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史上最年少優勝、レースの常識を打ち破った18歳「マックス・フェルスタッペン」てどんな人?

2016年F1第5戦スペインGPでマックス・フェルスタッペンが史上最年少優勝を成し遂げました。まだ未成年で最近運転免許を取得したばかりという18歳の男の子。今回の初優勝で世界中から大きな注目を浴びています!

歴史的快挙を成し遂げたマックス・フェルスタッペンとは?

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(出典:http://www.redbull.com/)

元F1ドライバー、ヨス・フェルスタッペンを父に持ち、母も元カートレーサーというレーシングドライバーの一家に、オランダ人のマックス・フェルスタッペンは1997年9月30日に誕生します。

2015年にトロ・ロッソからF1デビューを果たすと、すぐに非凡な才能を見せつけ評価を獲得します。

第2戦マレーシアGPでは早くも7位入賞し、17歳と180日という若さで史上最年少入賞記録を塗り替えました。

また昨年はハンガリーGP、アメリカGPでの4位が最高位で、ルーキードライバーにも関わらず表彰台に迫る活躍を見せ、将来のF1を担う存在として注目を浴びました。

今季もトロ・ロッソからのレギュラードライバーとして全戦出場が予定されていましたが、先日の第5戦スペインGPでトップチームであるレッドブルに大抜擢されることに。移籍初戦にて早くもF1史上最年少優勝という大記録を打ち立てました。

F1通算成績(2016F1第5戦スペインGP終了時点)

F1デビュー:2014年オーストラリアGP

出走:24回

優勝:1回

ポールポジション:0回

ファステストラップ:0回

入賞:14回

父を超えろ!父の夢は息子の夢

©Pirelli

ピットガレージで談笑するフェルスタッペン親子(©Pirelli)

父のヨス・フェルスタッペンは1994年にF1デビュー。当初はベネトンチームのテストドライバーとして起用予定でしたが、テスト中のクラッシュで大怪我をしたJ.J.レートの代役としてデビューを果たしました。

シーズン中盤に2度の3位表彰台を獲得し、ルーキーイヤーながらランキング10位。しかし、その後は思うような成績を残せず毎年低迷。2003年末にシートを失い、F1キャリアに別れを告げます。

それから12年後、息子のマックスに自らがF1でやり残した夢を今度は息子が代わって叶えるチャンスを手にしました。

ヨスは自分がF1で活躍出来なかった悔しさを胸にマックスの指導にあたったといわれ、幼い頃には、カートのレースで優勝できないと家に入れてもらえずに、人知れず涙を流したというエピソードも残っています。

最近ではあまり耳にしないドライバー教育も、親子の強い絆あってかマックスはレーシングドライバーとして著しく成長。ついにF1のレギュラーシートを掴みます。

親子二人三脚、ついに掴んだF1の切符!

2014年F1日本GPでF1初走行に臨んだマックス(©Pirelli)

2014年F1日本GPでF1初走行に臨んだマックス(©Pirelli)

4歳からカートを始めレースの世界に足を踏み入れたマックス。10歳の時にはすでカートでのタイトルを獲得します。

その後も次々とトロフィーを奪い続け16歳にしてフォーミュラルノー2.0に参戦。さらに着実にステップアップしていきます。

2014年、ヨーロッパF3選手権に参戦すると6連勝を含む10勝を記録。さらに伝統のマスターズF3も制します。そして8月に「レッドブル・ジュニアチーム」への仲間入りを果たし、翌9月には早くもトロ・ロッソからF1日本GPでフリー走行に出走。いきなり6番手タイムを記録し注目を集めました。

その非凡な才能を高く評価したレッドブルは、2015年に姉妹チームであるトロ・ロッソからのデビューを決めます。

その発表の際にまだマックスは16歳。その若さでは危険だという意見から多くの賛否両論が集まりました。

F1のルールを変えた若すぎるデビュー

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2015年日本GPにて(Photo by Shunsuke Kawai)

多くの疑問と批判を抱えたままレッドブルはマックスのデビューを強行。

2015年より晴れてF1のレギュラードライバーに就任しますが、当時彼は17歳のため自動車の運転免許すら持っていませんでした。(18歳にならないと取得できない年齢的な問題)

しかしF1に必要となるスーパーライセンスはまた別のもので取得できます。

F1のフリー走行出場など経験があったため、F1を統括するFIA(国際自動車連盟)から何とかライセンスが発給されましたが、この一件でF1デビューに関するルールが大きく変更されました。

