車をドレスアップする場合、安全性を向上させることも重要となります。一方で、ヘッドランプの光量を上げたり、デイタイムライトを取り付ける場合には、走行する時間帯によっては、ウインカーが他車から認識されにくくなり、事故につながることも!そうなると、ウインカーのカスタムも重要です。そこで今回は、IPFのLEDウインカーバルブを装備した、ティピーアウトドアデザインのデモカーを取材しました。

掲載日:2020/09/01

©Motorz

右折車両にヒヤリ。危険を回避するためのLEDウインカーバルブ

薄暗い早朝や夕方に、朝焼け・夕焼けが橙色のウインカーの色と重なり、視認しにくくなったことで、あやうくぶつかりそうだった…なんて経験はありませんか?

特に、白熱球のウインカーは、光の飛び方もぼんやりしています。

そのため、朝焼けや夕焼けなどの状況下では、なかなか視認し辛く危険です。

そんな状況を回避してくれるのが、LEDのウインカーバルブたち。

実際の効果はどれほどのものなのか、灯火類では絶大な支持を得るIPFと、ハイエースベースのキャンピングカーを製作しているティピーアウトドアデザインで、調査してきました!

IPFとは

出典:https://www.ipf.co.jp/index.html

IPF(アイ・ピー・エフ)は、自動車照明部品をはじめとする金属部品を作るメーカーで、1946年に創業した老舗企業です。

「走ることに特化した、高性能照明器具メーカー」と標榜し、言わずと知れたヘッドランプ、フォグランプのパイオニア。

カスタムパーツだけでなく、自動車メーカーにもパーツを供給し、海外へも販路を広げています。

IPF製LEDウインカーランプを見にティピーアウトドアデザインへ!

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ベース車両を提供してくれたのは、埼玉県東松山市にあるティピーアウトドアデザイン。

ティピーアウトドアデザインは、200系ハイエースのカスタムをメインに、キャンピングカーの製造・販売、各種パーツの販売・取付など、多種多様な業務を行っています。

店舗併設の工場でオリジナルパーツを製作しており、ユーザーの声を直接つくり手に伝えることができる、アットホームなショップです。

パキッと見えやすいIPF製LEDウインカーランプ

LED 550lm ウィンカーバルブ装着 / ©Motorz

ノーマル / ©Motorz

左:LED 550lm ウィンカーバルブ装着、右:ノーマル / ©Motorz

LEDウィンカーバルブを取り付けたデモカーのウィンカーを点灯すると、逆光で見えにくい景色の視認性が一気に高まります。

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502WB BULB TYPE : S25(シングル) / ©Motorz

純正の白熱球と見比べると、その差は歴然で光量は純正の2倍以上、550lm(ルーメン)を実現しています。

これなら太陽光と橙色のウィンカーの光が重なっても、ウインカーが認識しやすい印象です。

ハイフラ対策のためのキャンセラー抵抗

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LEDウィンカーバルブ専用 ハイフラッシャー防止キャンセラー抵抗 / ©Motorz

しかし、LEDは白熱球より省電力のため、ハイフラが起こる可能性が出てきます。

ハイフラとは消費電力の大きなバルブからLEDバルブに交換すると、通常点滅より早く点滅する現象のこと。

正式名称をハイフラッシャー現象、略してハイフラといいます。

その対策として、IPF製のものには、『LEDウィンカーバルブ専用 ハイフラッシャー防止キャンセラー抵抗』が取り付けられています。


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これは配線に抵抗を加えることで、LEDウインカーランプに通る電力を抑えるというもの。

取り付けはリアのコンビネーションランプを取り外し、そこから出てくる配線にキャンセラー抵抗を接続するだけ。

これだけで、リアだけでなくフロントのウィンカーのハイフラも抑制されるため、カスタム後も安心です。

ウィンカーポジションキットでUSDMスタイルに早変わり

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ウィンカーポジションキット / ©Motorz

デモカーのハイエースには、IPF製のウィンカーポジションキットが取り付けられています。

それにより、左右ウィンカーの常時点灯を可能にし、ポジションランプの役割を担わせる事が可能です。


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これは、USDMスタイル(北米仕様の純正スタイル)の一つで、ウインカーを常時点灯させることで、ウィンカーが車幅灯の役割を果たしてくれる優れもの。

クルマの両端が光るため、夜間走行では、車体のワイド感をスタイリッシュに演出します。

また、ウィンカーを出した際は、常時点灯から片方のウィンカーが消灯し、通常のウィンカー点滅に自動で変更。

常時点灯の時は少し電力が抑えられており、ウィンカー点滅の光より若干暗めになるため、ウィンカーの点滅とポジション点灯の区別は一目瞭然です。

また、ウィンカーを出した際には逆のウィンカーは消灯しなければなりませんが、平成17年12月31日以前の年式では消灯せずとも、常時点灯で許されることがあります。

この仕様を希望する場合も、コネクターについているスイッチだけで、仕様変更が可能。

USDMを楽しむ方には、是非おすすめしたいアイテムです。

まとめ

通販サイトでは抵抗一体型のLEDウィンカーバルブが販売されていますが、格安の商品は中国をはじめとしたアジア諸国で生産されたものなので、品質上、熱に耐えられなくなり、故障してしまうものが多く見受けられます。

片方が故障すれば、両方を交換しなければならないため、その分コスト高になってしまうことも!

そのため、抵抗をバルブとは別のところに取り付けることで熱を逃がし、故障のリスクを軽減できる、信頼性の高いIPFを購入したほうが安心です。

ウィンカーの視認性アップで、事故のリスクを少なくし、ウィンカーポジションでドレスアップをしたい方は、是非、今回ご紹介したIPFのLEDウィンカーバルブ、専用ハイフラッシャー防止キャンセラー抵抗、ウィンカーポジションキットを試してみてください。

ティピーアウトドアデザイン(TEEPEE OUTDOOR DESIGN)
住所:〒355-0035 埼玉県東松山市古凍13-1
電話番号:0493-27-1020、FAX番号:0493-27-1030
営業時間:9:00~18:00(日曜は17:00まで)
定休日:定休日:なし(年末年始、お盆、GW、その他臨時休業あり)
ホームページ:http://travois.co.jp/company.html

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