1980年代中頃、日本はバブル景気によって熱狂していました。この頃の日本では高級車ブームやスペシャルティカーブームが巻き起こり、今も人気の高い数多くの名車が誕生しています。今回はそんな1980年代のバブル期に登場した車のCMを、4本紹介します。

『街の遊撃手』のCMでヒット作となった2代目ジェミニ /出典:https://www.youtube.com/watch?v=EwWrABUjmac

流面形、4駆す。(トヨタ 4代目セリカ)

出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%88%E3%83%A8%E3%82%BF%E3%83%BB%E3%82%BB%E3%83%AA%E3%82%AB#4%E4%BB%A3%E7%9B%AE_T160%E5%9E%8B%EF%BC%881985%E5%B9%B4-1989%E5%B9%B4%EF%BC%89

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1985年に発売された4代目セリカは、エンジンが先代の直列6気筒から4気筒へと変わり、駆動方式も後輪駆動(FR)から前輪駆動(FF)へと変更されました。

そして1986年には4WD仕様の「GT-FOUR」が登場し、2000㏄の排気量を誇るそのエンジンは2000GTグレードにも搭載された3S-GELUにターボをつけたもので、最高出力は185馬力。

先代モデルに流線形を取り入れたデザインは、「流線形、発見さる。」のキャッチコピーに見られるように、4代目セリカの売りでした。

また、GT-FOURグレードは1987年に公開された映画、『私をスキーに連れてって』にも登場したことでも有名です。

さらに、GT-FOURグレードが、グループA規定移行後のWRC参戦を見越してつくられた車だったことも、忘れてはいけません。

CMではGT-FOURがフルタイム4WDであることが強調され、その進化は「流面形、4駆す。」のキャッチコピーで打ち出されました。

そのどこか幻想的で美しい映像は、視聴者の心を鷲掴みにしたことでしょう。

4ドア新気流(トヨタ カリーナED)

出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%88%E3%83%A8%E3%82%BF%E3%83%BB%E3%82%AB%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%8AED

1985年に登場したカリーナEDは、セリカのプラットフォームを流用した兄弟車であり、そのスタイルはセンターピラーレスの4ドアハードトップでした。

この、初代カリーナの車高は、当時販売されていた4ドア量産車としては世界で最も低く、居住性よりも使い勝手を重視するコンセプトでつくられています。

2,000㏄クラスのエンジンには、これまたセリカと同じ3S-GELUが搭載され、1,800㏄クラスにはSOHCの1S-iLU型や1S-ELU型エンジンが載せられました。

このうち1,800㏄クラスは1988年のマイナーチェンジで、全てDOHCの4S-Fi型へと変わり、マフラーもこれに合わせてデュアルパイプへと変更。

その角張ったシルエットに、どこか丸みを感じさせる流麗なスタイリングが人気となり、カリーナEDの後追いとして他社から後続モデルが続々発売され、一大現象となりました。

「4ドア新気流」のキャッチコピーとともに始まるCMは、港から街中を疾駆するカリーナEDを映しつつ、“4ドアでありながらクーペのフォルムを持つ”という特徴をアピールしています。

さらに、よく見るとCMの背景には、カリーナEDのボディカラーと同じ、白い建物が密集する街並みが広がっていると分かります。

街の遊撃手(いすゞ 2代目ジェミニ)

出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%84%E3%81%99%E3%82%9E%E3%83%BB%E3%82%B8%E3%82%A7%E3%83%9F%E3%83%8B#FF%E3%82%B8%E3%82%A7%E3%83%9F%E3%83%8B%EF%BC%881985%E5%B9%B4-1987%E5%B9%B4%EF%BC%89

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1985年5月に発売された2代目ジェミニの特徴は、後輪駆動(FR)だった先代から、前輪駆動(FF)になったこと。

一部の例外を除き、ヨーロッパスタイルのモデルを販売していたいすゞは、この2代目ジェミニにおいて、先代とは異なる独自開発モデルを採用していました。

1.5リッターのJT600型ディーゼル/ディーゼルターボエンジンを搭載した、そのコンパクトかつ均整のとれたスタイルは、街を駆け回るのに最適。

パリの街中を縦横無尽に駆け回り、ジェミニFFは、CM内で「街の遊撃手」というキャッチコピーで呼ばれ、アクロバティックな動きを見せてくれます。

このCMが好評を博したこともあり、2代目ジェミニは最終的に総生産台数70万台という大成功を収めました。

2ドアハードトップ(ホンダ 初代レジェンド)

出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9B%E3%83%B3%E3%83%80%E3%83%BB%E3%83%AC%E3%82%B8%E3%82%A7%E3%83%B3%E3%83%89

1986年にF1タイトルを獲得したホンダが、その前年に発売した車が初代レジェンドです。

初代レジェンドはホンダとしては初の高級車クラスの車だったこともあり、業務提携先だったイギリスのブリティッシュ・レイランドと共同で開発。

当初2.0リッターのC20A型と2.5リッターのC25A型だったエンジンは、トヨタのクラウンや日産のセドリック・グロリアに対抗すべく、1987年に後者をC27A型へと変更しました。

続く1988年には独自開発のウイングターボ搭載の「Ti Exclusive」と「Ti」グレードを追加し、日本市場向けにラグジュアリーな外観へと変えて、高級車としての印象を強調します。

CMでも高級車としての側面が強調され、国産車初のSRSエアバッグ搭載をアピールしつつ、レジェンドが走るヨーロッパの山道から、その先に見える美しい街並みが印象的でした。

当時はドローンもない時代なので、ヘリからの空撮を駆使してつくられたのでしょう。

CMというよりも、レジェンドのPVを見ているような感覚になります。

まとめ

1980年代のバブル期に登場した車のCMは、どれも独創的で車の魅力が伝わってくるものが多いと感じます。

バブル期には問題が多々あった一方で、車のCMにも見られるように、センスの良い作り手が数多く居た時期だったという側面もあると言えるでしょう。

しかしそれはバブル期だけには留まらず、バブル崩壊後の1990年代後半にも見受けられました。

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