ランボルギーニ カウンタック、フェラーリ512BB、ポルシェ 930ターボ。これらは、1970年代のスーパーカーブームにおいて、子供達に特に高い人気を誇った3台です。この他にも様々なスーパーカーの登場がブームを盛り上げましたが、その中ではちょっぴりマイナーな存在だったのがデ・トマソ社の『パンテーラ』。コストを下げて生産台数を増やすという、スーパーカーとしては異例の手法を取った同モデルを紹介します。

掲載日:2019.10/21

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出典:http://www.topcarrating.com/1971-de-tomaso-pantera.php

デ・トマソとフォードの共同プロジェクト

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出典:https://www.mecum.com/lots/CA0817-300011/1971-detomaso-pantera/

パンテーラは、デ・トマソ社とフォードの共同開発によって生まれた車です。

1966年、デ・トマソにとって2台目の市販車にあたるマングスタの頃からフォードとは協力関係にあり、主にエンジンの提供を受けていました。

商業的な成功を収めたスーパーカー

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出典:https://www.mecum.com/lots/CA0817-300011/1971-detomaso-pantera/

パンテーラはフォードとの契約期間であった1971年から1973年の間に6128台が生産され、デ・トマソ史上最大の生産台数を記録しました。

プロジェクトの発足当時から生産効率の良さに重点が置かれており、コストダウンと大量生産によって他のスーパーカーよりも低い価格で市場に登場。

エンジンはフォードの5.8リッターV8OHVをほぼそのまま搭載し、量産性に優れたモノコックフレームを採用するなど、当時のスーパーカーとしては珍しい堅実な作りをしていました。

パンテーラGTS

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ボディのウエストラインから下が、ブラックにペイントされたハイパフォーマンスモデル。

パンテーラといえば、このデザイン!という方も多いのではないでしょうか?

アメリカ仕様とヨーロッパ仕様が存在し、ヨーロッパ仕様はエンジン出力がアップしているのに対し、アメリカ仕様はノーマルエンジンのままでした。

パンテーラGT4

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グループ4カテゴリーへの参戦を目的に、400台のみが製造されたいわゆるホモロゲーションモデルです。

エンジンは500馬力オーバーまでパワーアップされ、タイヤはフロントが10J、リアが13Jというワイド仕様。

オーバーフェンダーが装着されました。

パンテーラGT5

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1980年に追加された仕様で、パンテーラGT4を公道でも扱いやすくするイメージで作られました。

エンジンは330馬力にデチューンされていますが、外観上は巨大なリアウイングが追加されており、よりレーシーな印象が強調されています。

パンテーラSI

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事実上の最終形とも呼べるモデルで、なんと発表年は1991年。

初期型がデビューした1971年からは、20年が経過しています。

パンテーラはスーパーカーとしては異例のご長寿モデルだったので、デザイナーはかのマルチェロ・ガンディーニが担当していた事から、「ガンディーニ・パンテーラ」と呼ばれることもあります。

また、ボディのスタイリングはかなり変更されており、これまでのオーバーフェンダーから、よりボディとなめらかに面が繋がったブリスターフェンダー風の処理に変更されているのが特徴的です。

まとめ

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徹底的なコストダウンを行うことで生産効率を上げ、あくまで売り上げを追求する事を目的としていたのがパンテーラというクルマです。

その思想はスーパーカーらしくないといえばそうかもしれませんが、ウェッジシェイプにリトラクタブルライトのそれは正にスーパーカーの王道スタイリングそのもの。

その生産台数の多さから、今でも中古車市場で見かけることがあるので、憧れの70’sスーパーカーオーナーになりたい方は、検討してみるのも良いでしょう。

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