愛犬を連れての旅は、移動や宿泊の制限がつきもの。しかし、キャンピングカーがあればその自由度は飛躍的に高まります。

今回の相棒は、ダイレクトカーズの「オステリア」。5m×2mの一般的な駐車枠に収まるサイズ感ながら、車内は驚くほど機能的です。視点が高く運転感覚もバンに近いため、初めての道でもストレスなく、四国の流れる景色を楽しみながら旅を進めることができました。

大迫力の炎に驚く、高知・カツオのわら焼き体験

高知に到着してまず向かったのは、船の形をした外観が目を引く「かつお船」。ここでの目的は、高知名物「カツオのわら焼き体験」です。受付を待つ間、お土産屋で文旦を試食しながら、旅の気分を高めます。

いよいよ体験が始まると、目の前でわらが燃え上がり、顔が火照るほどの大きな炎が立ち込めます。わらの強火力で一気に焼き上げたカツオは、虹色に輝く脂がのり、まずは塩でいただくのが正解。芳醇な香りと新鮮な身の旨みに、ボリュームたっぷりの一皿もあっという間に完食してしまいました。

愛犬と楽しむ、ユニークな桂浜水族館のひととき

次に向かった「桂浜公園」は、広々とした駐車場が完備され、大型のキャンピングカーも普通車料金で利用できるのが魅力です。砂浜を散策した後は、ペット同伴が可能な「桂浜水族館」へ。

ここは、トングを使ってアシカにエサをあげたり、カピバラや爬虫類を間近に観察できたりと、生き物との距離が非常に近い水族館です。スタッフ手作りのユニークなグッズや、愛犬を温かく迎えてくれるアットホームな雰囲気に包まれ、愛犬も多くの来場者に撫でられて満足そうな表情を見せてくれました。

「ひろめ市場」で体感する、高知の熱い宴会文化

夜の拠点は、市街地にある「天神橋パーキング」。高さ制限4.5mでキャンピングカーも余裕を持って入庫でき、ゴミ出しや水回りも完備された車中泊の強い味方です。

愛犬には、車内の電子レンジで少し温めたこだわりのウェットフードで特別なディナーを用意。食後の肉球ケアを済ませて愛犬がリラックスしたのを見届け、徒歩で「ひろめ市場」へと向かいます。

約60軒の屋台が並ぶ市場内は、まさに高知の「おきゃく文化(宴会文化)」の象徴。ゆず蜂蜜サワーを片手に、ウツボの天ぷらや若鶏の唐揚げ、お寿司など、地元のグルメをテーブルいっぱいに並べます。18時のチャイムとともに始まる「献杯・返杯」の交流。場内が一体となる活気あふれる夜を楽しみ、最後は車内でゆっくりと二次会を楽しみました。

徳島・安楽寺の宿坊で、心洗われる夜のお勤め

翌日は徳島県へ移動し、お遍路の第6番札所「安楽寺」にあるRVパークに停泊します。歴史あるお寺の境内に隣接し、美しい入浴施設も利用できる貴重なスポットです。

夕食は、道中のスーパーで買い出した野菜の天ぷらや高野豆腐などを並べ、車内の冷蔵庫と電子レンジを活用して「精進料理風」に。心身を整えた後は、お寺の夜の「勤行(ごんぎょう)」に参加しました。400年の歴史を持つ宿坊で読経に耳を傾け、川にローソクを浮かべる「灯流(ともしながし)」を体験。静寂の中で旅の安全を祈願する、穏やかな時間が流れます。

旅の締めくくりは、鳴門の渦潮を見下ろす絶景

旅のフィナーレを飾るのは、鳴門の渦潮です。潮が最も動く時間帯を狙い、海面上45mに設置された遊歩道「渦の道」を愛犬と歩きます。

ガラス床の足元を激しく流れる渦潮は、思わず足がすくむほどのスピード感と迫力。大自然が生み出すエネルギーを肌で感じ、四国を巡った充実の旅は、この壮大な景色とともに幕を閉じました。

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