アルパインスタイルが手がけるオリジナルカスタマイズカーブランド「Cal’s Motor(キャルズモーター)」。西海岸の空気をまとった個性的なルックスに惹かれながらも、「近くに店舗がないから」と実車を見ることを諦めていた人も多いのでは?

そんなCal’s Motorが、アルパインスタイル直営店の枠を越えて代理店での販売をスタート。
今回訪れたのは、福岡県田川郡川崎町の「TOTAL AUTO SERVICE F-TECQ(エフ・テック)」。車両販売から整備、鈑金塗装、カーオーディオ、保険まで幅広く手がける、地域密着型のプロショップです。
なぜF-TECQは、Cal’s Motorの取り扱いにこれほど力を入れるのか。そこには、単に「売れる車を増やしたい」というだけではない、クルマ好きとして、そして職人としての確かな理由がありました。
目次
全国11店舗の“その先”へ。Cal’s Motorがもっと身近になる

これまでCal’s Motorの購入先といえば、全国11店舗を展開するアルパインスタイルの直営店が中心でした。しかし、個性的な車だからこそ、写真や動画だけではなく、実車を見て、触れて、できれば乗ってから検討したいものです。
問題は、住んでいる地域によっては直営店までの距離が大きなハードルになることでした。

F-TECQがある筑豊エリアからアルパインスタイル福岡R3のある福岡市東区までは、同じ福岡県内でも生活圏が異なります。日常的に福岡市内へ行かない人にとっては、気軽に足を運べる距離とは言えません。
だからこそ、地元で普段から利用しているカーショップにCal’s Motorが並ぶことには大きな意味があります。
F-TECQには、展示車を見た地域の人から「これは何という車?」「アメ車じゃないの?」と声をかけられることも多いそうです。しかし、Cal’s Motorは国産車をベースに、クラシカルなアメリカンスタイルへと仕立てたカスタマイズカー。強烈な個性を楽しみながら、日常では国産ベース車ならではの扱いやすさを得られる点も魅力です。
遠くの憧れだった一台が、いつもの生活圏で見られる。相談できる。試乗もできる。代理店展開によって、Cal’s Motorは一気に現実的な選択肢になろうとしています。
23年の信頼関係から始まったCal’s Motorの取り扱い

F-TECQとアルパインの付き合いは、カーオーディオの時代から約23年に及びます。
F-TECQの久世店長は、アルパインが常に新しいことへ挑戦し続ける姿勢に感銘を受け、長年にわたって関係を築いてきたといいます。アルパインスタイルがCal’s Motorという新たなカスタマイズカーを発表したときも、「この車を自分たちの店で販売できないか」と、当初から働きかけていたそうです。

念願かなって代理店となった今、その力の入れ方は並ではありません。
「やるならCal’s Motorの車を全車揃えたい」という思いから、全車種の車両を用意。ナンバーを取得し、実際に試乗できる環境も整えました。Instagramで積極的に車両の魅力を発信しているのも、義務感からではなく、スタッフ自身がCal’s Motorを好きだからこそです。
陸運局へ出かけたF-TECQのスタッフが、乗っていた「Beas+L」を見た人から声をかけられ、後日その人が店まで実車を見に来たこともあったのだとか。Instagramをきっかけに来店する人もおり、すでに新しい出会いが生まれています。
何百、何千というパーツを扱った職人が評価する“作り込み”

F-TECQのスタッフがCal’s Motorに惚れ込んだ理由は、見た目の格好よさだけではありません。
同店は長年、数多くのカスタムや修理を手がけてきたプロショップです。だからこそ車を見るときは、外観だけでなくボンネットの中やパーツの取り付け方まで確認します。工場長や鈑金塗装のスタッフも含め、プロの目で細部を見たうえで、Cal’s Motorの作り込みを高く評価しているのです。
久世店長が特に驚いたのは、ボディキットの精度と取り付け説明書でした。
一般にカスタム用のボディパーツは、車両ごとの個体差に合わせた加工や調整が必要になることも珍しくありません。ところがCal’s Motorのキットは、フィッティングの精度が高いうえ、取り付け方法を細かく記した説明書まで用意されています。

これまで何百台、何千台とパーツを取り付けてきたF-TECQでも、ここまで丁寧な説明書はほとんど見たことがないといいます。完成車を見た人が、後付けのボディパーツではなく「最初からこの形で製造された車」だと思うほど自然な仕上がりになるのも納得です。
ただ格好いいだけではない。作る側の職人が、その設計思想や品質に納得して勧められる。この事実は、購入を検討するユーザーにとって大きな安心材料になるでしょう。
昔のクルマ好きには懐かしく若い世代には新しい

