ラリーの本場ヨーロッパで開催されている、ERC(ヨーロッパラリー選手権)。今回はこのERCをピックアップし、大会の概要やクラス、カテゴリーなどを解説します。

出典:https://en.wikipedia.org/wiki/European_Rally_Championship

ERC(ヨーロッパラリー選手権)とは

ERC(ヨーロッパラリー選手権 : European Rally Championship)は、FIA(国際自動車連盟)の管轄で開催されているラリー選手権です。

RALLY ISLAS CANARIASをはじめ、ヨーロッパの合計8カ国を転戦し、タイトルを競います。

ヨーロッパでの国内ラリーからWRCへステップアップするための登竜門とされていて、メディアの注目度も抜群です。

ERCが始まったのは、1953のこと。年世界最高峰のラリー選手権であるWRCが初めて開催されたのが1973年なので、かなり歴史の古い選手権であることがわかります。

メイン競技はERC1、ERC2、ERC3という3カテゴリーで、それぞれで異なるレギュレーションを設定。

2020年シーズンは5月から11月にかけて、4つのグラベルラリーと4つのターマックラリーが用意されています。

参考:ERC公式ホームページ

ほかにも、ERCジュニア選手権は言わば若手向けのクラスで、参加にあたって年齢制限が設定されており、こちらは年間8戦ではなく6戦となっています。

2020年シーズンは、1992年1月以降に生まれたドライバーがR2車両を使用して戦うERC1、1993年1月1日以降に生まれたドライバーがR4またはR5を駆り、ピレリタイヤを装着して戦うERC3、の2つのクラス設定です。

その他、Abarth 124 rallyをドライブして競うアバルト ラリーカップ ワンメイクシリーズ、P1レーシング フューエル ポディウム チャレンジといったクラスも設定。

多種多様なカテゴリーを持つERCは、若手ラリードライバーに活躍の場を提供する、貴重なラリー選手権の1つと言えるでしょう。

日本人ドライバーの参加実績もあり

ヨーロッパを舞台に開催されるERCに参戦している選手は総じてヨーロッパ出身者が多いのですが、2020年シーズンは全日本ラリーのJN1クラスにスバル WRXで参戦する新井大輝選手がTEAM STARDから参戦予定となっています。

まとめ

ラリーの本場ヨーロッパを舞台に開催されるERCは、まさに次世代のWRCドライバーのための登竜門です。

YouTubeでの情報発信も積極的に行っているので、気になる方は是非動画も見てくださいね。

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