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手抜きできるかも!スタッドレスからの履き替えはオールシーズンタイヤがオススメ!?

そろそろスタッドレスタイヤに履き替える時期がやってきました。しかし、スタッドレスタイヤだけでなくオールシーズンタイヤという選択肢もあります。雪に見舞われても1年通して使えるオールシーズンタイヤとは、はたして全能タイヤなのでしょうか。

掲載日:2019/11/10

【オールシーズンタイヤ】グッドイヤー Vector 4Seasons Hybrid / © 2019日本グッドイヤー株式会社

オールシーズンタイヤでスタッドレスタイヤとおさらばできる?

© 2019日本グッドイヤー株式会社

クルマの冬支度といえば、冬用タイヤへの履き替え。

降雪地域の方ならスタッドレスタイヤへの履き替えがほとんどですが、最近は降雪のある場所でもシーズン通して使用可能な『オールシーズンタイヤ』を使用する方も徐々に増えてきました。

スタッドレスタイヤと同等にオールシーズンタイヤを進めているメーカーや店舗もあり、今後に日本で本格的に普及してくるかもしれません。

たしかに、首都圏や中京圏、関西圏など毎年雪が降るか降らない微妙な地域であれば、スタッドレスタイヤを持つべきか疑問に思うところ。

スタッドレスタイヤを持って入れも、必要な時が毎年訪れるわけでもなく、所有しても保管代や取り付け工賃もかかります。

それであれば、最初からオールシーズンタイヤを履いていた方が効率が良いと考えてしまいます。

オールシーズンタイヤを持っていればスタッドレスタイヤは不要なのか、ノーマルタイヤとスタッドレスタイヤと比較した時のメリット、デメリットも含めて解説します。

オールシーズンタイヤとは

東京モーターショー2017で出典された ファルケン・EUROWINTER HS449 / © 2018 Sumitomo Rubber Industries, Ltd.

オールシーズンタイヤは、その名の通り春夏秋冬の一年通して使用できる全気候型タイヤ。

オールシーズンタイヤが世界で初めて登場したには1977年のグッドイヤー製『ティエンポ(TIEMPO)』。

後にミシュランやピレリ、コンチネンタルなど海外メーカーがオールシーズンタイヤを発表し、北米や欧州では日本に比べ断然に高い普及率を記録しています。

そのため、主に欧州で導入された乗用車用タイヤのカテゴリーで、ドライ/ウエットはもちろん、積雪路でも走ることが可能。

しかし、どんな条件でもオールシーズンタイヤで走破できるというわけではなく、状況によってはノーマルタイヤやスタッドレスタイヤに比べて劣る部分もあります。

オールシーズンタイヤの特徴

左:ブリジストン・ポテンザ(夏用タイヤ)、右:ブリジストン・ブリザック(冬用タイヤ) / © 1996-2019, Amazon.com, Inc.

まず、タイヤは大まかに『夏用タイヤ』と『冬用タイヤ』に分けることができます。

冬用タイヤは、スノータイヤやウインタータイヤなど言い方や種類はいくつかありますが、日本ではスタッドレスタイヤが一般的。

タイヤのゴムは温度が低くなると、本来の性能を発揮できずグリップ性能が低下しますが、スタッドレスタイヤは低温でも柔らかさを保つ特殊コンパウンドが使用され、ノーマルタイヤより深い溝と複雑なトレッドやサイプにより、圧雪路、凍結路、シャーベット状になった雪の上でもグリップ力が発揮します。

逆に、夏用タイヤはドライ路面やウエット路面の両方でグリップを発揮し、タイヤとしての本来の性能を発揮させながら乗り心地や燃費の良さも追及して開発されています。

夏用タイヤは、『ノーマルタイヤ』や『ラジアルタイヤ』とも呼ばれ、日本の多くのドライバーは冬場以外に夏用タイヤを使用しています。

オールシーズンタイヤは夏用と冬用それぞれの苦手とする性能を補ったタイヤです性能を両立させるため、冬場にタイヤの温度がさがってもゴム自体が固くなりにくく、圧雪面やシャーベット面でも路面とグリップできるようにブロックパターンが施されています。

