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Motorz的レースレポート 「F1 2016 モナコGP編」

世界が最も注目するF1モナコGPが5月29日にモンテカルロ市街地コースにて決勝が行われました。例年にない雨模様でスタートしたレースは、ドライバーの腕とチームの戦略が勝負を分ける劇的な幕切れとなりました。

©Pirelli

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公式予選:メルセデス勢を止めたリカルドのポールポジション!

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注目の公式予選は、晴天に恵まれドライコンディションの中で始まりましたが、開始直後からクラッシュが発生する荒れた展開となりました。

まずQ1でフェリペ・ナッセ(ザウバー)がエンジンから白煙を上げ姿を消すと、前回スペインGPで初優勝を飾ったマックス・フェルスタッペン(レッドブル)がプールサイドシケインでウォールに激突。いきなり優勝候補が最後列に沈むこととなり観客は騒然としました。

グリッド後方に沈んだチームメイトに対し、ダニエル・リカルド(レッドブル)は好タイムを刻み、最終決戦Q3でもトップタイムを記録し自身初となるポールポジションを獲得。前戦での雪辱を晴らすべく、素晴らしい走りを見せます。

今季も凄まじい速さを見せるメルセデス勢はニコ・ロズベルグが2番手、ルイス・ハミルトンがトラブルのため1度きりのアタックを強いられますが、かろうじて3番手に入りレースでの反撃に備えました。

またマクラーレンホンダはフェルナンド・アロンソが10番手に入り、決勝でも入賞が期待できる走りを見せました。

セーフティカー先導のもと伝統のレースがスタート!

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レース前に降った雨の影響でコース上は完全に濡れた状況のなか、セーフティカーに先導されながら各車は周回を重ね始め78周のレースがスタート。

8周目にセーフティカーがコースから退くと本格的なレースが開始されますが、狭いコースと濡れた路面に苦戦するドライバーが続出。

ジョリオン・パーマー(ルノー)がいきなりホームストレートでクラッシュすると、今度はバーチャルセーフティカーが導入。この間に早くも小雨用のインターミディエイトタイヤに交換するチームも見られました。

また11周目にキミ・ライコネン(フェラーリ)も濡れた路面に苦戦し、フェアモントヘアピン(旧ロウズヘアピン)でバリアにヒットしフロントウィングを破損してしまいます。何とかピットに戻ろうとしましたが、それが叶わずリタイアを喫してしまいました。

リカルドが後続を引き離す!

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後方で相次ぐアクシデントを尻目にスタートでトップを守ったリカルドは、2番手を走るロズベルグを大幅に上回るタイムを連発し引き離しにかかります。

過去3年間モナコで優勝を飾ったきたロズベルグはペースが鈍く、後方から迫るチームメイトの蓋をする格好となり、スペインでの同士討ちもあったため彼らの争いに注目が集まりました。16周目にハミルトンが2番手に浮上し、ペースを上げて首位リカルドを追いかけます。

この間後方では路面の水量が減ったこともありウェットタイヤからインターミディエイトタイヤへスイッチするドライバーも増え、後者が好タイムを刻み始めました。

すると今度は上位陣がどのタイミングでピットストップをするかといいう所に注目が集まります。

ロズベルグは21周目に、リカルドは24周目にタイヤ交換を行いペースを上げますが、タイヤ交換を行わず代わってトップに立ったハミルトンはコース上に留まり走行を続けていきました。

ハミルトンの奇策とレッドブルの戦略ミス

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レースも中盤に差し掛かると空も明るくなり路面も徐々に乾き始めます。しかしそんな中ハミルトンは大雨用のウェットタイヤで走行を続け、コンディションに合っていないタイヤでペースを上げることが出来ません。

インターミディエイトを履いたリカルドがすぐ後ろまで迫ったところで、突如メルセデスのガレージが動きを見せます。

ここでハミルトンは上位陣の中でいち早くドライタイヤのウルトラソフトタイヤに履き替えコースへ復帰。それに続いてリカルドも翌周にピットに滑り込み、優勝争いの大一番を迎えますがここで事件が起こります。

なんとチームの指示でピットへ入ったリカルドはタイヤ交換の準備が出来ておらず、クルーは慌てて飛び出してきますが約10秒もタイムロス。勝敗を左右する局面で信じられないミスが起こり、リカルドは2位に後退してしまいました。

その後方では3位に浮上したセルジオ・ペレス(フォースインディア)と4位のセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)がソフトタイヤを履いて上位2台を追いかけていきます。

今季初勝利を賭けて接触寸前の大バトル!

