自動車のナンバープレートにアルファベットが書かれた車両が急増しています!従来は米軍基地所属車両につけられていましたが、2018年からは一般車両にもナンバーにアルファベットが使用されるようになりました。さらに2019年1月からは軽自動車のナンバーでも、アルファベットの使用が始まっています。この変更には、どのような原因があるのでしょうか。
日本のナンバープレートの読み方
まずは、日本のナンバープレートの読み方をおさらいします。
日本のナンバープレートの各文字は、それぞれ意味が決まっています。
地名は車両を登録した陸運支局の所在地や、使用本拠地の地理的名称(いわゆる『ご当地ナンバー』)を示します。
地名に続く3桁の数字は分類番号で、車の種別や用途を意味するもの。
そしてひらがなは、自家用・事業用など車両の使用用途を示しているのです。
また、大きく目立つ4点の数字は「一連指定番号」と呼ばれ、手数料を支払うことで希望の番号を指定することができます。(いわゆる『希望ナンバー制度』)
元凶は希望ナンバー制!?
日本の乗用車のナンバープレートにアルファベットを使用する原因となったのが、希望ナンバー制とされています。
一連指定番号には明らかに人気・不人気があり、国土交通省は人気の一連指定番号15種のナンバー交付について、抽選制を採用し交付数を抑制してきました。
ちなみに2019年8月現在の抽選対象番号は、1・7・8・88・333・555・777・888・1111・2019・2020・3333・5555・7777・8888です。
しかし、抽選制を採用しても、人気の一連指定番号をナンバーとして交付するためには、ひらがなも分類番号も既に使い尽くされている陸運支局が出始めました。
そこで、アルファベットを採用したというわけです。
また、日本のナンバープレートは、一度使用したものは再利用しない決まりになっていて、このルールもまた、ナンバー枯渇の原因の1つです。
アルファベットが採用される箇所は?
アルファベットが使用される箇所は、分類番号の下2桁。
最初の1桁目は車両の種別を表すため(小型車は5、大型車は3など)固定されており、変更可能な箇所は分類番号の下2桁だけです。
使用されるアルファベットは、A・C・F・H・K・L・M・P・X・Yの10文字。
数字と混同しないアルファベットが採用されました。
そのため、O(オー)は0(ゼロ)と間違えやすいため不採用で、Qも9と読み方が同じためか採用されていません。
アルファベットナンバーの取得方法
分類番号下2桁にアルファベットの入ったナンバーを取得するには、絶対に外せない条件があります。
それは人気の一連指定番号を、分類番号下2桁の数字が足りなくなった陸運支局で登録することです。
普通車の場合
どの陸運支局でどの一連指定番号を指定すると、アルファベットナンバーになる可能性が高いかというと、いずれも3ナンバーで練馬の「・・・8」、横浜の「8000」、名古屋の「・・・1」となっています。
また、自動車は3ナンバーの未登録車であることが必須。
さらに使用本拠地を該当の陸運支局管内にする必要があるので、転居が必須な場合もあります。
軽自動車の場合
軽自動車でも2019年1月1日より、分類番号下2桁に、アルファベットが採用されています。
人気の一連指定番号は国土交通省が抽選に指定している15種に加え、特定の検査事務所での追加抽選制。
追加抽選番号で1番人気なのが、2525。
2525を追加抽選番号に指定している地域は、札幌・水戸・宇都宮・大宮・所沢・熊谷・岐阜・滋賀・京都・奈良・神戸・姫路・岡山です。
これらの地域に住んでいて、軽自動車を新しく購入予定で、アルファベットナンバーが欲しい方は、希望ナンバー制で2525を指定すると、アルファベットナンバーが交付される可能性があります。
さらに追加抽選番号は、和泉・京都・岡山の軽自動車検査事務所で多く指定されており、アルファベットナンバーを狙えます。
まとめ
アルファベットナンバーは、人気の一連指定番号のナンバーを交付するために考案された窮余の一策です。
希望ナンバー制を使用しない人にはアルファベットナンバーは、ほぼ無縁な制度。
とはいえ、万が一犯罪現場に居合わせたとき、アルファベットナンバーを偽物だと勘違いしないためにも、知っておく必要がある知識です。
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