数ある自動車のカスタムパーツの中で、カーショップなどの専門店だけではなく、トヨタディーラーでも購入や装着ができるパーツブランドに「TOM’S (トムス)」があります。このトムスは、40年以上にわたり国内外のモータースポーツに関わり、国内最高峰のレースカテゴリーである「スーパーGT」と「スーパーフォーミュラ」に参戦。両カテゴリーにおいて幾度もシリーズチャンピオンを獲得した名門レーシングチームです。
そのトムスがプロデュースしたパーツやアイテムは、常に”走り”を感じさせる仕上がりとなっており、それはヴェルファイア⽤でも例外ではありません。ゴージャスな印象のドレスアップが多いですが、トムスのパーツで走りをイメージしたスポーティなカスタムもまた魅力的です。

Photo : Kiyoshi Wada Text : Masamichi Okutsu

GTマシンやレースを感じさせるスポーツルックなヴェルファイア





ギラギラなゴージャス感よりも、ラグジュアリーなスポーツ性を意識してデザインされたフロントバンパー。GTマシンをはじめ、レーシングカーの空力デバイスがデザインのモチーフとして取り入れられており、細かなディティールがそれを感じさせてくれます。また、デイライト(トムスフロントバンパー専用のLEDデイライトは2万7500円で設定あり)や塗り分けなどのトレンドも取り入れられており、さらなるカスタムも楽しめます。バンパーの素材はFRPで、装着によって地上高は約35㎜ダウン。

価格は13万2000円で、塗装済み(25万8500円)の設定もあります。
GTマシンを彷彿させるデザインを採用したサイドステップ。

どうしてもミニバン故に、純正では間延びして見えるサイドビュー。これを引き締める役割もあります。

地上高は約50㎜ダウンしますが、割れにくいABS樹脂が採用されている点もポイントです。

価格は9万9000円で、塗装済みは15万4000円です。
リアアンダースポイラーはその名前通り、全交換が必要なフルバンパータイプではなく、下部に装着するアンダースポイラータイプ。

ディフューザー形状となっているので、ノーマルバンパーに後付けしたとは思えない存在感を発揮してくれます。

素材はFRPで、地上高は約35㎜ダウン。価格は5万5000円で、塗装済みは9万9000円です。
トムス製アイテムの中でもコンスタントに人気を集めているのがスポーツサイドバイザーです。

特許取得の独自形状でベンチレーション機能を最大限発揮するほか、後席への風の巻き込みを抑える優れものです。ヴェルファイア用は1万5400円です。

エンジンスタートスイッチはトムスオリジナルのプッシュスタートボタンに変更。

トムスロゴがスポーティな気分を高めてくれるアイテムです。価格は3080円。

ホイールはトムスのアルミホイール「TH01」。

異形デザインのスポークを組み合わせたダブルフェイスデザインが特徴の鋳造1ピースホイールです。

19インチと20インチの設定があり、それぞれ4万6200円と5万5000円となっています。

トムス製アイテムの中でも屈指の人気を誇るエキゾーストシステム「トムス・バレル」

デモカーに装着されているマフラーはエキゾーストシステム「トムス・バレル」のエアロ専用品を装着。

このマフラーはヴェルファイア用に限らず、トムス製アイテムの中でも特に人気の高いアイテムで、ヴェルファイア用では写真のチタンテール(18万7000円)のほか、カーボンテール(23万1000円)やステンテール(14万8500円)も選べます。

また、ノーマルバンパー専用タイプの設定もあります。
バンパー下から覗くオフセットしたオーバルのテールデザインが印象的。

テールは120㎜径のオーバル、メインパイプはステンレス50㎜径のフルステンレスです。

ディーラーで買えるアイテムであることからも分かる通り、保安基準適合しております。

デモカー(V6)に装着されたエキゾーストシステム「トムス・バレル」の印象は、静か。

厳しい保安基準に適合するアイテムなので、うるさくないことは分かっていましたが、アイドリングから常用走行の音量はほぼノーマルと変わらないと思えるほどの静かさ。

家族と同乗の際の会話に支障をきたすことも、音楽が聞こえないなんてこともありません。
もちろん、夜間や早朝でも周辺の迷惑になることはないでしょう。

ただ、一度アクセルを高回転に踏み込んでみると印象はガラリと変わります。

V6エンジンを楽しめるスポーティなサウンドに包まれることは間違いありません。

高級車でありながらも、スポーツマインドを取り入れている、トムスならではの演出と言えます。

近接騒音値はノーマル87dB(V6)に対し95dBと8dBほど音量が大きくなっていますが、当然は車検は対応していますので、本当にいいとこ取りのマフラーではないでしょうか。

まとめ


トヨタディーラーで買えるカスタムモデルとして紹介させていただいたトムスのヴェルファイアでありますが、どんな印象を持たれましたか?豪華絢爛・ラグジュアリーなカスタムが主流のアルヴェルの中で、スポーツマインドを前面に押し出した味付けはトムスならではないでしょうか。今後も新車を中心に、いろいろな車種でトムスらしさを売りにしたカスタマイズモデルがリリースされるとのことで、楽しみですね。

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