これまでモーターズでは、11インチの大画面が魅力のビッグXや純正のようなフィット感がうれしいデジタルミラーなど、多くのアルパイン製品を紹介し「ハイエースにはアルパインでしょ!」と公言してきました。しかし、「お仕事だからでしょ?」という声も聞こえてくるとか来ないとか…。そこで、今回は2023年6月11日(日)に行われたスタイルボックスミーティング(以下SBM)に出向き、ハイエースオーナーのリアルな実態を調査することになりました。

Photo : Takanori ARIMA Text : Shingo MASUDA

カスタムされた箱車が集まるイベントで実地調査を慣行

SBMはハイエースをはじめとする箱車を中心に、商用車が主役のカスタムカーイベント。関西空港近くにある泉大津フェニックスの特設会場には、出展者とユーザーカーを合わせ、なんと600台以上のカスタムされた箱車が集結し、生憎の空模様だったにもかかわらず大きな賑わいを見せていました。

昔懐かしいバンから逆輸入の大型バン、さらに観光バスをキャンピング仕様にしたものまで、バラエティ豊かなカスタムカーが並ぶ中、主役はやっぱりハイエース。正確な台数は不明ですが、会場に展示していたもののうち7~8割がハイエースという状態です。

出展されているハイエースの少なくとも3割にアルパインのカーエレ

早速出展しているユーザーカーをチェックしていくと、アルパインのカーエレを装着しているクルマが多いこと多いこと。ビッグXやフローティングビッグDAの11インチのモデルを装着しているクルマが多く、外からでもひと目で判別することができます。これも台数をカウントしたわけではありませんが、見て回った感覚でいえば約半数、少なくとも3割以上のハイエースにアルパインのカーエレが装着されていました。

特徴的だったのは、インパネをはじめ内外装をとことん作り込み、純正の面影をほとんど残さないレベルのカスタムをしているクルマではなく、日々の足や仕事の相棒として使われていると思われる車に多く装着されている印象です。そのあたりは、車種専用の取付キットが用意されていることに加え、純正のインテリアにも馴染むデザインだからこそなのかもしれません。

筋金入りのハイエース好きにも好まれていることを確認

ここで、実際にハイエースにアルパインのカーエレを装着しているユーザーの方にお話をお伺いしました。埼玉から来たという2台には、どちらもフローティングビッグXがバッチリ装着されています。

納車して間もないという車両は、モーターズでも紹介したことのあるハイエース専門店として有名なCRSのコンプリート車両。こちらのコンプリート車両は、エアロやホイール、カーエレをユーザーの好みで選ぶことができます。

その為、なぜアルパインを選んだのかと聞いたところ、以前乗ってた30アルファードからアルパインを使っており、大きな画面とアイコンで見やすく使いやすい大満足の様子でした。

また、アルパインを勧めたという先輩のハイエースもアルパインのカーエレでバッチリ固められています。スピーカーももちろんアルパイン製で、ツイーターケースは自分で塗装するという気合の入れようです。こちらのオーナーさんは、かれこれ10年以上アルパインを使い続けているというヘビーユーザーさん。アルパインを使い続けている理由は、音が良く使いやすいことだとおっしゃっていました。

筆者をはじめモーターズ編集部は、いわゆるカスタムカー界隈の住人です。カスタムカー市場が今よりも盛んだった10数年前から、カスタムカー好きはアルパインのヘッドユニットを好むという印象を持っています。このハイエースのオーナーさんも、10年以上の歴があるカスタムカー好きであることから、やはり「カスタムカーにはアルパイン」「ハイエースにはアルパイン」という定説が間違いなかったことを確認できました。

家族連れや女性から注目を集めるCarica(カリカ)

さて、今回の取材の締めとして、アルパインブースをのぞいてみることにしましょう。他のブースに比べ広いエリアには、カスタムされた5台のハイエースが並んでいます。そのうちの4台は、つい先日(2023年6月15日)正式に発売が発表されたアルパインスタイルの「Carica(カリカ)」です。

■Carica(カリカ)発売日発表のニュースはこちら

ABSやFRPで作られることの多いボンネットは、型板金によるスチール製採用しスムーズなラインが形成されています。また、そのほかのボディパネルやスポイラー類は新たに型を起こしているという力の入れようで、アフターの外板パーツにありがちな波うちがほとんどありません。そのおかげでパキッとした“角”が立ち、ハイエースのボクシーなスタイリングがより強調されています。

そして、オート/マニュアル レベライザーに対応した角目4灯LEDヘッドライトや、各部のメッキパーツにより、レトロかつスタイリッシュな雰囲気を効果的に演出。ツートンのボディカラーは全36色展開され、ユーザーの好みによって選ぶことができます。

これまでのハイエースカスタムカーとは一線を画すクオリティと、おしゃれな見た目も相まって、女性にも人気というカリカ。会場では実際興味深くカリカを見ている家族連れが多く、「へぇかわいい!」という女性の声も耳にしました。

カリカのカーエレはもちろんアルパイン製で固められています。11インチのビッグXとデジタルミラー、専用フィッティングキットで取り付けられたツイーターにフリップダウンモニター。これほど多くのカーエレ製品を装着していながら、取って付けたような後付け感がなく、内装の雰囲気を一切壊していません。

それぞれのカーエレパーツとしての性能が申し分ないのはもちろんですが、やはり純正内装との親和性が高いことが大きな魅力です。

普段使いするハイエースだからこそアルパインが支持されている

今回の主目的であった「ハイエースにはアルパイン」は本当か?について言うと、間違いなく本当でした。

もちろん、アルパイン以外のカーエレを装着した車両以外にも、完全オリジナルのシステムを組んだ強者も存在します。しかし、ハイエースは仕事や趣味など、普段から使うというユーザーさんが多いからこそ、使い勝手や純正の雰囲気を損なうことなく、快適性と先進性をアドオンできることが重要なポイントです。

そうなると、やはりビッグXやデジタルミラーをはじめとするアルパインのカーエレがハイエースユーザーから支持されるのも必然なのかもしれません。

アルパイン公式サイト https://www.alpine.co.jp/

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