定期的に交換する時期が来るエンジンオイル。 では、オイル交換をさぼると、いったい何が起こるのでしょうか。
エンジンオイルの役割とは?
エンジンオイルの主な役割は、その名の通りエンジン内部を潤滑し、動きをスムーズにする事ですが、その他にもいろいろな役割を果たしています。
1つ目は「密封作用」で、ピストンリングとシリンダーの気密性を保って爆発や圧縮ガスの吹き抜けを防ぐ役割です。
2つ目は「冷却作用」で、エンジンから発生した熱を吸収してオーバーヒートを防ぐ役割。
3つ目は「洗浄作用」で、「スラッジ」と呼ばれる燃料の燃えカスやススを包み込む役割です。
そして4つ目は「防錆作用」で、油膜によって水分が金属に触れるのを防ぎ、エンジン内にサビが発生するのを防いでくれています。
このように、エンジンオイルはエンジン内部の動きを潤滑にするだけでなく、エンジンを総合的に保護する役割を果たしているのです。
交換しないでおくとどうなる?
エンジンオイルを交換しないまま放っておくと、「スラッジ」と呼ばれる燃料の燃えカスがエンジン内部に溜まっていってしまいます。
通常はエンジンオイルがスラッジの蓄積を予防してくれるのですが、放っておくとエンジンの動きが悪くなるのはもちろんですが、本来の性能を発揮することが出来なくなってしまうのです。
また、最悪の場合はエンジンが焼き付き、火災につながる恐れもあるので危険です。
交換時期はどのように判断する?
一般的には通常使用で15000kmを走行、あるいは1年ごとの交換が推奨されていますが、車種やエンジンによって異なるので、事前に調べておくと良いでしょう。
また注意点として、ターボやスーパーチャージャー等の過給器付きエンジンは負荷がかかりやすいので、早めの交換と日々のチェックがおススメです。
具体的には、ガソリンターボ車は5000km/6ヶ月での交換が推奨されています。
交換費用はどのくらい?
オイル交換の費用は、ガソリンスタンドで2000円〜4000円、オートバックス等のカー用品店で2500〜6000円、ディーラーで3000円〜5000円程度が一般的な相場となっています。
費用的に最もお手頃となっているのがガソリンスタンドで、予約不要しなくても、ガソリンを入れに行ったついでに依頼できるため、便利です。
作業時間も30分以内に収まることが大半なので、自分で交換する時間の無い方はサッと近所のスタンドで交換してもらうのがいいのではないでしょうか。
まとめ
エンジンオイルを交換せずに放置した時間が長ければ長い程、エンジンの性能は低下し、焼き付き等が起こってしまうと元に戻すことはほぼ不可能です。
最後にオイル交換をしたのがいつだったのか思い出せない…という方は、これを機に是非オイル交換をする事をおすすめします。
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