Cal’s Motorのデザインには、かつてのアメリカンカスタムやキャルルックを思わせる空気があります。
久世店長をはじめ、1990年代のシボレー・アストロなどに親しんだ世代には懐かしく映る一方、若い世代にとってはメッキを効かせた表情がかえって新鮮です。実際に店を訪れた若い人からは、「かわいい」「格好いい」といった反応が寄せられているそうです。
久世店長のお気に入りは、日産NV200バネットをベースとする「Sonova(ソノバ)」。かつてアストロに乗っていた自身の経験と重なるデザインに加え、5人乗りや7人乗り、キャンピング仕様など、現在のライフスタイルに合わせて選べる点も魅力だと言います。
年齢を重ねると、個性的な車に乗ることを「少し派手かもしれない」とためらう人も少なくないかもしれません。しかし、好きな車に乗る楽しさに年齢は関係無し。家族や孫と出かけられる実用性を持ちながら、自分らしいデザインも諦めない。Cal’s Motorは、そんな大人のクルマ選びにも応えてくれます。
地元のプロから買うから納車後の楽しみがさらに広がる

代理店で買えるようになった価値は、単に購入場所が増えたことだけではありません。
F-TECQでは、車両販売に加え、車検、一般整備、修理、鈑金塗装、カーオーディオ、パーツの販売・取り付け、自動車保険まで幅広く対応しています。購入時の相談から、納車後のメンテナンス、さらに一歩踏み込んだカスタムまで、地元の同じ店に任せられるのです。
その象徴が、F-TECQが手がけたSonovaのローダウンです。

SonovaのベースとなるNV200バネットは、リアにリーフスプリングを採用しています。ローダウンには強度計算や構造変更への対応が関わるため、一般的な乗用車ほど手軽に選べるパーツが多くありません。
そこでF-TECQは、約30mmのローダウンを実現する独自の方法を用意。車検に適合できる形で、販売から取り付けまで一貫して対応するといいます。他店で購入したCal’s MotorのSonovaについても相談可能とのことです。

完成されたスタイルをそのまま楽しむのはもちろん、「車高を少し下げたい」「オーディオにもこだわりたい」「自分の使い方に合わせて手を加えたい」と思ったとき、すぐに話せるプロがいる。それこそが、地域の実力派ショップから購入する大きなメリットです。
代理店にとっても“売ることが楽しくなる”クルマ

取材の最後に、Cal’s Motorの代理店を始めたことが「アリ」だったか「ナシ」だったかを尋ねると、久世店長は迷わず「アリ」と回答しました。
その理由は、とてもシンプルです。
「車を売ることが楽しい。お客さまに提案することが楽しい」
Cal’s Motorには、移動手段としての実用性だけでなく、見た瞬間に会話が始まり、乗った先の暮らしまで想像させる力があります。店側が心から面白いと思える車だからこそ、その熱はSNSでの発信や店頭での提案を通じて、自然にユーザーへ伝わっていくのでしょう。

これは、全国の自動車販売店にとっても見逃せない話です。
価格や装備だけでは違いを出しにくい今、スタッフ自身が惚れ込み、地域のお客さまへ熱を持って提案できる車は貴重な存在です。さらに、販売店が持つ整備や鈑金塗装、オーディオ、カスタムといった得意分野を組み合わせれば、その店でしか提供できない一台とカーライフを提案できます。
F-TECQの取り組みは、Cal’s Motorの代理店が、単なる販売窓口ではなく、ブランドと地域のクルマ好きをつなぐ拠点になれることを示しています。
Cal’s Motorを諦めていた人もまずは地元の代理店へ
「実車を見たいけれど、直営店が遠い」「買った後の整備やカスタムも相談できる店がいい」。そんな理由でCal’s Motorを選択肢から外していた人にとって、代理店展開はまさに朗報です。
福岡県筑豊エリアの人なら、まずはF-TECQで実車を見て、その仕上がりを確かめてみてはいかがでしょうか。試乗や在庫、購入特典については、来店前に店舗へ確認することをおすすめします。
また、Cal’s Motorの世界観に共感し、「自分たちの地域でも販売したい」と感じたカーショップにとっても、新たなチャンスが始まっています。代理店に関する詳細は、アルパインスタイルへ問い合わせてみてください。
Cal’s Motorが地元の頼れるプロショップと出会うことで、個性的な一台がもっと身近になり、購入後のカーライフはさらに自由になる。その輪が全国へ広がっていくのが楽しみです。