かつては、落ちた性能を補うために行われていたアーシングですが、現在は走りを改善するために使われていることを知っていますか?今回は、アイスワイヤーで話題となっているハイカレントアーシングを紹介します。

アイスワイヤーによるハイカレントアーシングとは?

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ハイカレントアーシングとは?

ハイカレントは、大電流のことです。

車両が必要とする電流よりもはるかに余裕を持たせた大きな電流を流すことのできるケーブルで、ボディアースをとるというのがハイカレントアーシング。

ハイカレントアーシングの目的は、電気抵抗値の低減による電圧の低下を防ぐこと。

そのためには、太いケーブルを使えば大電流が流れることは想像に難しくないと思います。

しかし、太いケーブルでは配線がしにくくなり、レーシングカーやスポーツカーにおいては重量増加の原因にもなってしまいます。

そこで、細いケーブルでもハイカレントアーシングを可能にする良質な素材をケーブルに用いたアーシングが、「アイスワイヤー」によるアーシングなのです。

アイスワイヤーとは?

アイスワイヤーは、「Deep Freeze」(極低温冷却処理)されたワイヤーのことで、その冷却温度は-196℃。

極低温冷却処理された金属は、金属原子の配列がきれいに整列し、電導をスムーズにする効果があります。

もともと金属を極低温冷却処理をする技術は、金属の耐用年数を強化するために開発されました。

そして今では、航空・宇宙産業をはじめ、金型、モータースポーツ、楽器、ナイフなど、さまざまな物に応用されています。

同時に電気の流れについての研究もおこなわれ、電導率を上げるプログラムが開発されました。

極低温冷却処理によって電導率を上げた金属は、海底油田の探査や発電所、ハイエンドオーディオ機器やオーディオケーブルに採用されています。

この優れた金属ケーブルを使ってアーシングすることで、より効果的なアーシングを可能にしたのがアイスワイヤーなのです。

 

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【検証1】スズキ スイフトスポーツ(ZC33S)

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まず、スズキ スイフトスポーツ(ZC33S)で、アイスワイヤーによるハイカレントアーシングの効果を検証していきます。

アイスワイヤーを装着し「本当に効果があるのか?」と、半信半疑でドライブを始めたものの、すぐに変化に気づきました。

それは、加速時にブースト計が動いていないということ。

アイスワイヤーを装着する前は、加速するとすぐにブーストがかかり、ブースト計が動いていましたが、アイスワイヤーを装着したことで電導率が上がり、各電装部品に電気がしっかりと伝わっていることでトルクが向上したのです。

トルクの出方に違いがあるのは運転していてもはっきりとわかり、ブーストがかかる時の尖りがなくなるという効果も感じられました。

【検証2】トヨタ ハリアーハイブリッド

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次に、トヨタ ハリアーハイブリッドで検証をしていきます。

ハイブリッドカーでもアイスワイヤーの効果は発揮できるのか、注目の検証です。

モーターを使って動き出すハイブリッドシステムを搭載しているトヨタ ハリアーでは、効果の確認は難しいかと思いきや、効果はすぐに現れました。

動き出しの加速がスムーズになったのです。

ハイブリッドシステムの種類によっては、モーターの種類や出力制御により、もっさりとした加速になることもあるハイブリッドカー。

しかし、アイスワイヤーを装着することで、もっさりとした加速がなくなることを確認できました。

また、モーター特有のキーンと耳に響く音も低減されたのです。

さらに、アイスワイヤーは走りだけではなく、オーディオにも効果を発揮し、普段から聞いている音楽を車内で流すと、スピーカーを変えたのではないかと思ってしまうほど音質が良くなりました。

アイスワイヤーは、ハイブリッドカーにも効果があり、電装系全てに影響を与えることが実証された結果です。

【検証3】ホンダ ビート

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最後に検証するのは、ホンダ ビート。

これまで、年式が新しい車種での検証ばかりでしたが、年数が経過している車種ではどれほどの効果があるのかを、検証していきます。

アイスワイヤーを装着して走り始め、エンジンの回転を上げていくと、すぐに効果を実感。エンジンの回転がスムーズになり、吹け上がりが良くなったのです。

アイスワイヤーを装着する前は、加速が鈍くストレスを感じてしまうほどの吹け上がりでした。

しかし、アイスワイヤーを装着したことで、電気系統へ適切に電気が供給され、エンジンの回転がスムーズになり、加速するようになったのです。

さらに、軽自動車には厳しい条件のひとつである上り坂においてもクルマがぐいぐい登っていき、アイスワイヤーは年式が古い車にも効果的であることが実証されました。

まとめ

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アーシングは、落ちた性能を補うために装着されるパーツといわれてきました。

しかし、アーシングさえできてれば良いということではなく、ワイヤーの種類にこだわったアーシングをすることで、クルマが持っている本来のポテンシャルをしっかりと引き出すことができ、ストレスのないスムーズな走りを実現することが可能となるのです。

オーディオ機器においてもワイヤーひとつで音質が変わるように、クルマにおいてもワイヤーひとつで走り・オーディオ・電装部品の機能を改善することができます。

アイスワイヤーを装着して、ストレスのない快適なドライブを手に入れましょう。

 

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