車中泊やキャンピングカーに乗っている人なら、一度は「ソーラーパネルって結局どっちがいいの?」と悩んだことがあるはずだ。

これまでの選択肢は、大きく2つしかなかった。頑丈だけど重くてゴツいアルミフレームタイプか、軽くて薄いけど数年で劣化しがちなフレキシブルタイプか。実はこの二択、けっこう根が深い悩みで、DIYでソーラーパネルを取り付けたことがある人ほど「載せるのが本当に大変だった」という声をよく聞く。

そんな中、クレジードの新シリーズ「ベンダブルソーラーパネル」は、想像以上に理にかなった製品だった。

重くて頑丈か軽くて傷みやすいかの二択

まず前提として、それぞれのタイプの弱点を整理しておきたい。

アルミフレームタイプは、ガラス素材のパネルをアルミの枠でがっちり囲った、いわば王道のソーラーパネルだ。25年ほど使い続けられるほど耐久性が高い一方、天井にキャリアを組んでその上に載せる必要があるため、どうしても重量がかさむ。見た目も「ソーラーパネル載せてます」感が強く出てしまいがちだった。

一方のフレキシブルタイプは、樹脂素材でできていて車体の曲面に直接ペタッと貼れる薄さと軽さが売り。ただし直接ボディに貼る構造上、車体の熱を拾って表面が劣化しやすく、早ければ2年、長くても5〜10年ほどで性能が落ちてしまうことがあるという。しかもボディに貼り付けているぶん、いざ交換となると一苦労だ。

つまり「頑丈だけど重い」か「軽いけど傷みやすい」か。この二択に、ずっと付きまとわれてきたわけだ。

ガラスなのに曲がるという衝撃

ベンダブルシリーズが面白いのは、この「アルミフレームの頑丈さ」と「フレキシブルの薄さ・軽さ」を両方とも諦めなかった点にある。

名前の通り、アルミフレームでありながらパネル自体をたわませることができる新構造。展示会場で見せてもらった実物を触らせてもらったが、確かにグッと力を入れるとしなる。ガラスなのに曲がる、という感覚は正直不思議だった(ただし無理に曲げすぎるとガラスが割れるそうなので、そこは注意とのこと)。

薄さも従来のアルミフレームタイプと比べると劇的で、フレーム部分の厚みは約5.5mm。これまでのアルミフレームタイプが3〜3.5cmほどあったことを考えると、単純計算でおよそ1/5の薄さだ。屋根に取り付けても、車体の出っ張り部分より低く収まるくらいの薄型になっている。

10.8kgから7.36kgへの軽量化

展示されていた200Wモデルの場合、これまでのアルミフレームタイプが約10.8kgだったのに対し、ベンダブルシリーズは約7.36kg。重さにして3割ほどの軽量化だという。数字だけだとピンとこないかもしれないが、実際に持たせてもらうと、片手でも十分持ち上がるくらいの軽さで驚いた。

アルミフレームタイプの場合、キャリアを組んでパネルを載せるところまで含めると、実質的な重量差はさらに大きくなる。DIYで屋根まで持ち上げて設置する作業は、慣れていない人ほど腰が引ける工程だ。そこが3割減るというのは、単なるスペック上の数字以上に「実際に自分で取り付けられるかどうか」を左右する差になりそうだ。

耐久性についても、薄型・軽量化と引き換えに犠牲になっているわけではなく、従来のアルミフレームタイプと同等の耐用年数(10年で90%以上、25年でも80%以上の出力を維持する目安)を保っているとのことだった。

屋根から消える存在感

これまでのアルミフレームタイプは、車の屋根の上に載せると、どうしても「ソーラーパネルを載せています」という主張が強く出てしまう。ベンダブルシリーズは薄型化されたことで、屋根のラインに沿ってフラットに収まり、遠目で見るとソーラーパネルだと気づかれにくいほどすっきりした見た目になる。

見た目だけがガラッと変わって、性能面はアルミフレームタイプ相当をキープしているというのが、担当者いわく一番のこだわりポイントだったようだ。

まとめ

「頑丈だけど重い」か「軽いけど傷みやすい」か。車載用ソーラーパネル選びで長年付きまとってきたこのジレンマに、ひとつの答えを出したのがクレジードの「ベンダブルソーラーパネル」だった。

展示会で実物を見て、持って、曲げてみて感じたのは、スペック表だけでは伝わりにくい「取り付けるハードルの低さ」だ。これから車載用ソーラーパネルを検討している人や、既存のアルミフレームタイプからの乗り換えを考えている人は、一度チェックしてみる価値があるはずだ。

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