これから大型二輪免許を取得する方必見!通学と合宿のどちらがお得かつ短期間で取得するか徹底比較。長期休みがとりやすい学生から忙しい社会人の方まで、これを見ればあなたに合った大型二輪免許取得術を知ることできるはず!

掲載日:2019/07/28

出典:写真AC

大型二輪免許とは

ホンダ・NC750教習車仕様 / © Honda Motor Co., Ltd.

大型二輪免許は正式名称『大型自動二輪車運転免許』といい、運転免許証には『大自二』と記載されます。

18歳から取得可能で、排気量の制限無く二輪車の運転が可能となります。

かつての大型二輪免許は、排気量400ccまでの二輪車に乗ることができる普通二輪免許(中型限定免許)から限定解除試験(いわゆる一発試験)に合格した方のみ取得でき、その合格者はわずか数パーセントのみの難関試験でした。

あまりにも取得が難しく、何度も試験に挑戦しても不合格になってしまうライダーが続出。

大型バイクに乗れるライダーは限られ、401cc以上の二輪車販売に多大な影響を与えていたので、国内外の二輪車メーカーが強く規制緩和を求めたことにより、1996年9月の免許制度改正のより普通二輪免許と同様に教習所の教習で大型二輪免許を取得することができるようになりました。

大型バイクにもAT限定がある

AT限定大型二輪免許で乗ることが可能なヤマハTMAX / © Yamaha Motor Co., Ltd.

2005年6月から大型二輪免許にもオートマチック限定免許が用意され、401cc以上のビッグスクーターなどクラッチ操作が不要なバイクであればAT限定で乗ることも可能です。

自動車同様に、AT限定はマニュアルよりも取得が比較的簡単で、金額も安価です。

しかし、AT限定大型二輪免許では排気量の上限が650ccとされ、651cc以上のバイクであればクラッチ操作不要なモデルでも乗ることができません。

大型二輪免許取得までの受講内容

© Yamaha Motor Co., Ltd.

大型二輪免許を取得する際、自らが所持する免許により受講する実技、学科講習の回数が異なり、取得までの時間や金額も変わります。

普通自動車免許や普通二輪免許の保有者は、学科講習をほぼ全て終えているため、普通二輪免許取得者は学科講習全て免除、普通自動車免許取得者は1回の学科講習のみで済みます。

技能講習は、自動二輪免許保有者であれば第1段階で5時限、第2段階で7時限を受講します。

しかし、普通自動車免許保有者の場合は、二輪車実技講習がイチからのスタートになるため、第1段階で14時限、第2段階で17時限、免許保有無しまたは原付免許(~50cc)のみの方では第1段階で16時限、第2段階で20時限を受講しなければなりません。

所有免許 大型二輪免許取得までの講習数 AT限定大型二輪免許取得までの講習数
技能講習 学科講習 技能講習 学科講習
普通自動車運転免許 31 1 24 1
普通自動二輪免許 12 免除 9 免除
オートマ限定普通自動二輪免許 16 免除 10 免除
免許証なし・または原付(~50cc)のみ 36 26 29 26

教習所の通学で大型二輪免許するには

© Yamaha Motor Co., Ltd.

クルマの免許を取得するのであれば「時間のある学生のうちがベスト」とよくいわれますが、大型二輪免許となれば、取得を目指す年齢層はバラバラ。

大型バイクになると趣味性の高い乗り物になるため、社会人になってから憧れて大型二輪免許取得を目指す方や、リターンライダーが増えていることから50代・60代の方が大型二輪免許を取得することも珍しくはありません。

そのため、大型二輪免許取得を目指す方は自宅から教習所へ通学しながら教習を受けるかたが大半です。

教習所通学での価格

教習所通学の価格は普通二輪免許保有者で7~13万円、普通自動車免許保有者で15~25万円、所有免許無しの方で25~35万円とされ、オートマ限定の大型二輪免許であればこれらの金額から2~3万円ほど安くなります。

教習所通学のメリット

通学の場合、自分の空いた時間を利用して講習を消化しながら教習を進めていきます。

普段仕事をしている方であれば、仕事のないときに講習を受けることができるため自由度が高く、仕事と並行しながら免許取得ができます。

教習所通学のデメリット

大型二輪免許取得まで多くの技能講習を受けなければならず、技能講習は受ける前に予約が必要になります。

通学者をメインで受け入れている教習所であれば、平日は夕方、休日は日中に講習の予約が集中するため、いざ受講しようと思っても予約が取れず、最短取得を目指したとしても予定通りいかないことがあります。

