頑丈、安心、安全と言えばドイツ車。安全基準も非常に厳しく、創業間もないころから事故現場には足を運び、車両の改善を図っているメルセデスベンツ。そんなベンツに防弾仕様の車両があることをご存知でしょうか?ハンドガンで撃っても、ライフルで撃っても、爆破しても安全。そんなメルセデスベンツの防弾仕様車両の凄さとスペック、そして防弾車両を作る日本企業をご紹介します。
テスト風景が壮絶です。
防弾車両「Mercedes-Benz Guard」とは
まずは動画をご覧ください。
車両の安全テストを行っている動画ですが、驚くほど過激な内容でテストが行われています。
冒頭の映像では銃痕だらけ…日本じゃまずありえないと思いたい映像ですね。
最初はいわゆる衝突試験映像から。
これだけ見ても、客室内に破損はなく、いかに頑丈に作られているかよくわかりますね。
側面衝突の試験を観ても、ゆるやかにしなりながらも、ほぼへこんでいません。非常に安全に作られていることがよくわかります。
と、ここまでは日本でもよく見られるテストですよね。
国産車の安全基準も非常に高くなってきていると言われる昨今ですが、これを見るとベンツのボディもかなり安全に作られていることがわかりますね。
メルセデスベンツガードの防弾試験
次の試験では、ライフルが登場します。
この時点で若干理解が追い付かない方もいるかもしれませんが、日本ではありませんのでご理解ください。
当然のようにライフルで車両を打ちます。
ガラスが割れて、表面が砂のように流れてきています。
その後も、車体の様々な個所をひたすら打ち続けます。
車に弾丸を撃ち込むと、こうやって穴が開くんですね。
なんと、あれだけ撃ち込まれても銃弾は貫通していません!
ガラスの表面を割ったのみで、見事に車内を守っています。
ちなみにこのガラス、厚みはおよそ10cm、重さは1枚135kgだとか。普通車じゃ考えられないですね。
当然と言えば当然なのでしょうが、実銃による防弾試験があるということに唖然です。
メルセデスベンツガードの耐爆試験
なんと、防弾性能だけではなく、耐爆性能も非常に高いというメルセデスベンツガード。
当然のように、試験では車両に爆弾を設置し、爆破しています。
車体上部の爆破。
動画ではスローになっていますが、車体がゆがむような動きは一切見えません。
車体側部からの爆破。
流石にテールレンズなどは粉みじんに吹き飛んでしまうようですが、車体自体に深刻なダメージは見られません。
車両下部で爆破させてもこの通り。
車は微動だにしていません。
当然車内は奇麗なまま。
試験人形も、内装も特にダメージは見当たりません。
ちなみに、車体下部で爆破されて、万が一付近が燃えてしまっても大丈夫なのがこのメルセデスベンツガード。
センターコンソールの消火器ボタンを押せば…
車両下部から消火器が噴射され、付近の延焼を食い止めます。
いついかなる状況でも、VIPを守り抜くためのカスタムがそこら中に施されている。
それがこのメルセデスベンツガードなんです。
ここまで紹介してきたこの車両ですが、これだけ安全に作ると車重はどうなっているんでしょうか?
動画を見ると運動性能も高そう…気になるスペックは次のページで!
日本で作っている防弾仕様ベンツも登場します!