自動車のモデルチェンジのタイミングと言うと各メーカーで異なりますが、近年の通例では6年前後がフルモデルチェンジのサイクルと言われています。中には流行に左右されにくい車種ですと、10年以上モデルチェンジが行われていない車種が存在していたりと様々です。最近まで販売されていた、今も販売されている車種で長く販売されていたモデルはどのようなクルマがあるのでしょうか?
掲載日:2018.12/13
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長期販売されるクルマの特徴
各自動車メーカーから毎年、様々な車種がデビューしたり、モデルチェンジをしたり、販売終了を迎えたりしています。
通常のモデルサイクルというと6年前後(5〜7年)がフルモデルチェンジのタイミングと言われており、その6年の間にも1度のマイナーチェンジを行うことで前期型や後期型と分けられることが多いです。
そんなモデルサイクルの中でも、ごく稀に長期的に一定の台数が売れ続ける車種が存在し、そのような車種は何度もマイナーチェンジを繰り返しますが、なかなかフルモデルチェンジされることがありません。
このようなロングライフな車種に共通して多いのが、ラダーフレーム構造ということです。
安く頑丈に作れることから、トラックやクロカン系と呼ばれるSUVなどで多く採用される構造で、おおよその自動車メーカーでは、少なくとも1台はラダーフレームを採用した車種が作られています(例外あり)。
ラダーフレームのクルマがモデルチェンジされにくい理由としては、フレームとボディで独立しているため構造そのものがシンプルで、ボディとフレームが一体となっているモノコックボディに比べて生産ラインも簡素に出来る点も挙げられるでしょう。
では、どんな車種がロングセラーだったのでしょうか?振り返っていきましょう!
20年前後販売されている(いた)車種
SUZUKI Jimny(スズキ ジムニー)
2018年7月に新型が発売されたジムニーですが、1998年から発売されたJB23型は20年間にも渡りマイナーチェンジを繰り返し販売され続けたモデルです。
カスタムするベース車両としても世界中にチューナーや愛好家がいるほどの人気ぶりで、悪路走破性や登坂性能などはジムニーならではの特徴といえ、様々な競技でも活躍しています。
TOYOTA CENTURY(トヨタ センチュリー)
トヨタから販売されていたショーファードリブンカーである2代目センチュリー(GZG50型)も20年間(1997年〜2017年)に渡り製造、販売をされていたモデルです。
内閣総理大臣専用車として、レクサスLSハイブリッドと併用で使用されており、「要人が乗るクルマ」として世間一般的に知られています。
2017年初頭に販売終了となるも、同年の東京モーターショーで3代目となる新型センチュリーを発表し、注目を集めました。
センチュリーはラダーフレームでは無いですが、このような超高級車も乗用車に比べ、モデルサイクルは長いとされています。
ちなみに、初代センチュリーは1967年〜1997年までの30年間も生産されたモデルで、次の3代目センチュリーは果たして何年間生産されるのか、楽しみでもありますね。
Mercedes-Benz G-Class(メルセデスベンツ Gクラス)
メルセデスベンツから販売されているGクラス、通称「ゲレンデヴァーゲン」は1979年にW460型が登場してから販売が続けられてきた車で、1989年に一度モデルチェンジを行なってW463型に変わっていますがコンセプトは維持され、ドライブシャフトが変わったことと、オーバーフェンダーとサイドステップが標準装備となったレベルで大きくは変化していません。
2018年初頭に新型W464型へのフルモデルチェンジが発表されましたが、これは実に40年ぶりの大進化でありました!
しかしながら従来型のW463も継続して販売されることに。
エクステリアの違いとしてはヘッドライトとその周辺パーツの意匠が変更になったほか、各ドアの縁が丸くなったことでよりモダンなエクステリアになったことです。
往年のゲレンデヴァーゲンというと角ばったゴツゴツしさが挙げられるので、そこは新型と従来型で購入者の趣向によって異なるところではないでしょうか。
40年以上販売されている車種!
Lada Niva(ラーダ ニーヴァ)
40年近い歴史を持つゲレンデヴァーゲンを尻目に40年以上製造販売を続けているのが『ラーダ・ニーヴァ』です。
ロシアの自動車メーカー『Lada』が1977年から販売している同車は、なんと40年以上も経過した現在でも、当初のデザインを保ったまま販売が続けられています。
3ドアと5ドアの2タイプが用意されており、ラダーフレーム構造による走破性と古典的な愛らしいルックスから、ロシア国内はもとより海外のクロカン好きから人気を得ている1台であります。
「ロシアのジムニー」的な立ち位置で、最安値の4×4 3doorは422,910ルーブルから(日本円で約73万円)と非常に安く購入しやすい車両となっている点もトピックです。
まとめ
いかがでしたか?
6年前後がモデルサイクルと言われている中、20年以上販売されている(いた)クルマをご紹介いたしました。
ラダーフレーム構造の車となるとその由来は軍用目的であったことから、安く頑丈に作られており、現代でもその走破性やメンテナンス性が良いことから、爆発的に売れることはなくても、長い期間売れ続ける車種として趣味性の高い車として販売されています。
最新車種も当然その時代にあったニーズに応えており便利なクルマが多いですが、古典的かつ伝統的な車種に触れてみるのもいかがでしょうか?
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