ついに今週末に迫ったF1日本GPin鈴鹿、モータースポーツファンにとっては欠かせない年に一度の特別な週末です。そこで、モータースポーツファンの皆さんに知っておいて欲しい今年の鈴鹿でのF1を観に行くべき大きな3つの理由をご紹介したいと思います。
例年になく激しいチャンピオンシップ争い、ハミニコ対決!
今年、最も注目されているのはメルセデスAMGに乗る、3度のワールドチャンピオンであるルイス・ハミルトンと現在ポイントリーダーのニコ・ロズベルグによる激しいチームメイトバトルです。
14歳でカートのチームメイトになり「F1に行ってチームメイトを組もう」と誓い合った二人は今、現実となって4年目の激しいバトルを演じています。
2014年のレギュレーション変更より常勝チームと化したメルセデスAMG。過去2年のチームメイト対戦成績はハミルトンが2年連続でチャンピオン獲得。
しかし今年は開幕4連勝をしたロズベルグは5戦終わってハミルトンに43ポイント差をつけたものの夏休み前の7戦で6勝したハミルトンが逆に19ポイントをつける展開に、夏休みが明けると復調し勝ちを重ねたロズベルグが逆転、さらに前戦マレーシアGPのハミルトンはエンジントラブルによるリタイアという波乱のシーズン。
ロズベルグが23ポイントリードする中で迎える日本GPはラスト5戦の流れを大きく左右するであろう注目の一戦です!
過去の2年の成績を見るとハミルトンが2勝しているものの、ポールポジションはロズベルグが2回獲得しています。
抜きにくいサーキットである鈴鹿ではスタートが重要になってきます。
昨年はスタートの蹴り出しの差で1コーナーでロズベルグをオーバーテイクしたハミルトンがそのまま逃げ切り勝利しています。
今年もスタートから1コーナーにかけての飛び込みに注目です!
このままロズベルグがリードを守り抜き自身初のワールドチャンピオンになれるのか、それともハミルトンがチャンピオンの意地でここから鬼の巻き返しを見られるか、ハミニコ対決はレースにおける最大の注目ポイントです!
フォースインディアvsウィリアムズvsマクラーレンの三つ巴バトル
フォースインディアとウィリアムズのコンストラクターズポイントは3ポイント差。
そこに巻き返しを図るマクラーレンホンダが加わり三つ巴のバトルが予想されます。
前戦のマレーシアGPでは5位から9位の間にこの3チームのドライバーが5人というとても拮抗した面白いレースが展開されました。
地元だけに勝って欲しいマクラーレンホンダですが、フォースインディア、ウィリアムズともそれぞれメルセデス製パワーユニットを搭載するチームなので簡単には勝たせてはくれないでしょう。
タイヤ戦略が巧みなフォースインディアか、第3セクターでストレートの速さを活かせるかウィリアムズ、そして百戦錬磨のアロンソとバトンが匠の技で勝利するか、この3チームの争いから一瞬たりとも目が離せません!
引退、そして休養の二人のレジェンド
現在ウィリアムズで戦うフェリペ・マッサは引退。
そしてマクラーレンホンダに乗るジェンソン・バトンは休養と長年F1を彩ってきたレジェンドドライバー二人が見れるのは今年で最後です。
ブラジル人ドライバーのフェリペ・マッサはフェラーリの育成ドライバーとして2002年にザウバーからデビュー。
その後2006年にフェラーリに加入しシューマッハフェラーリ時代の最後のセカンドドライバーを務めました。
シューマッハが去ってからはフェラーリを自ら引っ張り、2008年にはルイス・ハミルトンと最終戦ブラジルGPまでチャンピオン争いを演じました。
地元グランプリでトップチェッカーを受けたマッサでしたが、1ポイント差で敗れてしまった時の涙の表彰台は今でもF1ファンの心に刻まれています。
2013年にフェラーリを去り、今年まで名門ウィリアムズに在籍していました。
しかし、35歳になったマッサはチームメイトのヴァルテリ・ボッタスに負けることも多くなってきました。
しかし難しいコンディションなどでは堅実な走りでポイントを獲得するなどベテランドライバーとしてグリッド上でも人気のドライバーでした。
来年もウィリアムズで走ると思われていましたがイタリアGPで引退を発表、14年という長いF1でのキャリアに終止符を打つことになりました。
鈴鹿サーキットでの日本GPでは過去一度2位表彰台に乗っている経験もあります。
最後の鈴鹿を良いレースで締めくくれるか、マッサの勇姿見届けましょう!
一方、2009年のワールドチャンピオンであるジェンソン・バトンも来年は休養することが発表されています。
2000年にウィリアムズからデビュー、ベネトン、ルノー、BARホンダ、ホンダワークスチームなど多くのチームでエースドライバーとして活躍してきました。
そして2009年に名将ロス・ブラウン率いるブラウンGPでワールドチャンピオンとなります。
その後2010年から現在のマクラーレンに在籍してきました。
2015年からはマクラーレン・ホンダとして伝説のタッグが復活すると、チームメイトには現役最速と名高いフェルナンド・アロンソとチームメイトを組み、マクラーレンホンダの開発・進歩に大きく貢献してきました。
しかし、2015年のGP2王者で今年日本のスーパーフォーミュラに参戦しているマクラーレンの秘蔵っ子、ストフェル・バンドーンにシートを譲る形で、バトンは一年間の休養を選択しました。
この発表に多くのファンが驚きましたが、16年間に渡ってF1に生活を支配されてきたバトンにとってこの選択は素晴らしい決断だと思います。
2018年にマクラーレンに乗るオプションを残しての休養ですが、もしかしたらアロンソとバトンのグリッド上最強とも言えるペアを観れるのは最後になるかもしれません。
鈴鹿サーキットでの日本GPでは2011年に優勝した経験もあります。
また今週末の天気予報は雨、ちょい濡れ路面で圧倒的な速さを持つバトンにとっては追い風となりそうです。
前戦のマレーシアGPでは二人ともチームメイトに勝利し、予選Q3まで進んだほどまだまだ速さはあるのに、来年はいないことを考えるととても寂しいですね。
マッサの鈴鹿ラストラン、そしてしばし休養に入るバトンのレース。是非鈴鹿に来て彼らの勇姿を一緒に見届けましょう!
まとめ
レース観戦にはテレビでは味わえないその場の空気感、臨場感、興奮があります。
年に一度のF1、もし迷っているなら絶対に来るべきです!この3つのことが必ずレースを面白くすることでしょう!
ドライバーの腕とマシンの総合的な性能が試される鈴鹿サーキット。今年もどんなドラマが待っているか今から楽しみになってきましたね!
観戦する際は是非この3つのポイントに注目して予選、決勝を通して最高の週末を楽しみましょう!
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