2017年から日本でも開催されることになり注目を集めている「MINI CHALLENGE JAPAN」。このシリーズは「John Cooper Works」というモデルがベース車両となっており、歴代モデルはWRCやダカール・ラリーにも参戦しています。そんな数あるJCWシリーズをご紹介します。

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「MINI John Cooper Works」とは?

©︎BMW AG/MINI

MINI John Cooper Worksは、MINIのチューニングを手掛けたイギリス人、ジョン・クーパーの名前を冠したモデルです。

レーシングカーの製作に携わったジョン・クーパーが手掛けたクラッシックMINIは1964・65・67年のモンテカルロラリーで勝利を挙げ大活躍を収めており、MINIの最上級スポーツモデルの位置付けとなっています。

モンテカルロラリー優勝の際に付けていたカーナンバー「37」は多くのMINIファンから愛されており、2011年よりカントリーマンにて参戦したWRCに於いてもカーナンバー37を付け伝統を継承しての参戦となりました。

 

「MINI CHALLENGE 」とは?

©︎BMW AG/MINI

2002年にイギリスで始まったMINI のワンメイクレースです。イギリス各地のサーキットをレース専用車両によって全9戦、戦うシリーズで、40台以上のマシンが参戦しています。

ベース車両はMINI最上級スポーツグレードとなるJohn Cooper Works(ジョン・クーパー・ワークス、以降JCW)で、初代R53型JCWからスタートし、モデルチェンジに伴いR56型JCW、2016年よりF56型JCWが使用されています。

F56型よりシーケンシャルミッションとデータロガーが採用され、若手ドライバーやメカニックの育成にも貢献しています。

またMINIファンが集まるイベントでもあり、レース観戦以外にもMINI好きにはたまらない出会いや演出も用意されているので、レース初心者から上級者、そして観客までもが楽しめるイベントとなっています。

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2017年からは日本でもプレイベントとして全2戦の開催を予定しており、2018年から国内主要サーキットで全5戦が予定されているのです。

MINI CHLLENGE JAPANの使用されるJCWとはいったいどんなマシンなのでしょう?

歴代のJCWをご紹介していきたいと思います。

 

歴代MINI John Cooper Works(JCW)のご紹介

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クラッシック時代から積極的にモータースポーツの参戦してきたMINI。

JCWはクーパーSをベースにモディファイされているマシンとなっています。

ここではBMWの手により新たに生まれ変わったNewMINIとなり、MINI CHALLENGEやWRCなどのモータースポーツに参戦するためのベース車両となったJCWを中心にご紹介していきます。

 

R53型 JCW

出典:http://www.motoringfile.com/

2006年式 R53型 MINI JCWキット搭載車 スペック
全長×全幅×全高(mm):3655×1690×1455
ホイールベース(mm):2465
車軸重量(kg):1180
エンジン仕様:直列4気筒 SOHC16バルブ スーパーチャージャー
排気量(cc):1598
最大出力:200ps/6950rpm
最大トルク:24.0kg-m/4000rpm
トランスミッション:6MT

駆動方式:FF

新車販売価格:2,824,500円
キット価格:698,000円

中古販売相場:1,850,000円~

BMWが初めて手掛けた初代R53型MINI。

初代は開発コードでグレード分けが成されておりR53型はクーパーSとなります。

JCWの設定はありませんでしたが、JCWキットが装着された車両が日本でも限定200台販売されました。

主にパワー関係のチューニングが施されており、標準のクーパーSと比較すると35ps/3.0kg-mアップグレードされています。そして、MINIの中で唯一スーパーチャージャーを搭載したモデルでもあった為、トルクフルで軽快なゴーカートフィーリングを堪能できる1台として人気となったのです。

また、オートエアコン、電動ミラー、後部座席などを排除し軽量化を図っているのも特徴です。

 

R56型 JCW

©︎BMW AG/MINI

2013年式 R56型 MINI JCW GP スペック
全長×全幅×全高(mm):3775×1685×1420
ホイールベース(mm):2465
車軸重量(kg):1210
エンジン仕様:直列4気筒 DOHC16バルブ ターボ
排気量(cc):1598
最大出力:218ps/6000rpm
最大トルク:26.5kg-m/5750rpm
トランスミッション:6MT

駆動方式:FF

新車価格:4,600,000円

中古相場:2,200,000円~

2013年に発売されたR56型JCW GPは、通常のJCWをレースベース車両にするべく改良されたモデルで、乗車定員は2名。

ボディー補強などが施されサーキット走行を見越した本格的なモディファイが成されており、ターゲットをモータースポーツユーザーに絞ったパッケージとなっています。

日本では限定200台の販売なので、なかなか見かける機会はありませんが、MINIが目指すゴーカートフィーリングを堪能できる仕上がりになっている事は間違いありません。

こちらもMINI CHLLENGEのベース車両となっており、クラブマン(R55)・コンバーチブル(R57)・クーペ(R58)・ロードスター(R59)にもJCWの設定があります。

 

R60型 JCW

©︎BMW AG/MINI

2013年式 R60型 MINI CROSSOVER JCW スペック

全長×全幅×全高(mm):4145×1790×1550
ホイールベース(mm):2595
車軸重量(kg):1460
エンジン仕様:直列4気筒 DOHC16バルブ ターボ
排気量(cc):1598
最大出力:218ps/6000rpm
最大トルク:28.6kg-m/5000rpm
トランスミッション:6MT

駆動方式:フルタイム4WD

新車価格:4,470,000円

中古相場:2,780,000円~

2013年に発売されたR60型クロスオーバーJCWは、2011年より専用にモディファイされた車両でWRCに参戦を開始し、2012年にモンテカルロラリーで2位を獲得したノウハウを反映させて登場したモデルです。

SUVモデルの中でも高い運動性能を誇り、当時唯一4枚ドアのMINIとして実用性を求めるスポーツユースな人達から絶大な人気を誇りました。

また、海外では「カントリーマン」として販売されています。

クロスオーバーの3ドア版であるR61型ペースマンにもJCWの設定が用意されています。

 

F56型 JCW

出典:http://www.motoringfile.com/

 

2015年式 F56型 MINI JCW スペック
全長×全幅×全高(mm):3874×1727×1414
ホイールベース(mm):2495
車軸重量(kg):1295
エンジン仕様:直列4気筒 DOHC16バルブ ターボ
排気量(cc):2000
最大出力:231ps/5000rpm
最大トルク:32.6kg-m/1250rpm
トランスミッション:6MT

駆動方式:FF

新車価格:3,980,000円

中古相場:3,480,000円~

フルモデルチェンジされ、初の3ナンバーボディーを与えられて登場したF56型JCW。

大きくなったボディーはMINIファンより賛否両論ありますが、運動性能はそのままで安全性や居住性が確保されたモデルとなっています。

現代的にモディファイされたMINIは、快適さと共に駆け抜ける喜びを感じられる1台で、発表間もないクラブマン(F54)とコンバーチブル(F57)にもJCWの設定が用意されています。

 

まとめ

©︎BMW AG/MINI

可愛らしい見た目と過去の歴史をしっかり残しつつ、高性能を求めるユーザーにも応えられるスペックを持ち合わせているMINI。

おしゃれにカスタムするのもよし、サーキットを本気で走るのもよし、どちらも共用できるのがMINIの魅力ではないでしょうか。

MINI CHLLENGE JAPANではレーシングカーにもオーナーズカーにも触れることのできるチャンスがあります。

MINIオーナーでもそうでなくても、興味のある方は是非サーキットに足を運んでみてはいかがでしょうか?

きっと、新たな世界の楽しみを見つける事ができると思います。

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