そのため平日の日中に仕事されている方であれば、入学から大型二輪免許取得まで普通自動車免許保有の方では2~3ヵ月はかかるとされ、普通二輪免許保有者であっても通常1ヵ月間は必要とされます。

通学の場合、教習所に入学してから第2段階までの講習が終了するまで最長でも9ヵ月間、検定期間は卒業検定合格まで3ヵ月と定められているため、いくら仕事が忙しい方でも期間内に取得しなければなりません。

合宿免許での大型二輪免許するには

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合宿免許は、教習所近くに用意された宿泊施設で一定期間滞在し、教習所に通いながら免許を取得します。

一日の大半を教習所で講習を受けるため取得まで集中でき、教習所通学よりも短期間かつ高確率で取得できます。

合宿免許の価格

合宿免許の場合、教習所の入学金、講習費用のほかに、宿泊施設の宿泊費、光熱費も含まれます。

さらに、食費、自宅から宿泊施設までの交通費も含まれ、合宿免許に申し込む際はすべてコミコミの価格が表示されているのが大半です。

価格は普通自動二輪免許保有者で約10万円、普通自動車免許保有者で約20万円、免許無しの方は22~30万円とされます。

これは地域や時期によって変動しますが、夏休み時期など多くの方が合宿免許に申し込む時期は安くなり、合宿免許を実施している教習所は都心部より地方のところがほとんど。

合宿免許は一定期間に多くの生徒を集めることで安価が実現できるため、普通自動車免許、普通二輪免許など生徒が多い免許であれば合宿のほうが安くなりますが、大型二輪免許では生徒が集まりやすい期間でも普通自動車や普通二輪ほど生徒が集まらないため、価格相場は通学とあまり差がありません。

そのため、合宿免許は夏休みや春休みなど長期休暇が取りやすい高校3年生や専門・短大・大学生から人気なのです。

合宿免許のメリット

合宿免許は通学よりも短期間で取得できることが大きなメリット!

普通二輪免許保有者であればほとんどが1週間以内で取得でき、普通自動車免許保有者や免許無しの方では13~16日の合宿期間で取得可能です。

さらに、試験が不合格になっても追加料金が発生させない『安心保障コース』といったオプションも用意されており、取得まで保証されるところ合宿免許で心強いところです。

また、教習所や合宿所で多く方と出会うことができるため、多くの友達を作る事ができたり、恋人との出会いは合宿免許でしたなんてことも聞かれます。

合宿免許のデメリット

合宿免許の際、土日祝日でも教習所は講習や試験を行っているため、教習所へ入学してから免許取得のために一日中束縛される日が数日間続くため、合宿期間中のほとんどを講習や試験対策に費やさなければなりません。

合宿免許で決められた期間内に取得できず、取得保証のオプションがなければ、延長料金が発生する場合もあります。

合宿免許に参加するのであれば、それなりに覚悟が必要かもしれません。

まとめ

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通学 合宿
価格 普通二輪免許保有者:7~13万円
普通自動車免許保有者:15~25万円
免許無しまたは原付のみ:25~35万円
普通自動二輪免許保有者:約10万円
普通自動車免許保有者:約20万円
免許無しまたは原付(~50cc)のみ:22~30万円
期間 普通二輪免許保有者:約1ヵ月間
普通自動車免許保有者/免許なし:2~3ヵ月
普通二輪免許保有者:1週間以内
普通自動車免許保有または免許無し:13~16日
メリット 仕事と並行して通学可能。
時間をかけながらゆっくりと免許取得できる。
短期間集中型で免許取得可能。
取得保証制度もある。
宿泊費や生活費などを含めれば、通学よりお得。
デメリット 取得まで長期間が必要。
希望の日時に講習の予約がとれないこともある。
教習期間中は教習所と宿泊所に束縛される。
長期間の休暇がとれない社会人には向いていない。

大型二輪免許は、普段仕事や学校に行っている方であれば通学が一般的です。

大きく価格の差が出ることはありませんが、教習所が繁盛記であれば合宿のほうが若干安くなることもあります。

また、合宿免許であればネット申込割引や団体割引もあり、交通費も支給されるのであれば遠方で地方の合宿施設でも問題なく免許取得までこぎつけます。

合宿免許は学生や長期休暇がとれる方なら合宿免許がおすすめ。

もし週末休日と有給休暇で連日8日間ぐらいの休暇が取れそうならば、合宿免許に挑戦しても良いでしょう。

しかし、多くはそうもいかない社会人や忙しい学生さんもおられると思うので、無理なく大型二輪免許に挑戦したい方は通学をおすすめします。

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