THE TRACK DAYというイベントを知っていますか?それは、一日かけて富士スピードウェイのショートコースと国際コースを楽しみ尽くせるだけでなく、自身のドライビングスキルも向上させられる、うれしいイベントです。
THE TRACK DAYとは
「The energy that breaks through your wall. Feel it tuens into joy.」というコンセプトで、運営されているドライビングレッスン「THE TRACK DAY」。
このコンセプトには、イベントを通して自分の愛車と対話し、自分にとっての新しい楽しみ方を知ってほしいという主催者の思いが込められています。
プロドライバーの指導のもと行われるドライビングレッスンと、富士スピードウェイを合計4時間走り放題という規格外の走行会で、参加者は一日を通して愛車を楽しみ尽くし、新しい一面を知ることができるイベントです。
ショートコースで始まる午前の練習
THE TRACK DAY当日、朝の富士スピードウェイには、ポルシェやフェラーリ、アウディなどの欧州車が、多数集結します。
午前中のスケジュールは、ショートコースからスタート。
サーキットデビューの方も多いこのイベントでは、現役レーシングドライバーでもあるインストラクターを交えての、ドライバーズミーティングからプログラムが始まります。
2019年は、国内や海外でも活躍する選手5名(細川慎弥選手、横溝直輝選手、中村友貴選手、久保凛太朗選手、山口礼選手)がインストラクターとして参加していました。
彼らの指導のもと、最初はショートコースでフルブレーキング練習が行われます。
日常のドライブのなかでは、意外に全力で踏み込むことは少ないブレーキですが、サーキットでは、どれだけ短い距離で自分の目的の速度まで減速できるかどうかが重要となります。
そのためには、愛車の制動性能をしっかりと身体で理解する必要があるため、このようなブレーキングの練習が必要になるのです。
その後は複数台で連なって、オーバーテイクの練習が行われました。
当然ですが、サーキットには車線は無く、抜く側にも抜かれる側にも技術が要求されます。
そのため、事前にオーバーテイクを体験するかしないかでは、初めてコースに出た時の安全性が大きく違ってくるのです。
午後は本コースを2時間走り放題!
ショートコースでの練習を終え、クリスタルルームでの豪華なランチを終えると、再度ドライバーズミーティングが行われます。
そして、いよいよ国際コースのフリー走行がスタートするのです。
まずは全車を2グループに分けての完熟走行を行い、コースに慣れた後はいよいよ全開!
公道では絶対にできない”愛車の性能を余すところなく発揮する”という行為に、参加者は大興奮。
ピットに戻り、車から降りた全ての人が笑顔になっていました。
今回は、アジアからも多くの参加者がいたため、自身の愛車ではなく、レンタルのN1規定トヨタ86レーシングカーが用意されていました。
また、フリー走行中もレッスンを受けることが可能で、愛車をレーシングドライバーに運転してもらい、最適なドライビングを学ぶこともできる豪華さです。
時間内は、走るのも休むのも参加者の自由。
スポーツ走行は想像以上に体力を消耗するため、ピットにはプロによるマッサージコーナーも完備!
疲労が蓄積した身体を労わってから、再びコースに戻るということもできました。
これだけ、至れり尽くせりな環境で富士スピードウェイを楽しめるのが、THE TRACK DAYの1番の魅力!!
実際に、2時間まるまる使って愛車との本気の会話を楽しんだ後の参加者が愛車を見る顔つきは、午前中とは打って変わって「相棒」を見るような、信頼感に満ちた表情へと変わっていました。
こうしてたっぷりと走行を楽しんだ後は、閉会式を経て終了!
記念品をもらって、それぞれ帰路につきました。
まとめ
実は筆者、THE TRACK DAYを取材するのは2年ぶりの2回目。
再びこのイベントに足を運んで感じたのは、安全にサーキットを楽しむことへの配慮のレベルが、さらに向上しているということ。
法定速度の5倍や6倍も出せるようなクルマでの参加者が多いTHE TRACK DAYでは、小さなミスが大きなトラブルにつながってしまいます。
だからこそ、参加者のドライビングレベルを短時間で向上させ、何事もなく自分の家に帰ってもらうということに力を入れているのではないかと、改めて感じることができました。
アナタもこのイベントで、ドライビングスキルを一気に向上させてみませんか?
動画で振り返るTHE TRACK DAY
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