ガソリン車が実用化された1891年当初より、スピードメーターは存在していたようで、1900年代にはアナログメーターが生産されていました。その後、技術の発展とともにデジタルメーター、虚像を使用したメーターと様々なバリエーションが生み出されます。今回は、そのなかでも少し変わったメーターをご紹介します。

掲載日:2019.8/30

©Chika Sakikawa

デジタルメーター

アナログメーター全盛の1970年、フランスのシトロエンが発表した小型車「GS」には、世界初のデジタルメーターが搭載されました。

とはいえ電子的なデジタルメーターではなく、機械式の後述するボビンメーターで、液晶や電光表示によるデジタルメーターが普及しはじめるのは、1980年代初頭のことです。

日本では1981年発売の 初代 トヨタ ソアラを皮切りに、2代目スープラ(2代目セリカXX)、クラウン、マークII3兄弟、日産 レパードなどの「ハイソカー」を中心に標準採用されました。

速度を数字で表示することにより視認性を高め、エンジン回転数は弧を描くグラフィックが上下する表示で、レーシーな気分を高めてくれます。

他にも、アナログのスピードメーターに加え、速度のみをデジタル表示にした部分的なデジタルメーターもありました。

自発光式メーター

1989年に発売された初代トヨタ セルシオ(レクサス LS)に採用された自発光式メーターのオプティトロンメーターは、それまでの透過照明式メーターや虚像式デジタルメーターに代わり、新しく上級車に標準装備されました。

自発光式メーターとは、イグニッションをオンにすると黒いインパネ内の計器類や針などが、光を発っすることで表示されるメーター全般のこと。

自発光式メーターは国産車では初代セルシオから採用され、他国産メーカーが追従。

スズキやダイハツなどの軽自動車メーカーにまで、普及しています。

タコメーターが逆回転!?

イギリス唯一のプレミアムメーカーであるアストンマーチンが、2005~2018年に生産していた3代目ヴァンテージのメーターは、二眼式アナログメーターでしたが、少し変わったタコメーターを装備していました。

通常ならスピードメーター、タコメーターともに時計回りに針が動きますが、3代目ヴァンテージのタコメーターは反時計回り。

スピードメーターの針と鏡像のように、対になって動きます。

現行4代目モデルでは、デジタルスピードメーターと時計回りのタコメーターに変更されているので、中古車を見かけたら確認してみてください。

シトロエンのボビンメーター

ボビンという言葉は、聞きなれないかもしれませんが、裁縫で使用するミシン糸を巻き取る装置のことです。

形状は筒形で上底面に円盤がつけられ、糸の巻き取りを筒の中に留めます。

この筒形の側面に速度やエンジン回転数を記し、筒の側面をインパネに対し平行に配置さて横方向に回すことで、速度計やタコメーターの機能を持たせたのが機械式デジタルメーターのボビンメーターです。

ボビンメーターは1970年に発売されたシトロエン GSに初搭載され、その後1974年に発売されたシトロエン CXにも採用されました。

ベントレー ミュルザンヌのメーター

ベントレー ミュルザンヌ 運転席 インパネ メーター

©Bentley Motors

ベントレー ミュルザンヌのスピードメーターとタコメーターは、一見普通のアナログメーターなのですが、よくよく見ると、何かが変です。

その理由は、どちらのメーターも時計の1時の位置から0がスタートすること。

通常は7時や9時の位置からスタートするので、かなり変わったスタート位置です。

文字盤の下に針があるメーター

トヨタ 15代目 S22型 クラウン いプティトロン2眼メーター

©トヨタ自動車株式会社

現行15代目S22型クラウンでは、オプティトロンメーターの応用で、文字盤を針の上に表示させています。

このメーターは、針の動きで速度表記を見損なうことがなく、メーターの視認性を高めています。

まとめ

テクノロジーの発達とともに、自動車のメーターにも工夫を凝らす余地ができ、様々なメーターが生まれました。

次世代はどのようなメーターが実用化されるのでしょうか。とても楽しみです。

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