埼玉県八潮市にあるHRDはブレンボ社の正規ディーラーでありながら、スカイラインGT-R用のオリジナルパーツを多く展開。そしてスーパーカーのメンテナンスまで幅広く行なっているチューニングショップです。そんな、マルチにお客様のニーズへ対応できるショップになるまで、どんな道のりを辿ってきたのでしょうか。気になるその始まりは、意外にもドラッグレースでした。
始まりは”ドラッグレース”
HRD代表の原田 淳さんは、元々ドラッグレースに強いチューニングショップのメカニックとして活躍されていました。
短いインターバルの間でエンジンのオーバーホールを行うドラッグレースの世界では、メカニックに高い技術力が要求されるのですが、そこで腕を磨いた原田さんはレースの現場に出向いては様々な車両をサポートする”出張メカニック”として『ハラダエンジニアリング』という名前で独立を果たします。
そのため当初は工場を持たず、RRCなどの国内ドラッグレースに出場するマシンのエンジンメンテナンスからスタートしたのですが、次第にお客さんの中でよりパワーを求める方が増えてきたので、エンジンやECUのチューニングができる環境を整えていく必要が!
そこで、2003年に現在の埼玉県八潮市に工場を構え、『HRD』という名前でショップをオープンさせました。
現在はブレンボの正規ディーラーとしての業務がメインということですが、HRDではエンジンやECUチューンの他に、当時の国内ドラッグレースシーンで主流だったスカイラインGT-Rといった車両にも強く、実はドラッグレースで培ってきたハイパワーマシンのチューニングも得意なお店です。
ブレンボとの関係性
現在、ブレンボの正規ディーラーとして同社の製品の取り付け・販売を行なっているHRDですが、そもそもHRDとブレンボの出会いは今から10年ほど前のこと。
当時からレースの現場では高いシェアを誇り、一部の高級輸入車やスポーツモデルには純正採用されていたブレンボですが、実はまだブレンボの取り付けキットが国内では流通していませんでした。
そのネームバリューからブレンボ社のブレーキキャリパーを取り付けるユーザーはいたのですが、ブレーキローターはノーマルのまま使用しているケースが多かったそうです。
そして、実は原田さんもそのひとりでした。
しかし、キャリパーだけでなくブレーキローターも交換した時に原田さんは「これまではブレンボの性能を全く発揮できていなかった。」と衝撃を受けたのだそう。
それと同時に、これまでのブレーキングとは格段にレベルの違うコントロール性と安定性に感銘を受け、これを広く知ってもらいたいと決意。
こうしてブレーキキャリパーやローターなどの一式がセットになっている取り付けキットでの販売を開始し、ブレンボとの関わりがスタートしました。
ブレンボのソムリエとして
かつてはSUPER GTなどのレース現場にもブレンボのソムリエとして赴き、セッティングのアドバイスなどをしていた経験を持つ原田さんは「単純な”制動力”だけでなくコントロール性や安定性の高さが他のブレーキとの大きな差。」だと教えてくれました。
ブレンボにはストリート用のブレーキキットから、ハイパフォーマンスキット、レーシングキットまでラインナップがあり、ハイエンドのレーシングキットはF1のような最高峰レースと同じ製造方法で作られているので、文字通りレース専用のものです。
そしてストリート用のブレーキキットは、国内外合わせて45の自動車メーカーに適合するラインナップを誇り、HRDではストリートからレーシングまでカバーする幅広い商品を取り扱っています。
またHRD独自の商品として、制動性能はブレンボ純正と同等で、よりダストの少ないブレーキパッドも開発しており、これまでに様々なユーザーのニーズに応えてきました。
サーキットでコンマ1秒を争うようなプロから、ストリートでの走行を今よりもレベルアップしたいビギナーまで、とにかくブレンボのことなら原田さんに相談すれば、キャリパー・ローター・パッドなど、あなたに最適な組み合わせを教えてくれることでしょう。
ショップ情報
住所:〒340-0833 埼玉県八潮市西袋428-1
TEL/FAX:048-927-1100/048-927-3443
営業時間:火曜日~金曜日 13:00~22:30(電話は深夜0:00まで)、土曜日 13:00~20:30(電話は深夜0:00まで)
定休日:月曜日(電話は深夜0:00まで)
E-mail(※メールフォーム):http://www.hrd.bz/mail/
まとめ
ドラッグレースから始まり、現在はブレンボのエキスパートとして活躍されているHRDとその代表の原田さんにお話を伺ってきました。
「ブレンボの取り扱いをするようになり、様々な車種の面倒をみるようになって、いつの間にかこんな感じに……。」
とおっしゃっていましたが、ここまでほぼひとりでメカニックとしてやってきた原田さんとHRDの道のりは平坦なものではなかったと思います。
モータースポーツ御用達のブレンボの取り付けは、レースの現場での経験も豊富なHRDに是非相談してみてくださいね。
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