナーレが終わり、出演したドライバー・ライダーがピットへ引き上げていく際、アレジは2日間F1マシンのデモラン実現に関わってくれたホンダ、およびマシンメンテナンスを担当していたホンダ・コレクション・ホールのスタッフ全員と握手を交わしていました。

しかも、挨拶していない人がいないか一人一人しっかり探し回るという徹底ぶり。ちゃんと日本語で「アリガトウ！」と言って握手。関わったスタッフに感謝するのは、皆そうかもしれませんが、この週末のマシンメンテに関わっていた全員に挨拶して回っていたのは、アレジだけでした。

©︎Tomohiro Yoshita

一説によると、彼の全員握手は現役時代からだったそう。

2016年に再び鈴鹿を訪れた際も、関わっているスタッフへの気遣いや感謝の気持ちは、外から見ていても分かるくらい丁寧でした。

これこそ、彼が今でも多くの人から慕われている理由なのかもしれませんね。

そして、夢は息子ジュリアーノへ…

©︎Tomohiro Yoshita

F1では数々の名勝負を繰り広げながらも、わずか1勝に終わってしまい、ワールドチャンピオンには届かなかったジャン・アレジ。

しかし、その夢は息子ジュリアーノに受け継がれています。

後藤久美子さんとの長男として生まれ、2015年にレースデビュー。フランスのFIA-F4選手権ではいきなり優勝を果たす活躍を見せ、2016年にはGP3シリーズへステップアップ。さらにフェラーリの若手育成プログラムである「フェラーリ・ドライバー・アカデミー」の一員となり、昨年のファン感謝デーではスクーデリア・フェラーリのロゴが入ったレーシングスーツで登場しました。