モタガレに寄せられる問い合わせのなかに、「エアサスって、いくらかかるの?」や、「どんなクルマにもつけられるの?」という内容があります。今回は、それらエアサスに関する疑問にお答えしていきたいと思います!
エアサスって何?どんな仕組み?
エアサスは、「エアサスペンション」の略称で、空気のバネで走行中のショックを和らげるとともに、リモコン等を用いて簡単に車高の上げ下げを行うことが可能な足回りのパーツです。
バスや長距離トラック、高級車など、乗り心地を重視する車のサスペンションとして用いられる他、最近ではローダウン、つまり車高を下げることでカッコよく見せるためのカスタムパーツとしての需要が多くなっています。
実際に販売されている商品も、純正エアサスの多くが乗り心地、つまり実用性に重きを置いているのに対し、社外品のエアサス取り付けキット等は、車高を下げてドレスアップすることを目的とした製品が多い傾向です。
エアサスってどんな車にも取り付けできるの?
モタガレにも「ワゴンR等の軽自動車にも、エアサスは取り付けることができますか?」といった質問が多く届きます。
しかし、希望の車種向けのエアサスキットが販売されている場合は問題ありませんが、そうでない場合は現車を確認する必要があります。
特に軽自動車の場合はホイールハウス内部の空間に余裕がないこともあり、エアサスが干渉しないようなスペースを確保できるかどうか、車高をどのくらい上げ下げできるかどうか等、プロのノウハウが必要となるので要注意。
キットが存在しない車種に取り付けたい場合は、ワンオフ制作が可能なこともあるので、専門ショップにまずは問い合わせてみるのがいいでしょう。
いくら位で取り付けできるの?
ショップによって値段は変わりますが、ワンオフ制作の場合は取り付け工賃も含めてざっくり60~100万円位が一つの基準となります。
市販されているエアサスキット(大体30~50万円位)を取り付ける場合の工賃は、大体15~20万円程度が多いようです。
エアサスの注意点は?
最も注意したいのは、エア漏れによって勝手に車高が下がってしまわないようにすることです。
取り付けてすぐにエアが漏れることはありませんが、時間がたつとどうしてもネジ部等の隙間の経年劣化などによりエアが漏れてしまったり、狭いスペースにエアサスを取り付けると、干渉によってエアバッグが破裂してしまうこともあるので、定期的なチェックが必要です。
また、エアサスはコンプレッサーによる圧縮空気を用いているので、どうしても空気内に水分が混じってしまします。
これを放置してしまうと、電磁弁やエアサス内部に水が浸入してしまって部品を痛める原因となるので、こちらも定期的に「水抜き」を行うようにしましょう。
エアサスは、空気を出し入れする電磁弁、空気を圧縮するコンプレッサー、空気を溜めておくエアタンク、空気で車両を支えるエアバッグ等、普通のサスと比べて部品点数が多いので、定期的にメンテナンスを行うことが重要です。
取り付けにかかる時間はどのくらい?
キット等のパーツ類が諸々揃っている状態で、エア漏れの走行チェックなどを含めた取り付け期間は、およそ2~3週間ほどが目安です。
ワンオフだと当然ゼロから作り出すパーツが増えるので、1か月ほど見ておいた方が無難でしょう。
まとめ
エアサス導入による一番の魅力は、やはり地を這うような車高の低さを手に入れられること!
取り付けの際はホイールと足回りを総取り換えすることになるので、同時にホイールやブレーキキャリパーなども併せて交換するのもお勧めです!
シャコタンカスタムの世界はなかなかディープで、純粋に「どれだけ車高を下げられるのか」に挑戦している方も存在するほど。
費用は結構掛かりますが、愛車をローダウンしたいオーナーは、エアサスの導入を検討してみるのもアリでしょう。
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