この秋、モーターズでイチオシしているアルパイン ビックDAシリーズ。これまで200系ハイエースやジムニー、ホンダ Nシリーズとさまざまなレビューをレポートしてきました。最終回となる今回は、一般ユーザー代表として、YouTubeチャンネル「CHANNEL BOSS」のボスさんに、アルパイン フローティング・ビックDA DAF11Vの使用感をお伺いしました。
Photo : Kiyoshi WADA Text : Shingo MASUDA

純正オプション品とそん色ない操作性とフィット感

これまでローダウンやロムチューニングなど、デリカD:5にさまざまなカスタマイズを施してきたボスさん。もともとボスさんのデリカD:5には、新車購入時にディーラーオプションで取り付けたアルパインの9インチインダッシュカーナビ「ビックX」が取付けられていたそうです。
しかし、システムが古くなってきたことをきっかけに、メインユニットをDAF11Vへ交換。同時に、フリップダウンモニターやバックカメラなどの周辺機器も対応品へ交換されています。
ボス:「もともと9インチだったので、十分大画面だと思っていたのですが、やはり11インチは大きいですね。表示される文字や情報が見やすくなって、“大きいは正義”だなと実感しています。」
ボス:「それと、ステアリングリモコンにも対応できました。おかげで音量の上下やアプリの切り替えもハンドルから手を放さずにでき、ストレスなく使えています。」
純正オプションで設定されているカーナビシステムのメリットは、なんと言っても純正指定ならではのフィット感と操作性です。
その点、今回ボスさんのデリカD:5に取り付けられたDAF11Vを中心としたシステムは、11インチという大画面の迫力は増しつつも、ステアリングリモコンや純正と同じ位置に取り付けられたバックカメラなど、純正とそん色ないフィット感と操作性を実現しています。

CDの山とサヨナラ!音楽アプリで好きな音楽聴き放題

YouTubeの取材で長距離移動が多いというボスさんにとって、移動中の快適な車内空間は大事なポイント。特にドライブに欠かせない音楽には、強いこだわりを持っているようです。もともと付いていたカーナビにもBluetooth機能はあったようですが、主に使用していた音楽ソースはCD。車内にはお気に入りのCDを大量に積み込むという、4~50代の方には懐かしい状態で過ごしていたといいます。
今回、アルパインのフローティング・ビックDA DAF11Vにアップデートしたことをきっかけに、Android Autoを介して音楽アプリにチェンジ。CDの山から解放されたのはもちろん、聴きたい曲をいつでも聴き放題な点がとてもお気に入りだそうです。(ストリーミング再生の場合はデータ通信料金が発生します)
また、Android AutoやApple CarPlayで音楽アプリを使用することで、曲探し、早送りなどもタップ操作や音声で操作可能。運転時の安全性はもちろん、快適性も向上させることができます。

アルパイン独自のMedia Xpanderで音の厚みや奥行き感を再現

これまで、デリカD:5にさまざまなカスタムを行ってきたボスさん。音へのこだわりもなかなかのもので、ドアスピーカーやツイーター、サブウーファーもすべてアルパイン製で揃えられています。
もちろん、はじめからDAF11Vに搭載された「EQプリセット」を使用し、音の変化を楽しまれていたようですが、ここではさらに音を良くする「Media Xpander」を試してもらいました。
ボス:「お!全然違いますね。これまででも特に音に対して不満はなかったのですが、低音の響きが変わりました。」
このMedia Xpanderとは、圧縮された音源やメディアで失われた高域成分を補完するというアルパイン独自の技術。アルパインらしい輪郭のハッキリした音に加え、厚みや奥行き感を再現してくれます。

音声で安全にメッセージの確認ができる

片道500kmの日帰りなど、なかなかハードな移動もするボスさんにとって、やはり取材先との電話やメッセージのやり取りは欠かせません。もちろん今までは、電話が掛かってきたとしても運転中に出ることはできませんし、メッセージの確認や返信もわざわざ車を停める必要があります。
ボス:「これはあると楽ですし、運転に集中できるので何より安全につながりますね」

DAF11VにスマートフォンをUSBでつなぎ、Android AutoやApple CarPlayを使うことで、ハンズフリー通話はもちろん、LINEやMessenger、SMSなどのメッセージの送受信可能。(Android AutoはLINE非対応、また、LINEで音声での返信はできません)メッセージ内容も音声で読み上げてくれるため、スマートフォンの画面を見る必要がありません。

