2023年10月25〜11月5日にかけてジャパンモビリティショー2023(以下、JMS2023)が東京ビッグサイトで開催。コンセプトカーや次世代モビリティの出品が多いことはもちろん、新型の市販車や市販車目前のコンセプトカーも展示されていました。今回注目したのは「スズキ スイフトコンセプト」ZC31S〜ZC33Sスイフトスポーツを乗り継ぐ筆者からはどう見えたのか?ご紹介します!
TEXT&PHOTO:Shindo Tsukazawa
エクステリア
フロント周り
新型車といえば目を惹くのがフロントマスクではないでしょうか?
ZC X3系のスイフトと似たように小型グリルが特徴である中、気になっていたのがSマークの位置。
スイフトに限らずですが、歴代のスズキ車というと「グリルの中にあるSマーク」と言うのが特徴的でしたが、新型スイフトコンセプトではフロントバンパー上部に配置されています。
もちろんバンパー部分もS型の形状で窪んでおり、ただただSマークを剥がすと窪んだSの文字が残る仕様に。
エンブレム位置の変更については、狭いグリル面積の中に、装着が義務となっている予防安全装備のカメラやセンサー類を配置する上での措置、ということが考えられ、
Sマークがセンサー内蔵エンブレムには不向きであるため、そもそもの位置を変更した、とも推測できます。
コンセプトカーということもあり具体的な情報は確認できなかったものの、ヘッドライト周りなどはいわゆるディスチャージとなっており、現行グレードで言うところのRSに当たる想定。
ボディサイズについても明確な情報がないものの、フェンダーの出幅を見るに日本仕様のサイズにも見てとれます。
ボディサイド
ZC X3系から異なる、と言うより元に戻ったと言えるのがリアドアのドアノブ。
形状としてはZC X3系とほぼ同形状をしており、スズキならではのコストパフォーマンスが感じられた部分。
リア周り
リア周りのデザインはZC X1系やZC X3系を踏襲するようなデザインで、リアバンパー下部部分にナンバープレートが配置され、バンパーの下半分をブラックアウト化。
展示用のコンセプトモデルということもあってか、ブラックアウト化されていた部分はグロスブラックで塗られていましたが、市販モデルとなるとどう変化するのか、気になるところ。
テールランプの意匠は社外品のクリアテールランプを思わせる透明感のある仕上がりに。
リア反射板がテールランプから、バンパー下部に変更されたのは大きな変更点と言えます。
インテリア
ステアリング形状は現行スズキ車と同様のステアリングタイプとなっており、ステアリング周りの操作系統は変わらず。
大きく変更が加わったのがエアコンパネル周りとセンターコンソール。
エアコンパネルはダイヤルタイプのオートエアコンから、ボタンタイプに変更され操作部分が縮小化されています。
またサイドブレーキが電動化されたことにより、パーキングブレーキスイッチがシフトノブ後に設置されていたのは衝撃ポイント。
マニュアル車でも電動パーキングブレーキになってしまうのか?市販化時の注目ポイントになりそうです。
ラゲッジルームについてはZC X3系と同様に中敷きなどは無く、底が見える状態の仕様となっています。
エンジンルーム
エンジンルームに関してはZC X3系と特段変わり映えしておらず、外観のボンネットが際立つようなデザインとなったものの、エンジンルームの開口部自体は少し狭くなった様子。
ECUの位置についても変化が無いため、ECUチューニングを行うような場合は、ワイパー外し&カウルトップガーニッシュの取り外しが必要になりそうです。
まとめ
今回はJMS2023に展示されていたスズキ スイフト コンセプトをご紹介しました。
もちろん市販化となると仕様変更が加わることが予想されるものの、限りなく市販車に近い状態での展示となり、注目の1台となっています。
カスタムされることが多いスイフトだからこそ、「カスタムする前提」でどう弄ろうか、と妄想が膨らむばかり。
気になる方は是非現地に足を運んでみて下さい!