自分のクルマで事故に遭ってしまった場合、車両の修理費用を補償してくれるのが車両保険です。この保険は自然災害には適用されるのでしょうか。今回は自動車保険会社のホームページなどを参考にしつつ、車両保険の自然災害に対する補償範囲について紹介します。
車両保険の概要
車両保険とは、契約車両に発生した損害を補償するための保険です。
車両に発生した損害、例えば交通事故で自身の車両が壊れた、落書きをされて外装が汚れてしまった、車両が盗難に遭ってしまったというような被害を保険会社が補償する仕組みとなっています。
そんな車両保険は、大きく2種類に分けられます。
保険会社によって名称は異なりますが、1つは幅広い範囲で補償する一般型車両保険、そしてもう1つは一般型よりも狭い範囲を補償するエコノミー型で、一般型の方が保険代が高く、エコノミー型の方が安いのが通常です。
自然災害における車両保険適用の可否は災害内容による
自然災害における車両保険適用の可否は、災害内容によります。
車両保険が適用される自然災害としては、台風によって引き起こされた道路の冠水や河川の氾濫による車両の水没、強風で飛ばされたものによる被害、ゲリラ豪雨や高潮による車両の水没、大雪・雪崩による車両の損害などが挙げられます。
これらが原因で車両保険に加入している車両が損害を受けた場合には、補償を受けることが可能です。
一方で車両保険が適用されない自然災害として、地震、噴火、そして津波が挙げられます。
これらが車両保険の適用外となっている理由については、津波を例にソニー損保の自動車保険ガイド(webページ)では、次のように説明されています。
津波は一度に極めて巨大な損害を発生させる可能性があり、適切な保険料の設定が困難であるからです。
出典:https://www.sonysonpo.co.jp/auto/guide/agde081.html
以上のことから、エコノミー型よりも補償範囲の広い一般型車両保険に加入していても、災害の種類によっては補償を受けることができません。
地震・噴火・津波に対応する特約が存在する
地震・噴火・津波による車両への被害は車両保険で補償することはできませんが、一部保険会社ではそのような被害を補償する特約を提供しています。
その1つがアクサダイレクトから提供されている、地震・噴火・津波危険「車両全損時一時金」特約で、地震・噴火・津波が原因で契約車両が全損となった際、一時金として50万円が支払われる特約を付帯する事が可能です。
まとめ
今回は車両保険が自然災害に適応されるか否かについて、調べてみました。
補償範囲内の自然災害による車両の損害は補償されますが、地震・噴火・津波に対してはどの車両保険も適用外です。
ただし、保険会社によっては地震・噴火・津波による被害向けの特約も用意されているので、車両保険を契約される方やすでに契約されている方は、自然災害時の補償の範囲内について、一度確認してみてはいかがでしょうか。
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