クルマをキレイにキープし続けるにはコーティングが有用であることはよく知られています。注目されるのがその素材にありますが、ココ最近「グラフェン」なる素材も登場してきました。強固な耐久性があるようですが、その真相とは一体なんでしょうか。本項ではグラフェンについての解説とDIYでのグラフェンコーティングアイテムをご紹介します。
Photo : Takanori Arima Text : Motorz編集部
ダイヤモンよりも硬い新素材「グラフェン」
結論を急ぐなら、グラフェンとは炭素原子の一つです。その字面から、バーベキュー用の炭を連想されたりするかもしれません。実際、流通しているグラフェンコーティング剤も黒い液体なので、炭をクルマに塗るのかと思われても仕方ありません。
しかし、あくまではグラフェンは炭素原子の一つ。その配列や組み合わせで大きな違いを発揮するのが炭素です。
例えば炭素を多く含むもので、一番身近なものが鉛筆の芯に使われている黒鉛です。この黒鉛はマンガン電池の素材にも使われています。
一方で宝石の王様、ダイヤモンドにも炭素が多く含まれることはよく知られています。
鉛筆の芯とダイヤモンドでわかるよう、炭素の結合の違いが大きなポイントです。
グラフェンは、炭素原子が六角形のハニカム構造で並んでいることがなによりも特徴。これにより分子レベルでは鉄の200倍の強度と6倍の軽さがあり、スーパーマテリアルとも。
強靭さ、軽さ、しなやかさを兼ね備え、クルマだけでなく航空機や船舶にも使われています。
グラフェンをコーティング剤に使う理由
奇跡の素材とも言えるグラフェンをクルマのボディーコーティングに使う最大の理由とは?
それは保護性能にあると言えます。よく、クルマをキレイにするためにガラスコーティングを施工すると考えられがちですが、これは間違いです。正確には、クルマをキレイな状態でキープするためのプロテクトが目的でコーティングをすることになります。
※クルマは屋外にあることで、紫外線や花粉・ホコリさらには獣糞など多種多様の害に触れ続けています。これがクルマを汚くしてしまうのです。
つまり、その素材がガラスに取って代わり強靭なグラフェンであれば、保護性能に期待が増すことは当然のこと。長期的に効果が持続します。
また、耐熱性もあり、ここも期待できるポイントでしょう。
グラフェンは1200℃の耐熱性を有し、高温下でもボディを保護します。これにより、ボディ表面の熱が分散され、ウォータースポットの防止に一役買うわけです。
【保護性能を発揮するシチュエーション】
紫外線、熱、水、ホコリ、花粉、獣糞、塩(塩カル・海水など)
グラフェンをDIYで施工してみた
気になるグラフェンで愛車をDIYで施工するための溶剤が生まれました。
GENESIS GRAPHENE DETAILER
【商品内容】 GENESIS GRAPHENE DETAILER 本体(300ml) 脱脂シャンプー・施工用タオル・最終拭き上げタオル
溶剤を販売するのがcarfactory answer。
同社はカー用品では購入できないプロユース級のカーケアアイテムをユーザー向けに使いやすくカスタムして販売していることが特徴で、これまでもたくさんのコーティング剤や吹上専用吸水タオルなど話題を呼ぶ商品をリリースしていました。
自信の新商品ということで編集部で試させていただきました。
施工作業をしてみた感想としては、思っていた以上に塗りやすく、軽いこと。そして、数分で完結する簡単作業に驚き。
従来のガラスコーティングであれば、強度が増すほど溶剤が固く、拭き上げが重たくなることがありますす。しかしグラフェンの場合、素材が持つ特徴の軽さやしなやかさが寄与しているのか、そんなことはまったくありません。これならコーティングに慣れていない方でも施工はできると言えます。数分でできてしまうことも、いいですね。炎天下・寒空の下でも苦労なくできるかもしれません。
ちなみに、タイヤとフロントガラス以外に施工できることが特徴で、ボディはもちろん、ホイールやメッキ部分さらにはヘッドライトにまで施工可能です。フロントガラスに関してはワイパーのビビリが起きる可能性があり、メーカーではオススメしていません。
納得の仕上がり
疎水性と光沢感を得られると、メーカーも謳っている通り、クルマの存在感が増すような感覚を受けました。DIY施工での満足度としてはかなり高いと言えます。
もっとわかりやすくするために経年車でのBefore/Afterをお見せします。
2004年式のBMWで試した結果です。この年式になると、コーティングの剥げは当たり前。最悪、クリア層まで侵食されているケースも。
しかし、GENESIS GRAPHENE DETAILERの施工で息を吹き返しています。
まさに納得の仕上がりではないでしょうか。
好評に付き値引きして販売
2022年現在すべてのものが価格高騰で値上げラッシュの中、なんとcarfactory answerのGENESIS GRAPHENE DETAILERは値下げをされたとのこと。
同社担当者「おかがげさまで、大変人気なアイテムとなっています。一人でも多くのお客様にグラフェンを体感いただきたく、値下げを決定しました。是非この機会にお求めください」
値下げ幅はなんと15%Off!無料の会員登録で割引購入が可能になります。
会員割引は他の商品にもあるそうで、この機会にcarfactory answerでプロ仕様のカーケアアイテムをお求めいただいてはいかがでしょうか。
グラフェンコーティングをDIYでする