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クラッチ要らず!?カローラスポーツのiMTと普通のMTって何が違うの?

トヨタ・カローラが一新され、新しいトランスミッションiMTの搭載モデルを設定しています。iMTは通常のMTから進化し、難しい半クラッチやブリッピングをアシストしてくれる便利な機能が満載!iMTとは通常のMTとどのように異なるのかを解説します。

掲載日:2019.10/13

© 1995-2019 TOYOTA MOTOR CORPORATION.

トヨタは今なぜiMTを開発したのか

トヨタ・新型カローラスポーツ / © 1995-2019 TOYOTA MOTOR CORPORATION.

9月17日に発売された新型トヨタ・カローラは、TNGAプットフォームに基づいた専用設計、最新の予防安全装置・トヨタ・セーフティ・センスとディスプレイオーディオ(DA)を全車標準化など、目新しい技術や機能が搭載されていますが、クルマ好きとして一番注目したい点は、iMTを搭載したグレードを設定している事です。

MT車がどんどん少なくなる中、トヨタは新型カローラにiMTという、新開発の次世代型MTを搭載しました。

トランスミッションは、日米市場では2ペダル式のATまたはセミATが主流ですが、世界を見渡せばMTのシェアは高いです。

日本には輸入されている外車でも、日本仕様にはMTがなくても海外仕様ではMTが設けられていることは珍しくありません。

トヨタ・フォーチュナー / ©Toyota Australia

iMT搭載車は、新型カローラの1.2リッター直4ターボエンジン搭載モデルのみですが、海外ではハイラックス、フォーチュナー、C-HR(1.2Lターボ)にも搭載され、iMTの主要市場は欧州とオセアニア地区です。

国内市場は新車販売の99%がAT、残り1%が現状。

現行車ではCVTや多段ATのほうが低燃費だったりしますが、トヨタは小型軽量かつ変速のつながりがよいMTなら、ユーザーに走る楽しさを感じさせ、走行性能の良さとCO2削減に貢献すると考え、iMT開発を敢行しました。

iMTとは

© 1995-2019 TOYOTA MOTOR CORPORATION.

ATはアクセル、ブレーキの2ペダルとハンドル、シフトノブのP(パーキング)、N(ニュートラル)、R(リバース)、D(ドライブ)をメインに使用しながら運転する一方で、MTではクラッチペダルを加えた3ペダルと、N、 R、1速~5速もしくは6速のギアチェンジをしながら運転します。

MT車の運転はギアを1速に入れてから半クラッチとエンジン回転数をアクセルで操作で発進し、速度に合ったエンジン回転数に調整するためにクラッチ、シフトレバー、アクセルOFFでギアチェンジします。

減速はブレーキだけでなくクラッチとシフトレバーで速度にあった回転数までギアを下げていくため、ATに比べて操作は難しく、ドライバーの動作も忙しい。

そのかわり、ドライバーが思いのままにエンジン回転数の調整やクラッチ操作が行え、クルマを速く走らせるために有効な操作なため、クルマ好き、スポーツカー好き、運転好きの間ではMTフリークのユーザーは多く、MTを設定するスポーツカーは多数販売されています。

iMTは3ペダルとMTシフトノブで構成され、通常のMTと変わらないためAT限定免許では運転不可です。

iMTの機能は発進時にクラッチ操作を検知して、同時に最適のエンジン出力に調整され、クラッチのみで発進操作できます。

また、走行時のギアチェンジ時には自動でエンジンの回転数を合わせてくれます。

ブリッピングもiMTなら楽々!難しいヒール&トゥも不要

MT操作の高度なテクニックとして、ブリッピングをしながらのヒール&トゥが挙げられます。

ブリッピングとは

ブリッピングとはニュートラルまたはクラッチペダルを踏んだ状態で、アクセルを開けてエンジン回転数を意図的に上げることを表し、発進前に「ブォンブォン」とアクセルをあおる場合もブリッピングの一種です。

減速しながらシフト操作する際に、ブレーキをしながらクラッチペダルを踏んでシフトダウンし、そのまま急にクラッチをつなげるとスピードに対してエンジン回転数が合わず、回転数が低いままクラッチをつなげれば急激なエンジンブレーキがかかり、タイヤロックなどクルマを不安定にしてしまいます。

そこで、クラッチとブレーキを踏みつつ、ブリッピングでシフトダウン直後の速度と回転数を合わせることでエンジンブレーキの適正化と、速度と回転数の適正化により、コーナー立ち上がりでスムーズに加速もできます。

ヒール&トゥとは

ヒール&トゥは、減速時に右足でブレーキ、左足でクラッチペダルを踏み、右足でブレーキペダルを踏みながら足の踵(かかと)でブリッピングし、直後にシフトダウン、そしてクラッチをつなぎます。

速度とシフトポジションとの適正なエンジン回転数はドライバーが判断しブリッピングしなければなりません。

ヒール&トゥの操作は難しく、ドライバーが習得するまでは時間がかかります。

iMTは自動でブリッピングしてくれる

© 1995-2019 TOYOTA MOTOR CORPORATION.

iMTは、変速・発進操作をアシストする機能が搭載されています。

ドライブモードセレクトでSPORTモードに選択するとiMTがスタンバイし、変速後のエンジン回転数を合わせる制御が行われます。

そのため、意図的にブリッピングする必要はなく、スムーズな変速フィーリングをアシストします。

ドライブモードは『ECO』『NORMAL』『SPORT』の3段階あり、発進アシストはすべてのドライブモードで作動します。

まとめ

© 1995-2019 TOYOTA MOTOR CORPORATION.

トヨタは、操る楽しさをユーザーへ提供するため、iMTをカローラ3モデル(カローラ、カローラスポーツ、カローラツーリング)を採用し、しかもMT特有の難しい操作をアシストしてくれる新機能まで開発してくれました。

ひとつのモデルにATとMTをそろえるのはコストがかかるため、メーカーとしては避けたいところですが、iMTを登場させたのなら、さらにiMT搭載モデルを拡充してほしいですね。

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著者:池田 勇生

自動車・バイクを専門にフリーライターをしています。10代からTVでバイクレースを観たり、自らミニバイクレースへ参戦もしたりなんかして、プロレーサーに憧れていた青春時代を過ごしていました。車離れやバイク離れといわれる昨今ですが、若い方へ多くの魅力を伝えていき今後の自動車・バイク業界を盛り上げていきたいです。

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