ロータスでのF1電撃復帰

出典:http://melchorbeta.blogspot.com

WRCで2年目のシーズンを終えた2011年末、なんとロータスが翌年からライコネンの起用を表明し、メディアはどよめきを見せます。

「タイムとの競争ではなくレースが恋しくなった」と語った彼のF1復帰に大きな期待が寄せられましたが、これを疑問視する意見も少なくありませんでした。

その理由は2年のブランク期間。

引退から3年後に先にF1復帰を果たしていたシューマッハは苦戦を強いられ、表彰台にも届かないシーズンが続いていたのです。

ライコネンにも同じ懸念がありましたが、その不安を復帰わずか4戦目のバーレーンGPであっさり吹き飛ばして見せます。

次々とライバルを抜き去り2位を獲得した2012年バーレーンGP。(出典:http://yorozuya-f1and-etc.cocolog-nifty.com)

予選こそ11位に沈みますが驚異の速さで次々とオーバーテイクを連発し、バトル感覚が衰えていないことを証明すると、優勝を飾ったセバスチャン・ベッテルと堂々の優勝争いを展開します。

最終的には2位に終わりますが、F1復帰後初表彰台を奪うと抜群の安定感を見せ、シーズンを終えてみると計7度の表彰台を獲得。さらに第18戦アブダビGPでは復帰後初優勝を飾り堂々のランキング3位。

年末に行われるFIA表彰式では、「チャンピオンじゃないなら表彰式に出たくない。」というライコネン節も炸裂。

F1復帰後はこうして独特の存在感を放つドライバーとして愛されるようになりました。

2013年はさらなる飛躍を誓い開幕戦で優勝。ハンガリーGPでは前年から続く連続入賞を27に伸ばし歴代1位になるなど、前年に劣らぬ活躍を見せますが、チームの経営不振の影響で離脱が濃厚になり翌年の動向が注目されます。

 

かつて王座を掴んだフェラーリへの復帰

出典:https://www.auto123.com/

2007年以来タイトルを獲得できずにいたフェラーリは、かつて共に王座に就いたライコネンを2014年よりもう一度呼び戻すことを発表します。

しかしフェラーリは新規定のレギュレーションに大苦戦。

マシン開発で大きく出遅れ期待外れの結果となり、シーズンを通して最高4位と表彰台にも届かず、ランキング12位と悪夢のような1年を過ごしました。

翌年にはベッテルを新たなチームメイトに迎え、マシンの改善もあり時折速さを見せるレースも見られるようになりますが、3勝を挙げたベッテルに対し、ライコネンは大きく後れを取り3度の表彰台に留まりました。

©Pirelli

©Pirelli

近年は本来の速さを見せられていないという評価も聞かれますが、スペインGPでのマックス・フェルスタッペンとの激闘など今季は9戦で4度の表彰台を獲得し復調の気配を見せています。

年齢的にも現役最年長ということもあり、残りのキャリアは長くはないかも知れませんが、多くのファンが表彰台でシャンパンを浴びるアイスマンの姿を心待ちにしています。

 

まとめ

酒乱、破天荒、クールといった色々な顔を持ち、いい意味で現代のF1ドライバーらしくないライコネン。

F1復帰後は存在感もパワーアップし、現役で最も高い人気を誇っています。

現役最年長となった「アイスマン」の走りとプライベートにも注目してみてはいかがでしょう?

 

 

Motorzではメールマガジンを始めました!

編集部の裏話が聞けたり、月に一度は抽選でプレゼントがもらえるかも!?

気になった方は、Motorz記事「メールマガジン「MotorzNews」はじめました。」をお読みいただくか、以下のフォームからご登録をお願いします!