九州から始まり、中国地方、大阪、富山と巡ってきた1ヶ月半にわたるキャンピングカーの旅が、ついに最終回を迎えます。

アウトドアコーディネーターの森風美さんとカメラマンのショーンさん、そして愛犬のどんちゃんが、ダイレクトカーズの「オステリア」と共に最後に訪れたのは、歴史情緒あふれる奈良県。ホテルを一切使わず、42連泊という長旅を締めくくる、古都でのひとときをレポートします。

新設の道の駅「クロスウェイなかまち」で味わう地元グルメ

旅の締めくくりにまず立ち寄ったのは、2024年にオープンしたばかりの「道の駅 クロスウェイなかまち」です。広々とした敷地にはドッグランが併設されており、ペット連れの旅人にも優しい設計となっています。施設の利用には事前登録やマナーパンツの着用といったルールが整っており、誰もが快適に過ごせる環境が守られています。

併設の「旬の駅」では、奈良名産の柿を使った「あんぽ柿」や、爽やかな「ゆず焼きサバ寿司」など、地元の味覚を調達。さらに専門店で手に入れた「純本生わらび餅」を持ち帰り、キャンピングカーのダイナミックなダイニングスペースで楽しみます。フルフラットになる広々とした車内は、移動中であることを忘れるほど、ゆったりとした憩いの場となりました。

快適な洗車場と、朱雀門を望む絶景の車中泊スポット

1300年前の都へ入る前に、手洗い洗車場「D-Wash」で車体を整えます。ここは入り口が高く、大型のキャンピングカーでもスムーズに入庫可能。冬場に嬉しい温水や、水跡が残りにくい「純水」が利用できるほか、高い位置に設置された掃除機ホースのおかげで、大きな車体の清掃もストレスがありません。

洗車を終え、ピカピカの車で向かったのは「平城京 朱雀門RVパーク」です。朱雀門を間近に望む芝生のパークは、24時間出入り自由で、シャワーやレンタサイクルも完備された利便性の高い拠点。

敷地内には実物大の「遣唐使船」が展示されており、この船が日本に小麦を伝え、うどん文化の起源となったという歴史ロマンに触れることもできます。

東大寺の「お水取り」で祈る、旅の無事と無病息災

夜、RVパークに車を置き、バスで東大寺へと向かいました。夜の奈良公園では、鹿せんべいを求めて集まるシカたちとの触れ合いを楽しみつつ、春の訪れを告げる伝統行事「お水取り(修二会)」を拝観します。

暗闇の中、大きな松明を掲げた人々が駆け抜ける姿は圧巻です。舞い散る火の粉や煙を浴びることで、1年の無病息災を祈願。大勢の参拝客と共に神聖な空気を肌で感じ、旅の無事を感謝する貴重な夜となりました。ライトアップされた朱雀門に迎えられ、キャンピングカーへ戻る頃には、1ヶ月半の思い出が深く胸に刻まれていました。

42連泊を支えた装備と、次なる旅への展望

一度もホテルを使わずに42連泊という長期旅を完走できたのは、キャンピングカーの充実した設備があってこそ。本格的なキッチンでの自炊は外食疲れを防ぎ、寝室と完全に分かれたリビングスペースは夜の作業を快適なものにしました。Wi-Fi環境も整った車内は、まさに「動く家」として機能していました。

旅の途中で立ち寄った「LACモビール大阪」のように、最近ではペット同伴での商談や車中泊体験ができる施設も増えています。リクライニングシートを備えた「リバティ」や、多人数就寝が可能な「ウトネ」など、進化を続ける車両たちは、多様化する旅のスタイルに応えてくれます。2026年7月開催の東京キャンピングカーショーなど、最新の車両に触れる機会も今後ますます増えていくでしょう。

全国を巡ったこの旅も一旦の区切り。しかし、今回訪れきれなかった四国や中国地方への期待を胸に、次なる旅路は京都から再び始まろうとしています。

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