そしてFIAが打ち出した新ルールは、スーパーライセンス発給の条件の変更というもの。

2016年以降は18歳以上、自動車免許の保有、また下位フォーミュラレースで2年以上の経験という条件を追加。

具体的には明かされていませんが、これはマックスのケースを考慮した上でのルール変更だったと言われています。

F1デビュー、そして見せた才能の片鱗

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アメリカGPで4位に入り祝福されるフェルスタッペン(出典:http://www.redbull.com/)

2015年、マックスは無事にデビューを果たすと、早くもその才能を存分に発揮します。

デビュー2戦目となるマレーシアGPで7位フィニッシュを果たし、17歳180日でF1史上最年少入賞記録を更新してみせます。

しかし、そのようなニュースは次第に見られなくなり、マックスはF1に早くも受け入れられ、次第に危険なルーキーは未来のチャンピオンと呼ばれるようになりました。(この記録は先述の通り18歳以下はF1に出場できなくなったため永遠に更新されない)

シーズン序盤は自身のミスもあり接触やクラッシュも見られましたが、後半戦になるとF1へさらに適応し安定してポイントを獲得。

実に全20戦の半分の10度の入賞でランキング12位と戦闘力の劣るマシンで善戦し、この年のルーキー・オブ・ザ・イヤーに輝きます。

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今季のスペインGPよりレッドブルのスーツを身に纏う(出典:http://www.redbull.com/)

2016年もトロ・ロッソから参戦が決まっており、開幕戦で予選5位と好成績を残すと安定した高いパフォーマンスを見せ、4レースでマシントラブルでリタイアしたロシアを除き全レースで入賞。

今後フェラーリやメルセデスといったトップチームへの移籍も噂されるようになりました。

対してレッドブルは自らの育成ドライバーとして育ててきた彼を離すつもりもなく、シーズン中にも関わらず、ロシアGPでミスが目立ったダニール・クビアトに代え、急きょスペインGPよりフェルスタッペンのレッドブル昇格を発表しました。

歴史的快挙!F1の常識を覆す18歳228日でF1初優勝!

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初めて掴んだF1での勝利はライコネン、ベッテルを従えての堂々たるもの(©Pirelli)

迎えたレッドブルの初レース、予選から新しいチームメイトであるダニエル・リカルドを上回る速さを見せますが、最終決戦のQ3ではリカルドに続き、4番手を獲得。

表彰台フィニッシュも見えるスタート位置を確保します。

予選で1-2を獲得したメルセデス勢圧倒的有利と予想されるなかレースはスタート。するといきなりメルセデスが2台揃ってクラッシュしリタイア。

これで2位に上がったマックスはいきなり優勝争い加わり、追いかけてくるフェラーリ勢を振り切るためペースを上げます。

レース中盤にはフェラーリも優勝争いに加わるり、ライバル全員がF1優勝経験者で、うち2名は元F1王者という層々たるドライバー達と互角の走りを見せます。

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フェラーリの猛追を振り切る素晴らしい走り(出典:http://www.redbullracing.com/)

戦略の違いからレース中盤にトップに立つと、後ろから1秒以内に迫るライコネンが激しいプレッシャーを与えます。それでもこの18歳全く臆することなく最後まで封じ込め、そのままF1で初めてのトップチェッカーを受けました。

表彰台の両脇に2名の元王者を従えたマックスの笑顔はまだあどけなく、まだ幼さも感じられます。しかし一度ヘルメットを被れば偉大なF1ドライバーです。

息子の勇姿を見た父ヨスは表彰台の下で涙し、男同士の親子には二人にしか分らない特別な思いもありました。

でもまだ彼の夢は未だ途中、彼のパズルにはF1チャンピオンという大きなピースが残っており、その日が来るまで快進撃はとどまることはないのでしょう。

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記念撮影で気迫のガッツポーズを見せる(出典:http://www.redbullracing.com/)

まとめ

スペインGPでドラマティックなF1初優勝を飾った、マックス・フェルスタッペン。今後モータースポーツ界でさらなる活躍が期待される彼をなくして、今後のF1を語ることは出来無さそうですね!彼によるF1史上最年少王者誕生もそれほど遠い未来ではないのかもしれませんね?

Writer Introduction
shunsuke_kawai

モータースポーツライターをさせて頂いております、河合俊佑です。10代にF1の魅力にハマり、以後フォーミュラレースに憧れを抱く。大学時代は自身でカート活動を始め、モータースポーツの面白さを体感し、魅力を伝える事を志しています。少しでもモータースポーツを楽しく、分かりやすく伝えられるよう取組んで参ります。宜しくお願い致します。

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