自動車のタイヤは消耗品です。そのため、いつかは必ず交換する必要があり、十分な性能を発揮することができないタイヤを装着して運転することは、リスクが伴います。そこで今回は、タイヤをどのタイミングで交換すれば良いのかをご紹介。タイヤについての基本知識を学びたい方は、必見です。

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スリップサインや亀裂が現れたら交換時期

出典:https://tyre.dunlop.co.jp/tyre/products/dictionary/slipsign.html

タイヤを交換するタイミングの1つは、タイヤのスリップサインが現れた時です。

スリップサインはタイヤの磨耗具合を示す基準で、1つのタイヤに4個から9個のスリップサインが設けられています。

タイヤに溝が十分ある状態では、スリップサインは見えません。

しかし、タイヤが消耗してくると、サイドスリップが姿を現し始め、いつしかトレッド面とサイドスリップの高さが同じになってしまうのです。

この状態では、溝の残量が1.6mmとなっていて、車検で定められている数値をギリギリ満たしません。

つまり、交換時期となります。

加えて、経年劣化によってタイヤのゴムに著しいひび割れが生じた場合や、落下物などを踏んで傷が入ってしまった時なども、タイヤを交換するタイミングです。

これらの決まりは全て、道路運送車両法と呼ばれる法律に記載されています。

興味のある方は、是非一度読んでみてください。

溝があっても使用年数の長いタイヤは要注意

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溝も十分にあって著しいひび割れや傷がないタイヤでも、使用年数の長いタイヤには注意が必要です。

タイヤは外部環境(日光・雨etc)の影響を大きく受けるので、それらが要因となり、タイヤ本来の性能が失われてしまうことも。

そうなれば、見た目は車検に通るようなタイヤであっても、実際に車に装着して走行すると本来の性能を発揮することはできません。

タイヤメーカーのグッドイヤーは、新品タイヤを装着してから5年後に点検を、そして10年後にはタイヤの交換を推奨しています。

実際に装着しているタイヤがどれだけの性能を発揮するのか(どれくらい経年劣化しているのか)は、運転した方しか分からないので、要注意です。

パンクしたタイヤは修理すべきか交換するべきか

パンクしたタイヤは交換するべきか否か、この答えはオーナーの価値観に大きく左右されてしまいます。

パンクを確実に修理(内面修理)できていて、タイヤ本来の性能を発揮しているのであれば、使用に問題はありません。

しかし、タイヤがパンクした時点で新品・中古のパンクしていないタイヤに交換して、不安を払拭したいという意見も正しいと言えます。

まとめ

タイヤは自動車が地面と設置している唯一のものであり、タイヤがなければ自動車は加速することも減速・停止することもできません。

常に一定のグリップ・排水性能をタイヤが発揮することができるよう、スリップサインの確認、そしてパンクしたら必ず修理または交換するようにしましょう。

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