通常、スタッドレスタイヤでドライ路面やウエット路面を走れば、グリップ力が劣り、転がり抵抗が大きくなり、不快な振動や地面からの音、さらに燃費も悪化します。

オールシーズンタイヤであれば、ブロックパターンがスタッドレスタイヤほど凹凸の激しい形状ではないため、ドライ路面やウエット路面ではノーマルタイヤに近い乗り味を実現します。

オールシーズンタイヤのメリット&デメリット

ファルケン・ Vector 4Seasons Hybrid / © 2019日本グッドイヤー株式会社

メリット

オールシーズンタイヤのメリットは、もし雪が降ってもタイヤ交換をせずに走行できることが一番に挙げられます。

他にも、夏用タイヤと冬用タイヤを用意するコストが抑えられること、タイヤの保管場所を用意する必要がないこと、タイヤのモデルによっては高速道路で冬用タイヤ規制がなされてもオールシーズンタイヤで適用されることなどがあります。

デメリット

オールシーズンタイヤのデメリットは、降雪のないドライ路面やウエット路面でノーマルタイヤよりも乗り心地や燃費性能、グリップ性能が劣ることやタイヤの選択肢が少ない事が挙げられます。

数十センチまたは数メートルの降雪があるところではスタッドレスタイヤより劣り、凍結路面では機能しないこともあります。

オールシーズンタイヤの走行可能な路面

出典:写真AC

路面状態 ノーマルタイヤ オールシーズンタイヤ スタッドレスタイヤ
通常路面 ドライ路面 ○~◎
ウェット路面 ○~◎
積雪路面 シャーベット ×
圧雪路 ×
凍結路 ×
高速道路チェーン規制 チェーン装着 通行可 通行可
高速道路雪用タイヤ規制 通行不可 通行可 通行可
チェーン装着車以外通行禁止 チェーン装着 チェーン装着 チェーン装着

履いたからといって冬を乗り切れるとは言い切れない

©Yuki Ikeda

スタッドレスタイヤを購入時は、タイヤのサイドに冬用タイヤであることを示す『M+S』、『SNOW』、『STUDLESS』といった表記と『スノーフレークマーク』がセットで組み合わさっているか確認していただきたいです。

これらマークがあれば冬用タイヤとして認証された規格を表すため、『高速道路チェーン規制』や『高速道路雪用タイヤ規制』でもオールシーズンタイヤのままで走行可能です。

だからといって、スタッドレスタイヤは全状況下で走破は不可ということに注意してほしいです。

日本は狭い国土でありながら南北に延びる島国ということもあり、地域によって気候はさまざま。

海に面するため気候の変動が激しく、年によって暖冬であったり寒冬であったりするため、雪が降るか降らないかは不規則で予測もつきません。

一時的に数センチ程度の積雪で、翌日晴れて車道の雪がシャーベット状から徐々に溶けたのであればオールシーズンタイヤでもはしれますが、気温が下がったまま路面が凍結すると、オールシーズンタイヤでは全くグリップしないこともあります。

また、数十センチや数メートルの積雪がある地域なら、オールシーズンタイヤでは歯が立たなくなることも!

そのためか、オールシーズンタイヤの製造は海外メーカーが主に行ってきた経緯があり、日本のタイヤメーカーではダンロップ、トーヨータイヤ、ヨコハマが開発し始めたのはここ最近のことです。

まとめ

出典:写真AC

オールシーズンタイヤは、冬にスタッドレスタイヤを備える手間が省けるという点でおすすめできます。

タイヤにあまりお金を掛けたくない方や、毎年雪が降るか降らないよめず、降ったとしても年に一度か二度ぐらいという地域にお住いの方なら、オールシーズンタイヤを履くのもアリ。

ただし、スタッドレスタイヤに比べれば雪上でのグリップ力は低く、氷上で全くと言っていいほどグリップ力が失われます。

最近、温暖化で降雪量が少なくなった言われる地域もありますが、前もって雪に備える地域であれば、スタッドレスタイヤに交換することが無難。

オールシーズンタイヤを使うなら、思いもせぬ大雪やアイスバーンができるほど気温が下がった時のために、チェーンを常にクルマに入れておくことをおすすめします。

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