映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のワンシーンで、主人公のマーティーが欲しがっていたように、アメリカで人気の車種と言えばピックアップトラックです。実際、販売台数から見てもかなり売れ筋で、軽自動車やミニバンばかりが売れる日本では考えられない規模の市場となっています。一体なぜ、アメリカではピックアップトラックが人気なのでしょうか?

掲載日:2019.8/18

4代目トヨタ ハイラックス 出典:https://newsroom.toyota.co.jp/jp/hilux50th/images/

安いから、売れる!

出典:http://www.ford.com/

日本では18歳まで待たないと自動車免許を取得することが出来ませんが、アメリカでは16歳から免許を取ることが可能です。

16歳の誕生日に、親からお下がりのクルマや、中古車をプレゼントしてもらう、なんてこともよくあるそうで、その際にプレゼントとしてよく選ばれがちなのが、ピックアップトラックなのです。

その理由は税制などにあります。
貨物や商用車の税金が乗用車に比べて安いのは、日本もアメリカも同様のこと。

とはいえ、アメリカの方が、日本に比べてガソリンが安かったり、大排気量でも税金が安かったりという差もありますが、1番大きいのは保険だそうです。

若者がスポーツカーに乗ろうものなら保険料も相当な値段となってしまうのは、アメリカも日本も同様ですが、ピックアップトラックに関しては、かなり割安になるというのです。

安いから親も乗せたがるし、子供もその分のお金でカスタムをしたがる。という文化が背景にありました。

アメリカで人気のピックアップトラック

2018年度の年間販売台数を見ても、TOP3がピックアップトラックで、3車種だけを合計しても203万台、ピックアップトラック全体では約295万台ほども販売しているアメリカ。

そんな米国で現在人気の車両をご紹介しましょう。

フォード F-150

アメリカで最も売れているピックアップトラックであり、ピックアップトラックの代名詞的な1台が、フォード F-150です。

1948年に初代モデルが発売されて以来、70年以上も販売されつづけている名車中の名車。


フォードF-350 デューリー/出典:http://www.ford.com/

“フォードのFシリーズ”とひとまとめに言われることもありますが、日本ではデカいF-150もFシリーズの中では末弟的存在。

F-150よりひと周り大きいF-350は”スーパーデューティー”と呼ばれ、後輪がダブルタイヤになっている『デューリー(Dually)』というモデルもあります。


フォード F-650/750/出典:http://www.ford.com/

そして、Fシリーズの頂点に君臨するのが、F-650/750です。

プロペラシャフトが長すぎて、どうなってるの??

えっ?6枚ドア?もはやリムジン??とツッコミどころが満載ですが、とにかくデカくて、カッコいい!

ご覧の通り、Fシリーズはバリエーションも豊かで、多くのアメリカ人に愛されているNo.1ピックアップトラックなのです。

シボレー・シルバラード

出典:http://www.chevrolet.com/

フォードFシリーズに次いで、2番目に売れてるピックアップトラックが、シボレー シルバラードです。

もはやトラックとは呼びがたいレベルで豪華な内装や充実の装備が魅力の1台。

日本ではなかなか見かけることのないモデルなだけに、目立ち度は満点でしょう!

トヨタ・タンドラ

出典:https://www.toyota.com/

北米トヨタが発売しているタンドラも、アメリカで人気の車両です。

画像の様に、ラリーレイドでも活躍しています。


出典:https://toyotagazooracing.com/jp/nascar/release/2017/12.html#campingworldSeries

その一方で、タンドラはサーキットでも活躍しています。
NASCARトラックシリーズに参戦していることもあり、北米での人気が高いようです。

ピックアップトラックの中でもスポーティなイメージが強いことから、若者を中心に注目のモデルとなっています。

まとめ

出典:http://www.carstyle.jp/

アメリカでピックアップトラックが人気の理由について、探ってみました。

文化の違いはあれど、人気の理由はやはり値段。

日本で安く遊ぶとすれば、軽トラでピックアップトラックを真似たカスタムをしてみても楽しいかもしれません。

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