愛犬を連れての旅行は、行き先が限られてしまうと思われがちだ。しかし、島根県を代表する「出雲大社」や世界遺産「石見銀山」は、実は愛犬と共に楽しめるスポットである。

今回はキャンピングカー「オステリア」に乗り込み、愛犬のどんちゃんと共に、歴史と風情を感じる島根の王道ルートを巡った。

愛犬と一緒に世界遺産へ!石見銀山をレンタサイクルで巡る

最初の目的地は、世界遺産・石見銀山。環境保護のため、中心部はパークアンドライドが推奨されている。大型のキャンピングカーは「大森代官所跡駐車場」へ停め、そこからは機動力のある自転車を利用するのがベストだ。「レンタサイクル河村」ではペット同伴での利用も相談でき、愛犬をリュックで背負えば、歴史ある街並みを風を切って駆け抜けることができる。

散策の途中で立ち寄ったのは、古き良き佇まいの「今井屋」。向かい側の屋外ベンチはペット同伴での食事が可能だ。名物の熱いきつねうどんで一息ついたら、さらに奥へと進み、江戸時代の坑道跡「龍源寺間歩(りゅうげんじまぶ)」へ。

この世界遺産は、驚くことに愛犬と一緒に歩いて入場できる。当時の人々の体格に合わせて掘られた天井の低い坑道は、まるで探検のようなワクワク感を与えてくれる。ひんやりとした空気の中、かつて銀の生産で栄えた歴史の鼓動を愛犬と共に感じることができた。

車中泊の拠点に最適。道の駅「ごいせ仁摩」で過ごす快適な夜

石見銀山から車で約10分。今夜の拠点となる道の駅「ごいせ仁摩」へ向かう。ここにはRVパークが併設されており、電源設備はもちろん、グレー・ブラックタンクの排出設備や広い洗い場など、キャンピングカー旅に不可欠な設備が完備されている。

夕食は車内での自炊を楽しんだ。道の駅で手に入れた地産のエテカレイを、高火力のガスコンロでトマト煮に仕上げる。味の決め手は、地元・安本産業の「くんせい玉ねぎドレッシング」だ。豊かな燻製の香りが料理を格上げしてくれる。窓を網戸にして換気扇を回せば、車内に匂いがこもる心配もない。食後は近隣の「湯迫(ゆざこ)温泉」でゆっくりと汗を流し、静かな夜を過ごした。

日本一の「日御碕灯台」と、名物・出雲そばを堪能

翌朝は、出雲大社参拝を前に「日御碕(ひのみさき)灯台」へ。1903年に設置されたこの灯台は、高さ43.6mと日本一を誇り、実際に登ることができる貴重な灯台の一つだ。螺旋階段を上りきった先には、日本海のパノラマビューが広がる。強い潮風と高所ならではのスリルは、ここでしか味わえない体験だ。

昼食は出雲そばの名店「荒木屋」へ。おみくじ付きの「縁結びセット」や、香ばしい「カモ南蛮」は、甘めのつゆがそばの風味を際立たせる。喉ごしの良いそばは、観光で歩き回った体に心地よく響く。

出雲大社での参拝と、長期旅を支えるキャンピングカーの機能

旅の締めくくりは、聖地・出雲大社。境内は愛犬との同伴が可能だが、御本殿などの建物内は立ち入り禁止のため、マナーを守って交代で参拝したい。巨大なしめ縄を仰ぎ、古の巨大神殿に思いを馳せながら、旅の安全と日常の幸せを祈願した。

今回のような長期の車中泊旅で課題となるのがゴミの処理だ。しかし、今回使用した「オステリア」には車外に独立したストレージボックスがあり、生活ゴミを車内に溜め込まずに済む。実際に検証したところ、10日分以上のゴミを十分に収容できるスペースがあり、車内の清潔と無臭を保つことができた。RVパークなどの指定場所で適切に処分しながら進めば、長期旅も実に快適だ。

愛犬と共に歴史、食、絶景を堪能した島根の旅。キャンピングカーという自由な相棒がいれば、ペットとの旅の可能性はどこまでも広がっていく。

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