現在さまざまな種類、価格のタイヤが販売されています。選ぶ楽しみがあると同時に、どんなタイヤを選ぶべきかという悩みを持っている方も少なくないでしょう。高価なタイヤが良いと言っても、実際どんな違いがあるのかまでは分からないものです。そこで今回は、同メーカーで性格の異なる2種類のタイヤを同日に履き替えて違いを検証するという、いまだかつてない贅沢なレポートをお送りします。

Photo:Kiyoshi WADA Text:Shingo MASUDA

同サイズなのに見た目の印象が大きく違う

今回比較するのは、ヨコハマタイヤのBluEarth(ブルーアース)AE-01とADVAN dB(デジベル) V552。検証に使用するのは、人気ナンバーワンの軽スーパーハイトワゴン ホンダ N-BOXです。

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まず交換前に見た目を比較すると、トレッドパターン以外にもいろいろな違いが見えてきます。特に顕著だったのが、ホイールに組んだ状態の見た目。どちらも同じサイズ(165/55R15)であるにも関わらず、ブルーアースAE-01の方は細長くやや外形が大きく見えます。対してADVANデジベルV552はやや太く角が立った姿。これは荷重が掛かって潰れることを想定したブルーアースAE-01と、剛性が高くあまり潰れないADVANデジベルV552という違いが見えてきます。

ソフトなBluEarthと剛性感のあるADVAN dB

そして肝心の走りですが、想像以上に性格の違いをハッキリ感じ取ることができました。
やはり、省燃費性能を追求したブルーアースAE-01は、走り出しが軽く良く転がり、乗り味はかなりソフトなイメージです。
一方ADVANデジベルV552はヨコハマタイヤ伝統の㏈(デジベル)の名に恥じない静粛性に加え、前述した高い剛性のおかげで、車をしっかり下支えしてくれている安定感があります。

自分と愛車に合ったタイヤを選ぼう!

今回は同日に2種類のタイヤを試すというシチュエーションのため、両者の違いをハッキリ感じ分けることができました。より高い静粛性能や乗り心地、高剛性による安定感を求めるのであれば、間違いなくADVANデジベルV552の方がおすすめです。
しかし、ブルーアースAE-01がダメというわけではなく、販売価格や燃費性能はスタンダードタイヤとして十分おすすめできるレベル。
タイヤは車の安全を支える重要なパーツであり、定期交換が必要な消耗品です。予算と求める性能をよく検討し、自分と愛車に合ったタイヤを選ぶようにしましょう。

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