GT1を彩った名車たち

どんな道を辿ったにせよ、GT1マシンは世界中のモータースポーツファンを魅了し、数々の名車(時には迷車)を生み出した。最後にGT1の歴史を彩ったマシンたちを独断と偏見でご紹介します。

 

Mclaren F1 GTR

出典: http://www.topspeed.com/

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「The GT1」とも言えるマクラーレンF1 GTR。

BPR GT時代からの猛者であり、全日本GT選手権にLARKカラーで参戦したことでも知られる。ミッドに搭載されるBMW製6.1リッターV型12気筒エンジンは600馬力を発生し、1997年からはロングテール仕様のエボリューションモデルに進化するが、レースで勝つために誕生したメルセデスCLK GTRやポルシェ911 GT1には苦戦を強いられました。

 

Mercedes CLK GTR

出典:http://jinyoshi.blog82.fc2.com/

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ITC(国際ツーリングカー選手権)の終了で戦う場を無くしたメルセデスが、FIA GT選手権で勝つために開発した必勝マシン。

6リッターV型12気筒エンジンは600馬力を発生。先にレース仕様を開発し、後から市販用ロードカーを開発すればOKという特例措置が取られたこともあり、レースでのポテンシャルはライバルよりも遥かに優れていた。後にCLK LMへと進化し、1998年FIA GTでは全勝を達成した伝説のマシンです。

 

Porsche 911GT1 (1998)

出典: http://www.ultimatecarpage.com/

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1998年のル・マン24時間耐久レースでポルシェに総合優勝をもたらした911GT1。

950kgまで軽量化された車体に搭載されるのは、3.2リッター水平対向6気筒ツインターボエンジン。ル・マンでの1・2フィニッシュを達成したポルシェは、その後2014年に復活するまで16年間にわたりワークス活動を休止することになりました。

 

Toyota TS020 GT-One

©︎TOYOTA

日本を代表するル・マンカーは?と質問すれば、おそらく多くの方が挙げるであろうトヨタTS020。

3.6リッターV型8気筒ツインターボエンジンは600馬力を発生。TS020の開発指揮を執ったのは、かつてグループC時代にライバル関係だったプジョー905の設計者アンドレ・デ・コルタンツなのです。

TS020は抜群の速さを見せつけるも、不運なトラブルの数々に見舞われ、ル・マン総合優勝という目標を果たすことはできませんでした。

 

Nissan R390 GT1

©︎Tomohiro Yoshita

1997年に日産がル・マン24時間耐久レース専用車として開発したR390 GT1。

実はジャガーXJR-15をベースとして開発された経緯があります。エンジンは3.5リッターV型8気筒ツインターボエンジン。仕様こそ多少違うが、これは1990年代のグループCマシンのために開発されたエンジンです。

1997年は駆動系トラブルに泣かされたが、1998年には日本人トリオが3位表彰台を獲得しました。

 

Ferrari F40 GTE / LM

出典:https://en.wheelsage.org/

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F40は1994年のBPR GT初年度から参戦。

V型8気筒ツインターボエンジンを基本スタイルとするが、1997年引退までの間に排気量変更等の改良が続けられました。空力パーツにも変化が見られ、大きく張り出したフェンダーやフロントアンダースポイラーがその例である。スーパーカー=GT1のイメージを構築した立役者的存在なのです。

 

Lotus GT1

出典:http://www.imagejuicy.com/

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ロータスレーシングが1997年のFIA GT選手権に送り込んだエリーゼベースのGT1マシン。

エンジンは6リッターV型8気筒と3.5リッターV型6気筒ツインターボの2タイプが用意されたが、開発競争に後れを取ってしまい、戦績は全くと言っていいほどに冴えなかった。

しかし、多くの方の記憶に残る1台ですよね?

 

Panoz Esperante GTR-1

出典: http://www.favcars.com/

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アメリカの自動車メーカーであるパノスが1997年からGT1に送り込んだマシン。

レイナードで製作された車体にフォード製の6リッターV型8気筒エンジンを搭載し、極端にロングノーズな車体デザインはいかにもアメ車といった印象。こちらもロータス同様、強大なワークスチームの壁を越えられず、目立った成績を残すことができなかったマシンです。

 

まとめ

記事を書くにあたって、過去のカテゴリーを勉強する際にいつも考えることがある。

それは、どんなに人気を博したカテゴリーであっても、最終的にはワークスチームの開発競争が激化することによって過疎化しまうという事。

そのジレンマにGT1も例外なくハマってしまったわけであるが、これほど短期間で栄枯盛衰を見られるカテゴリーはないだろう。だからこそ、どこか儚さを感じる部分もあり、モータースポーツファンの記憶に深く刻み込まれているのではないだろうか。