バンらしからぬ見た目から、それまでの軽バンの概念を打ち砕き、商用利用だけでなく一般ユーザーにも人気のホンダ N-VAN。その人気に後押しされるように、多くのメーカーからさまざまなカスタムパーツがリリースされています。今回ご紹介するフォレストオートのN-VANは、東京オートサロン2019にも出品され、来場者だけでなく、なんとホンダの広報からも注目された1台です。

Text : Shingo MASUDA / Photo : Takanori ARIMA

少ない部品点数でN-VANのイメージを激変


交換するだけという手軽さと、その高い品質で人気のFAFリフトアップスプリング®️により3.5cmリフトアップされたフォレストオートのN-VAN。

さらに、タイヤは純正よりも外径が大きい165/65R14のMTタイヤを履き約1.5cmアップし、スプリングと合わせて約5cmリフトアップされています。


ホイールは、力強いデザインが印象的なMLJのXTREME-J X04で、カラーはマッドブロンズをチョイス。

純正オプションのコーナーガーニッシュや、オリジナルデカールと合わせることで、アイキャッチポイントを車両下部に集め、リフトアップ感を強調させています。


リヤゲートの背面タイヤと共に、往年の四駆をイメージさせるフロントのバンパーガードは、スチールよりも加工に手間のかかるステンレス製。

あえて安価なスチールではなく、ステンレスを選ぶあたり、フォレストオート代表 戸森さんの強いこだわりを感じることができます。


そして、このN-VAN最大の注目ポイントが、完全オリジナルで制作されたトレーラーヒッチ(ヒッチメンバー)です。

通常トレーラーヒッチは、リヤバンパーの下に設置されることが一般的ですが、なんと、未使用時にはバンパー内に格納できる優れもの!

未使用時の見た目がすっきりするのはもちろん、通常の設置方法よりも取り付け位置が上がるため、デパーチャーアングルを稼ぎ、コンビニの車止めや悪路走行で擦る心配がありません。


もともと、軽バンの実用性を向上させるためにリフトアップスプリングを開発しているだけに、地上高を犠牲にしないトレーラーヒッチは、フォレストオートらしいこだわりポイントなのです。

車格を1段アップさせるFAFリフトアップスプリング®️


ここからは、FAFリフトアップスプリング®️についてお話していきましょう。

取材当日は、戸森代表の隣に乗せていただくことができたのですが、走り出してすぐ感じたのは、乗り心地が驚くほど良いということ。


通常リフトアップした場合、純正よりもバネを固くして、重心が高くなったことによるフラツキを防止するのが一般的です。

しかし、それでは路面の細かな段差を拾ってしまい、舗装路であっても乗り心地は明らかに悪化します。


ところが、フォレストオートのFAFリフトアップスプリング®️は、純正ショックアブソーバーに最適な硬さを追求。

その結果、スプリングやショックアブソーバーの嫌なツッパリ感が出ることもなく、乗り心地を犠牲にすることがありません。

もちろん、柔らかすぎで逆に不安定になるようなことも皆無。

もともと軽自動車離れした上質な乗り味に定評のあるN-VANですが、FAFリフトアップスプリング®️を装着することによって、車格が上がったようなしっとりとした剛性感を得ることに成功しています。

実用性を重視するからこそすべてのパーツは車検適合品


「自分もこんな風にN-VANをカッコ良く乗りたい」と思っても、やはり車検のことが心配になる方も少なくないはず。

しかし、フォレストオートの手掛けるちょいアゲ系のカスタムカーは、すべて車検の範囲内であるため安心です。


例えば、今回ご紹介しているN-VANの背面タイヤやバンパーガード、そしてもちろんタイヤとスプリングで約5cm上がった車高も車検OK。

代表の戸森さん自らが陸運局に出向き、構造変更などの手続きなしで車検をクリアできることを確認しています。


大幅なリフトアップや、もっと径の大きなタイヤを履かせれば、カスタムカーとしてインパクトを出せるかもしれません。

ですが、車検の度に純正へ戻さなければならないようでは、結果的にユーザーに負担を強いることになります。

そして、何より、過度なリフトアップは、フォレストオートを訪れるユーザーが求める“悪路走破性”を台無しにしてしまい、本末転倒なのです。


見た目ではなく、ちゃんと使えて価値のあるちょいアゲカスタムに興味があるという方は、一度フォレストオートに相談してみてはいかがでしょうか。

フォトギャラリー

ショップ情報

株式会社フォレスト・オート

住所:〒289-2306 千葉県香取郡多古町十余三355-13
営業時間:9:00 ~ 19:00
定休日:水曜日
TEL:0479-75-2726
FAX:0479-75-4001
HP:https://www.forest-auto.com/

 Motorzではメールマガジンを配信しています。編集部の裏話が聞けたり、最新の自動車パーツ情報が入手できるかも!?配信を希望する方は、Motorz記事「メールマガジン「MotorzNews」はじめました。」をお読みください!