トヨタ系ワークスチームとして、高い人気を誇る老舗チーム「Team LeMans」。スーパーGTや、スーパーフォーミュラなど、様々な国内レースで長年活躍してきた名門チームです。過去の所属ドライバーは伊藤大輔選手や飯田章選手・脇阪寿一選手(現・チームルマン監督)など、そうそうたる顔ぶれ。そんな有名ドライバーがこのチームで操ってきたマシンを、チームルマンの歴史と共にご紹介します!
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Team LeMansってなに?
「エッソウルトラフロースープラ」と聞いて、懐かしく感じる人もいるのではないでしょうか?
数々の名ドライバーが所属していたTeam LeMans。
現在は2016年にSuperGTを勇退した「ミスタースーパーGT」として今も人気を集める脇阪寿一選手がSuperGTで監督を務めています。
そんなTeam LeMansですが、こちらは「株式会社ルマン」という渋谷に本社を置く自動車部品メーカーで、1967年に設立されました。
当時の社名は「ルマン商会」で、2000年にレース部門を「株式会社チームルマン」として子会社化。
社名の由来は、ル・マン24時間レースから来ています。
チームの歴史は古く、ルマン商会のレース部門として1969年に設立。
1970年代から、日本のトップチームとして数々のカテゴリーで活動しています。
フォーミュラレースでは1976年以降、全日本F2000からスーパーフォーミュラと、国内トップカテゴリーに継続して参戦。
2016年も、元F1ドライバーとして有名な小林可夢偉選手がTeam LeMansから参戦しています。
全日本GT選手権には1999年からスープラで参戦。トヨタのワークスチームの中でもエース的存在で、チーム・ドライバー共に人気の高いチームです。
最近ではENEOSカラーが印象的でしたが、2016年からスポンサーがWAKO’Sに変更になりカラーリングも一新され話題になりました!
そんな名門のチームルマンですが、過去にはどんなマシンが走っていたのでしょうか?
JGTC時代から現在のスーパーGTまで、参戦マシンを一挙ご紹介!
懐かしいマシンも出てきます。では見ていきましょう!
虎のカラーリングが特徴的!1999年 エッソタイガースープラ
1999年にTeam LeMansはJGTCにスープラで初参戦。
当時のカラーリングは「虎」柄で、他のマシンとは一味違う個性的なマシンでした。
海外でのレース経験が豊富な野田英樹選手(現レクサスチームサード監督)と、元WGP世界王者で、二輪から四輪レースに転向し、ルマン24時間耐久レースでも活躍していたワイン・ガードナー選手のコンビ。
初参戦のシーズンにも関わらず、安定してポイントを獲得し、シリーズランキング9位で終えます。
「ミスタースーパーGT」脇阪寿一のトヨタ移籍!2001年 エッソウルトラフロースープラ
この年に脇阪寿一選手がホンダの童夢から移籍!1999年から継続して、この年も野田英樹選手が相方としてドライブしました。
そして、名前も「エッソウルトロンタイガースープラ」から「エッソウルトラフロースープラ」に変更になり、カラーリングも一新!「虎」柄から、ブルー&ホワイトのお馴染みのカラーリングになったのもこの年ですね!
しかし、エッソと言えばエッソタイガーということは変わらず、前年ほど派手ではありませんが、リアフェンダー辺りに虎の写真があしらわれていました。
この年の成績は、第2戦富士スピードウェイに見事優勝。第3戦・第4戦とポイントを獲得しますが、その後はトラブルにも見舞われノーポイントに。
ポイントランキング7位でシーズンを終えました。
エッソブルーのマシンがチャンピオンに!2002年 エッソウルトラフロースープラ
チームルマンがJGTCに参戦して3年目のこの年、ついにシリーズチャンピオンを獲得します。
ドライバーは昨年から引き続き脇阪寿一選手が継続。
相方には前年までRAYBRIG NSXをドライブしていた飯田章選手が抜擢されました。
第1戦は1ポイント獲得し、第3戦では優勝!その後も安定してポイントを獲得するクレバーな走りで、見事シリーズチャンピオンになりました。
ポイントを取ってないラウンドはわずか1ラウンド。この成績からもシーズンを通して強かったのがわかりますね!
ちなみに、”エッソウルトラフロースープラ”は2005年まで続きます。
その中でも特に印象深いのは、シリーズ優勝した2002年、そして2003年の伝説となったSUGOでのバトルなど、数々の伝説を打ち立てた車両ですよね!
懐かしのマシンを紹介してきたところで、次のページでは、トヨタからレクサスへと変わっていきます。
もはや懐かしいSC430から、2017年のLC500はどうなるのか?といったところまで!詳細は次のページで!