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レース後半はコース上のバトルは激化。特に前戦もピット戦略のミスで優勝争いから脱落したリカルドは、モナコの抜きにくい特徴を承知でハミルトンに戦いを仕掛けてきます。

モナコで最も追い抜きのチャンスとなるヌーベルシケインで追い抜きを試み、接触ギリギリの攻防が何度も見られましたが、ハミルトンもようやく今季初勝利を目前にトップを死守していきました。

上位2台はバトルを続けてタイヤに苦しんだのか、レース終盤へ入ると耐久性の高いをタイヤを履くペレスとベッテルが最速ラップを連発。レース終盤の逆転を狙います。

万が一タイヤがレース終了まで持たなければ余分なピットストップが必要となるハミルトンとリカルドですが、大バトルを繰り広げながらも両者は抜群のタイヤマネージメントを見せファイナルラップを迎えます。

ハミルトン、モナコで待望の今季初優勝!

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優勝はリカルドの猛攻を凌ぎ切ったハミルトンが待望の今季初優勝を伝統のモナコで飾り、リカルドはピット戦略のミスでまたしても勝利を飾れず憮然とした表情の2位。

3位には殊勲の今季初表彰台を決めたペレスが入り、モナコの表彰式で清々しい笑顔を見せました。

モナコでは低調だったフェラーリはベッテルが4位、ペースが上がらず苦しんだロズベルグはチェッカー目前でニコ・ヒュルケンベルグ(フォースインディア)に6位を奪われ、タイトル争いを考えると苦しい7位でレースを終えました。

またマクラーレン・ホンダのアロンソも今季最高位の5位フィニッシュを決め、荒れたレースで実力を発揮。ジェンソン・バトンも9位に入り今季2度目のダブル入賞を果たしました。

レース結果

1位 ルイス・ハミルトン(メルセデス)

2位 ダニエル・リカルド(レッドブル)

3位 セルジオ・ペレス(フォースインディア)

4位 セバスチャン・ベッテル (フェラーリ)

5位 フェルナンド・アロンソ(マクラーレン)

6位 ニコ・ヒュルケンベルグ(フォースインディア)

7位 ニコ・ロズベルグ(メルセデス)

8位 カルロス・サインツjr(トロロッソ)

9位 ジェンソン・バトン(マクラーレン)

10位 フェリペ・マッサ(ウィリアムズ)

11位 エステバン・グティエレス(ハース)

12位 バルテリ・ボッタス(ウィリアムズ)

13位 ロマン・グロージャン(ハース)

14位 パスカル・ウェーレイン(マノー)

15位 リオ・ハリアント(マノー)

リタイア マーカス・エリクソン(ザウバー)

リタイア フェリペ・ナッセ(ザウバー)

リタイア マックス・フェルスタッペン(レッドブル)

リタイア ケビン・マグヌッセン(ルノー)

リタイア ダニール・クビアト(トロロッソ)

リタイア キミ・ライコネン(フェラーリ)

リタイア ジョリオン・パーマー(ルノー)

まとめ

ハミルトンが2008年以来のモナコ制覇。久しぶりに明るい表情が印象的でした。

ようやく今季初勝利を飾り、ロズベルグが7位に沈んだことで、タイトル争いの行方が分からなくなってきましたね?

今年のF1はこれからも面白いレースがまだまだ見られそうです!

Writer Introduction
shunsuke_kawai

モータースポーツライターをさせて頂いております、河合俊佑です。10代にF1の魅力にハマり、以後フォーミュラレースに憧れを抱く。大学時代は自身でカート活動を始め、モータースポーツの面白さを体感し、魅力を伝える事を志しています。少しでもモータースポーツを楽しく、分かりやすく伝えられるよう取組んで参ります。宜しくお願い致します。

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