音声で目的地や周辺施設を安全・簡単に探せる

これまでの一般的なカーナビで目的地を設定する際、名称や住所、電話番号などを入力し検索する必要がありました。しかし、アルパインのフローティング・ビックDAシリーズのメインユニットにはナビ機能はなく、スマートフォンの地図アプリを使用します。
そのため、Android Autoではマイクボタンを押すか「OK Google」と呼びかけ、Apple CarPlayならマイクボタンを押し、話しかけるだけで目的地を簡単に検索しルート設定が可能。画面をほぼ操作する必要がないため、走行しながら目的地を設定したり、周辺施設を探すこともできます。

航空写真を見れば初めての土地でも迷わない

そして、ボスさんおすすめの使い方をお聞きしたところ、Googleマップの航空写真が便利とのこと。
ボス:「Googleマップには航空写真があるので、試してみたら見事に表示することができました。初めての土地で地図画面だけの場合、曲がるポイントが分かりにくいことがありますが、写真で見れば一発なので、長時間画面を観なくても済みます」
ボス:「それと、撮影やイベントで林道に入っていくこともあるので、デリカ(D:5)で通れるか事前に確認できるので便利です!」
普段からGoogleマップを使用している筆者ですが、航空写真というのは盲点でした。今後初めて訪れる土地に向かうときは、DAF11Vの大画面で航空写真を確認しようと思います!

ナイトライダー気分で車と会話!?

さらに、Googleアシスタントを使った、ボスさんならではのちょっと面白い使い方を教えていただきました。
ボス:「昔ナイトライダーっていうアメリカのドラマがあったじゃないですか。あれの真似事ができちゃうんです」
ナイトライダーとは、私立探偵機関の調査員であるマイケル・ナイトが、相棒の車「ナイト2000(1982年製ポンティアック ファイヤーバード トランザム)」に乗り悪を懲らしめる1980年代に放映されたカーアクションドラマ。高性能な人工知能(という設定)であるK.I.T.T.(キット)と、マイケルの会話に当時の少年たちは熱中したものです。
ボス:「やぁキット!調子はどうだい?」
Google:「おかげさまで元気です。あなたの調子はどうですか?」
Googleアシスタントの音声は女性ですが、見事に会話が成立。最後にはモノマネを披露してくれるなど、取材陣からも思わず笑いが出るほどでした。
こういった使い方はカーナビとして不要かもしれませんし、スマートフォンだけで会話を楽しむこともできます。しかし、スマートフォンを持たず、音声が車のスピーカーから出ることで、まるで車と会話しているかのような気分を味わうことができ、一つの余興、楽しみとして覚えておきたい使い方です。

HDMI接続で映像コンテンツも楽しめる

アルパイン フローティング・ビックDAシリーズのDAF11VとDAF9Vは、HDMIでスマートフォンを接続でき、YouTubeなどの動画コンテンツはもちろん、旅の思い出を収めたスマートフォンの映像を観ることが可能。またボスさんのデリカD:5には、フリップダウンモニターも取り付けられており、後席でも存分に映像を楽しめます。
さらに、USBにメイン1台、HDMIにもう1台のスマートフォンを接続可能。メインユニットではナビ画面を映し、フリップダウンモニターで映像コンテンツを観るという使い方もできます。
ボス:「お子さんの居る家庭にこの機能は良いですね。あと、友人と出かけるときも活用できそうです」

リーズナブルな価格で安全安心が手に入る

車を単なる移動手段としてではなく、相棒として心から楽しんでいるボスさん。最後に体感した感想を伺ってみました。
ボス:「今回アルパインのフローティング・ビックDA DAF11Vに交換してみて、これほどの機能がリーズナブルな価格で手に入るというのには驚かされました」
ボス:「あと、やはり音声で操作できることで運転に集中でき、気持ちの余裕が生まれるので、より安全運転に繋がるのではないかと思います。Googleマップなら最新の道路も分かるし、航空写真も使えて大満足です!」
まさに、片道500kmを日帰りするというヘビーユーザーらしく、最新の地図を音声で操作できる利点を強く感じていらっしゃるようです。
アルパイン フローティング・ビックDAシリーズは、まさにちょっと古いクルマのカーエレクトロニクスをアップデートするのにぴったり。古くなったカーナビの交換を考えている方には、特におすすめできます。

アルパイン公式  デリカD:5専用ページはコチラ

アルパインストア  フローティングビッグDAはコチラ